Kの向くままにおススメ映画『ここに泉あり』短文紹介
【音楽家の矜持の映画】
水溜りのように疎んじられていた地方の小さな楽団がやがて泉のように周囲を癒す存在になるまでのお話。
観衆の目や耳を驚かせる仕掛けなどは一切なく非常に人間的で真面目に良い作品。と言っておきながら驚いたのは、現代でもテーマが全く古く感じないこと。夢を追うのは素晴らしいけどリアルの生活も大切。しかし自分の生活を営むだけでは感動を人に与えることや受けることも少ない。本作のマネージャーが家庭を犠牲にしていたように、何を選んでも代償はあるよね。単なる美談やエンターテイメントにしていないところがポイント。
夢か現実か、お金か時間か、仕事か家庭か、人生を費やす価値のあるものは何か。ありきたりだけど永遠のテーマでしょ。アナタの人生において大切なものは何?まあ人それぞれだから、どれを選んでも間違いや正解なんかはないと思うけどね。
かなり類似性のある作品『ブラス!』と比べてもKは本作の方が好みです。そしてラスト、『セッション』のフレッチャーか!て思いました(山田耕筰先生、スミマセン)。
こんな昔の白黒映画、なかなか食指が動かないかもしれないけれど、、ヒューマンドラマが好きな方もしくは音楽の力を信じている方には強くおススメします。
