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トレーラーハウスマガジン⑧ SA・PAのドライバーズホテルを提案します

こんにちは。
スタジオスケッチです。
トレーラーハウスの新たな提案を発信する【トレーラーハウスマガジン】。

今回はトレーラーハウスを活用した「サービスエリア・パーキングエリアに設置するドライバーズホテル」を提案します。

Created by Studio Sketch

運送業の就労環境改善を

運送業の方々への就労環境改善が求められています。日本の産業、日本の暮らしを支えてくれている運送業が人手不足、就労者減少の傾向にあります。
そして2024年にはトラックドライバーの方々の時間外労働に、年間960時間の上限が適用されました。

https://www.mhlw.go.jp/content/001492702.pdf

法的な整備はされつつありますが、実際に遂行するのは現場の運送会社様とドライバーの方々です。目標は掲げられていますが、実際に行うための社会的なインフラはこれから?もしくはこのまま?という状況になりうることも懸念されます。

その社会的なインフラの整備にトレーラーハウスが役立つかもしれません。

具体的には、トレーラーハウスによるサービスエリア・パーキングエリアへの、ドライバーズホテルの導入です。

サービスエリア・パーキングエリアに設置することの意味

就労環境の改善において、宿泊環境の改善も重要な要素の一つであると思います。もちろんトラック車内での就寝もできますが、疲労回復としての入浴や深い睡眠のための静かな環境があることに越したことはありません。

しかし高速道路に入ってしまうと、道中にホテルは数多くありません(いくつかのサービスエリアにはハイウェイホテルがあります)。また運送事業ということもあるので、24時間受付できて宿泊できることが必要になると思います。

その課題を満たしてくれるのが、トレーラーハウスによるドライバーズホテルなのです。

Drawing by Gemini

トレーラーハウスであれば、サービスエリア・パーキングエリアに大規模な建築工事を伴うことなく、宿泊施設を設置することができます。

何よりホテルを運営する側として、ホテルを移動できるという大きな付加価値があります。

例えばあるサービスエリアに設置したとしても、実際の利用者の声では、別のサービスエリアに欲しいということであれば、高速道路を使って牽引移動をすることができます。これによりホテルの稼働率を向上させてゆくことができます。

チェックイン・チェックアウトにICTを活用して無人化すれば、ホテルを移動したとしても、集中管理を行うことができるでしょう。

ベッドメイキングや清掃については、サービスエリアの職員の方々に行ってもらうことで、雇用促進にも繋がります。

このようにサービスエリア・パーキングエリアにドライバーズホテルをトレーラーハウスで設置することは、宿泊するドライバーの方々と運営管理会社様の両者に、価値あるソリューションになるのです。

ドライバーズホテルのプロトモデル

それでは実際に設置する、ドライバーズホテルのプロトモデルを提案してみます。

Created by Studio Sketch

外径サイズはシングルでの宿泊を前提とした、取り回しの良い20ftトレーラサイズ(長さ6m前後)とします。

浴槽は必須です。シャワーではなく入浴をすることで、長距離運転の疲れが軽減されることでしょう。簡単な洗濯にも対応できるよう、浴室乾燥機も設置します。

深い睡眠には音環境と光環境も大切です。外壁は周囲からの騒音を軽減するために遮音性能を高めます。グラスウールを入れて空気伝達音を軽減するとともに、石膏ボードを二枚貼りとします。車両の重量は重くなりますが、キッチンを削除すること等で軽量化を図ります。

サッシについては、出入りできる大きな開口部は不要です。腰窓サイズのサッシを複層ガラスLow-E断熱仕様として、遮音性能と省エネルギー性能を高めます。

天井については吸音天井材を使用することで、狭い室内での音の反響を抑制して、より快適な睡眠時間を提供します。

照明については、サーカディアンリズムを取り入れた調光機能付きの照明とします。目覚まし時計だけでなくタイマー調光機能を活用することで、予定の時間に起床できるようにアシストします。

チェックイン・チェックアウトはICTを活用して、スマホアプリで24時間対応できる仕様とします。

このような機能をつけることで、ドライバーの方々への就労環境改善の社会的インフラとなるとともに、快適性を高めることでリピーターを呼び、安定したホテル経営になるよう、集客率を高めてゆきす。

災害対応車両登録制度にも対応

サービスエリア・パーキングエリアに設置しているということは、災害が起きた地域に対して、高速道路を使用して迅速に現地支援に向かうことができます。

そして災害対応車両登録制度(D-TRACE)に登録することで、平時と有事の両方で、社会に必要なインフラとして活用してゆくことができるでしょう。

尚、トレーラーハウスの防災備蓄についてはこちらの記事もご覧ください。

求められる社会インフラとなるために

物流は小売業だけでなく、全ての産業を支えていると言っても過言ではありません。

その物流を支えるドライバーの方々に求められる、ドライバーズホテルとなるためには、事業として成り立つ永続性・集客性・収益性がなければなりません。

サービスエリア・パーキングエリアに設置する、トレーラーハウスによるドライバーズホテルは、利用者と事業者の両方に価値あるモデルとなる可能性を秘めています。

自治体での防災備蓄としても活用できますので、自治体と道路運営会社様との共創が実現できれば、より良い社会インフラの一つになることができるでしょう。