Kの向くままにおススメ映画『儀式』ネタバレあらすじ感想日記
こんばんは。自由人のKです。今回は『儀式』。一言で表すと「サクラダファミリーの慶弔映画」です。
こんな人におススメ
◎《式》が苦手な人はKと同じ冷めた目線で鑑賞できますよ
要注意点まとめ
▲全編、暗くジメジメした不穏な雰囲気です
▲家族で観ない方がいいでしょう
こんな映画です
「テルミチシス テルミチ」という自殺を仄めかす謎電報を受け取った桜田満洲男(ますお)は輝道のかつての恋人と共に打電の地へと向かう。
その道行き、満洲男は桜田家で過去に執り行われた行事及び、行事の時だけ集合する親族の事を思い起こす。
その行事とは、主に一族絡みの葬式と結婚式です。
もう少し詳しく
それらの行事で一貫して言いたいのは「儀式は茶番」という事。「葬式や結婚式などは一種のやらせ、茶番劇だ」 と言葉で言ってしまえば一言ですが、それを2時間の映画として入念に仕上げた大島監督のメッセージ作品です。
一番印象的だったのは《満洲男の結婚式》。これは政略結婚であり、満洲男には好きな人が別にいましたが仕方なしでした。
当日、新婦が急性盲腸炎で出席できず新婦不在の式となります。
新郎の一人ケーキ入刀とかエアお色直しとか、斬新というか滑稽、コントのようです。しかし誰も何も言わない。ただ一人、義弟の忠が「茶番だ!インチキだ!」と叫びますが、すぐに拘束されてしまいます。
これはKの独自解釈ですが、忠は新郎新婦二人揃った通常の式であれば「インチキだ!」と言わなかったでしょうか?要するに《一人ケーキ入刀》を茶番だと言っていると思わせておいてその実《政略結婚》の事を言っているのでは?
この映画のテーマ上、そんな捉え方もアリですよね?
観た後はこんな気分になりました
形式やしきたりにがんじがらめにされ身動きがとれない満洲男…。《式》と名の付く息苦しい行事が全部苦手なKには痛いほど良く解る映画でした。
Kは満州男のような名家の生まれではないので結構な自由人ですが、もし桜田家に生まれていたらどう抗えたか。
ラストは家長である祖父も亡くなりやっと自由の身か?と思ったら死者たちにまで囚われるという…。祟られてるな、、満州男くんは優しいからね…。
心に残ったセリフ
忠 :「恥だ!いつまでこんな茶番劇をやっているんだ!こんな物インチキだって言えよ!」
茶番だと判っていても何も言わない(言えない)満洲男。Kも同じです…。
しかし、それをハッキリと言う忠や輝道たちは死んで、生き残るのは弱気な満洲男だけ。
マジョリティには何も言えない、若しくは言わない事が処世術という日本の未来を憂いた大島監督の警鐘ですね。『ボキャブラ天国』に出てた時にはこんな凄い人だとは露知らず。。ボキャブラ式に表せば本作は《インパク知》でしょう。
好みが極端に分かれそうな作品です。
《Kの関連note》
#儀式 #茶番 #結婚式 #葬式 #政略結婚 #ケーキ入刀 #Kのおススメ映画 #映画感想文 #ネタバレ

