Kの向くままにおススメ映画『歩いても 歩いても』ネタバレあらすじ感想日記
こんばんは。日常の些細な事を大切にしたいKです。今回は『歩いても 歩いても』。一言で表すと「命を繋ぐ映画」です。
こんな人におススメ
◎日常の些細な出来事を映しています
◎家族で観ましょう!
要注意点まとめ
▲爆発やカーチェイスとかが映画の醍醐味と感じる人はスルーしましょう
こんな映画です
15年前に亡くなった兄の命日、良多は家族を連れて実家に帰省します。
そして一泊して帰りました。…そんだけの映画です。
もう少し詳しく
開始直後、最初のテロップで《阿部 寛》と出た瞬間、何かとんでもない面白い事が起こる予感がしましたが………何も起こらないな…。後半《阿部 寛》の入浴シーンで ローマか!?と思ったけど…何も起こらない。あ、公開の順番的に当然か。。とにかく何も起こらないんだよ!どーなってんの!?ルシウース!!…
…でもね、凄いのはその何も起こらない中で命や人生、夢や現実、結婚とか浮気とか親子とか仕事…色んな事を語っているところですね。そのメッセージを受け取っても良いし、「それで何?」と思う人もいるはず。そんな自由度の高い作品。
お話の中心人物は「15年前に亡くなった良多の兄」です。遺影しか出て来ませんけど。一見バラバラに見えるこの家族を繋いでいる唯一の絆です。この人の命日に集まってる訳ですから。
一方、良多の後妻の連れ子《笑わない王子》は人や動物の命に関心がない様子。「死んだウサギに手紙書くの?読まないのに?」っていうドライな少年。
この物語は全体として彼に対するアンチテーゼを展開していく映画です、解り易く言えば。「死んだ人のために集まる」って事自体、既にアンチテーゼですから。
観た後はこんな気分になりました
完っ璧な構成! 脚本・監督・編集 全て一人でやったとの事で納得。一人でやらないとこんなに纏まらないよね。そして邦画なのに子役も完璧!(子役が残念な邦画はかなり多い) 役者全員演技に見えない高レベルな自然演出。些細な事が些細な事の伏線となって全て無理なく回収。完璧。
普段何気なく生きてるけど(Kだけ?)、命とか心ってこうやって繋がっていくんだなーとしみじみ感じました。リアル人生でも同じ事だけど気付かないんだな(Kだけか?)。映画だから、そこに焦点を当ててくれるから気付くんですねー。
心に残ったセリフ
母 :「あの女のアパートまで良多おぶって行ったんですよ。そしたら部屋ん中からあなたの声が聞こえてきて。『歩いても 歩いても』って。」
素朴な田舎のおばちゃん的キャラの母親が実は一番怖いという。
『ブルーライト ヨコハマ』の使い方が凍り付くような印象的恐怖。
『歩いても 歩いても』小舟のように、他人の心に近付く事はできるけど踏み込んで理解する事は難しい、夫婦でも親子でも。そして「いつもちょっと間に合わない」。
何も起こらなくても、突飛な出来事や特殊な能力とかなくても面白い映画はできるんだな、と改めて実感。
でも一応蛇足で付け加えると、、表面上何も起こってませんけど、それぞれの内面は2日間で劇的に変化してますからね。
《Kの関連note》
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