Kの向くままにおススメ映画『別離』ネタバレあらすじ感想日記
こんにちは。自尊心が低いKです。今回は『別離』。一言で表すと「神に誓って見応えのある映画」です。
こんな人におススメ
◎重厚なヒューマンドラマを観たい人
◎映画を観て人生を考える事が好きな人
◎社会派映画が好きな人
要注意点まとめ
▲ハッピーなエンドではありません
▲テーマは重たい
こんな映画です
舞台はイランのテヘラン。
シミン(妻)はテルメー(娘)の教育環境としてイランは相応しくないと考えており家族で外国に移住したいのだが、ナデル(夫)は認知症の父の介護の為イランを離れられないと主張。
ナデルと意見が合わないシミンは家庭裁判所に離婚許可を申請する。手続きが行われる中、テルメーは両親のどちらと暮らすか判事に問われる。
もう少し詳しく
主題は人の心のすれ違い。夫婦や親子でも理解し合うのは難しいのだから他人など当然論外。原因は自尊心、そしてそれが傷付きそうな時に表れる小さな嘘や大きな見栄。そりゃ、我の強い2人の意見が対立してどちらも引かなければ離婚でしょう。
しかも離婚調停期間中にナデルが雇ったホームヘルパーとも揉め事が起こり、こちらも裁判沙汰に。イスラム教の教理からして介護や医療の仕事は日本より複雑そうです。
観た後はこんな気分になりました
イスラム教の聖典コーランにはいくつもの禁止事項が書かれています。豚を食べてはいけない、というのは有名ですが、嘘をついてはいけない、人を欺いてはいけない、というのもその一つのようです。
Kは無宗教ですが、本作からイスラム教が単なる崇拝ではなく人を導く強い力がある事を感じました。それに比べて多くの宗教はどうでしょうね…。
一方、宗教に導かれなくともただただ嘘偽りが嫌いなテルメー。子どもは元来純粋だという事でしょうか。自身の正当性のみを主張し、対立ばかりの大人たちとは違います。
ナデルもシミンもどちらからでもいつの時点でも良いから頭下げて謝ればこんな結末にはならないだろうに、それを妨げるのが何度も言うけど自尊心なんですよね。個人の争いも国家の争いも、勃発するのはそれが脅かされた時。そんな自尊の心なんて楽しい人生を送る為には必要ないから捨ててしまえ!ってKは思います。
日本人は他の国の人と比べると明らかに自尊心が低い、と言われてますが悪い事ばかりではないと思いますね。日本古来の文化も関係しているそうです。慎ましい事が美徳っていう。
文化と云えばイランやイスラムの事をもっと知るとより深く理解できるのかな、という場面が多くありましたよ(勿論、知らなくても充分に考えさせられましたけど)。
心に残ったセリフ
テルメー :「パパは嘘をついた?」
ナデル :「正直に答えたらどうなる?数年間監獄行きだ。気掛かりだった。お前がどうなるか、誰と暮らすか。だから嘘を。」
ほら出た、自尊心が傷付かないように娘のせいにするんだろ。本当は他人から罪人だと蔑まれたくないからだ!
一番可哀想なのは何の罪も落ち度もないテルメー。彼女も父ナデルを庇う為、涙を呑み痛恨の思いで嘘をつきます。聡明で純粋なテルメーは両親のどちらと暮らすのか…。重たい現実、負けるなテルメー!
《Kの関連note》
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