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意識低い系のFIRE戦略①【支出編】

向上心に乏しく、努力が苦手な意識低い系は、総論として、環境や制度といったなるべく「他者の力」を利用してFIREを目指す基本戦略がいいということを書きました。
本記事からは、具体的に何をするのか、という各論に触れていきます。


1.はじめに

FIREを目指す上で最重要なのは、仕事をやめても生活費を賄えるだけの収入であり、その収入を生み出す資産を作ることです。
そして、資産形成の基本は次の式で表されます。

資産=(収入-支出)×運用利回り

つまり、資産形成を進めるにあたっては、

  • 収入を上げる

  • 支出を下げる

  • 投資をする

この3つの行動をとればいいわけです。とてもシンプルですね。
というわけで、この各論も、収入・支出・投資に分けて記事にしていこうと思います。
また、この記事は主に、努力やややこしいことが嫌いな意識低い系の人向けに書いていますので、基本的にシンプルな内容にするつもりです。

それでは、まずは支出編から始めていきます。


2.なぜ「支出」からなのか?

上記の3要素の中で最も取り組みやすく、効果が得やすいからです。
収入を3万円上げるのは結構大変ですが、節約して3万円を捻出するのはそこまで大変ではありません。しかし経済的には同じ効果があります。

また、いくら高収入でも、支出も放漫財政では貯まるものも貯まりません。
逆に収入が低くても、支出がしっかりコントロールできていれば、お金は自然と貯まっていきます。

出典:楽天証券

具体的なアプローチとしては、「支出の見える化」→「支出の最適化」の順番に取り組むと良いでしょう。
まず自分が何にいくらお金を使っているのかを把握し、そのうえで不要なものは削減していくのがスムーズです。


3.支出の見える化

節約で大事なことは、我慢することではなく仕組み化です。
とはいえ、自分が何にどれだけお金を使っているかを把握しないと、どこをどう見直せばいいのか分かりませんよね。
だからこそ、まずは「支出の見える化」からはじめましょう。

具体的にやることは以下の2つ。

  • 家計簿アプリを使う

  • 電子決済を利用する

支出の把握には家計簿アプリを利用するのが便利です。
また、支払いは現金ではなく、なるべくキャッシュレス決済やクレジットカード等の電子決済を利用しましょう。
決済情報が自動的にアプリに連携されるため、手入力が不要で楽チンです。


4.支出の最適化

お金の流れが把握できたら、支出の最適化を進めていきましょう。
最適化といっても、要は無駄遣いをやめて節約することです。

ポイントは、「今の自分に必要かどうかを意識する」こと。
また、固定費→変動費の順に着手するのが効果的
固定費は、一度見直せば継続的な効果が得られるからです。


①今の自分に必要か?

人の価値観や趣向は、年を経るごとに移り行くものです。
昔始めた趣味の会費、無駄に広い部屋の家賃、よくわからず付き合いで契約してしまった保険や雑誌など、誰しも思い当たることがあるのではないでしょうか?
自分が支払っている固定費と変動費のひとつひとつに対し、「今ここにいる自分」にとって必要なものかどうか、考えてみましょう。

ただ厄介なのは、「もしかしたら必要かもしれない」という感情。
ドラスティックですが、ひとつの方法として「自分の生存に必要な支出」以外は、一旦すべて排除してみるのも手でしょう。

例えば、自家用車がないと生活に不便だと思っていても、実は公共交通機関やカーシェア、スクーター等で代用でき、必ずしも所有する必要はないかもしれません。
いきなり車を処分するのではなく、まずは1カ月、全く車を使わないで生活できるか試してみましょう。それでも生活に支障がなければ、自家用車はいらないということになります。


②固定費の見直し

固定費は毎月必ず発生するものなので、ここからテコ入れしていきましょう。
代表的なものとしては、住居費、インフラ(電気・ガス・通信費等)、自動車、保険、サブスク等。

まずは、「自分にとって本当に必要なものかどうか?」、「必要なら妥協できないポイントは何か?」を明確にしましょう。

例えば、実家から通える距離に職場があるのに、「何となくみんなやっているから」という理由で一人暮らしするのはハッキリ言ってお金の無駄です。
職場が実家から遠い等の理由で、必要に迫られて一人暮らしする場合も、自分が譲れないポイント(防犯、立地、広さ等)以外は徹底的に妥協して、家賃を抑えることに集中しましょう。


③変動費の見直し

固定費と同様に、自分なりの判断基準を持った消費行動をとって、無駄遣いを控えることが基本です。

ありがちなのが、何に使ったのか分からない使途不明金
毎月1回は家計簿アプリを開いて、使途不明金が発生しないようにチェックしましょう。

食費を自炊に切り替えたり、人付き合いを減らして家で過ごす時間を増やせば、当然食費や交際費を節約することはできます。
ただ、極端に高額な出費になっていなければ、そこまで気にしなくても良いと思います。
あまり切り詰めすぎてしまうと、健康や交友関係に悪影響が出かねず生活の質を下げてしまいますし、経済的な効果も限定的です。

節約本ではよく「ラテ・マネーは無駄遣いだからやめろ」と書かれていますが、もしそれが仕事を頑張る原動力になっている等、何らかの目的を伴った消費であるなら問題ないと思います。
要は、目的のない「なんとなく消費」は控え、「なぜここでお金を使うのか」をしっかり意識すべきということですね。


5.「ミニマム・ライフコスト」の把握

支出の最適化を行ったことで、あなたの家計は無駄がそぎ落とれてスリム化されたはずです。
ここで、「ミニマム・ライフコスト」を把握しましょう。

「ミニマム・ライフコスト」とは、そのまま「生きていくのに最低限必要なお金」のこと。具体的には住居費、インフラ、食費、税金や社会保険等。
この言葉は、四角大輔氏の『超ミニマル・ライフ』という本で知りました。

支出が最適化された結果、月15万円あれば生活できるようになったのであれば、ミニマム・ライフコストは年間180万円ということになります。
このミニマム・ライフコストの把握は、FIREするのにいくら必要かを計算する上で必要な工程になります。
詳しくは、今後の【投資編】で解説します。


6.まとめ

ということで、意識低い系FIRE戦略の各論第一弾として、今回は「支出削減」をテーマに書きました。

  • FIREに必要な要素は、収入・支出・投資

  • まず、手を付けやすく効果が得やすい「支出削減」から始める

  • 支出の見える化でお金の流れを把握する

  • 支出の最適化で無駄遣いを減らす

  • ミニマム・ライフコストを把握する

いきなり全部を一気にやろうとすると大変かもしれませんので、「今日は家計簿アプリをインストールする」とか「今日は携帯料金のプランを調べてみる」といったように、少しずつ無理のない範囲で着手していきましょう!

それではまた!

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