🌹**【願い】**第三章(1) 確固たる罪悪感
これは、暗闇のどん底から
色々な人に助けてもらいながら
自分自身で這い上がってきた
”エナ”
という一人の女性の物語です。
自分を否定し、暴力を経て、
誰にも相談できない子育てのしんどさ、病気…
それでも人は
__心から幸せだと感じられるようになる__
エナの ”生きて” きた道
『願い』全五章
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第三章
とし君と物理的に会う可能性がなくなった。
それからの私はさらにじゅん君にすがりついた。
自分の罪悪感や苦しみから逃げたくて、感じたくなくて誰かにしがみつきたかった。
じゅん君は私を束縛した。
他の男と喋っちゃいけない、目も合わすなと。
無理に決まってるやろ。
でも私はその束縛に安心した。
愛されているような気がしていた。
じゅん君と付き合う前の事。私は飲み屋で家にテレビがないと話していた。
そして男の飲み友達から、捨てる予定だった小さいテレビをもらっていた。
じゅん君がうちに来た時にその話をしたら、
「男にもらったテレビなんか!!お前はそんなん置いてるんか!!昔の男からもらったやつをおいてるんか!!」
と怒りだした。
「ちがう!!ちがう!!」
何度言っても聞いてくれない。
じゅん君はそのままうちを出て行った。
戻ってきて、じゅん君。
じゅん君ここに居て…
何度電話をかけても繋がらない。
じゅん君、じゅん君…
私はこの感情をどうしたらいいのかわからなくなった。
テレビを床に投げつけていた。
画面が割れていた。
束縛はされるのに、連絡が取れない日が増えていた。
ある時、飲み友達からじゅん君が他の女と居たと聞いた。
わかってはいた。
だけど私は嫉妬に狂ってじゅん君に電話をかけた。かけ続けた。
じゅん君の履歴が全部私からの着信で埋まった。
私は今度は携帯電話を床に投げつけていた。
この頃、何度携帯電話を買い換えたかわからない。
やっぱり私は普通じゃない…。
じゅん君と別れてからも私は、何かの社長、薬物に負けた人、優しい普通の人…
誰でもいい、自分の事を好きだと言ってくれる人を好きになっていた。
ただ誰かに安心を求めていた。
誰かと一緒にいたかった。
一人になるのが怖かった。
考えないように
考えないように
一人になると考えてしまうから…
…
誰が悪いのか。
暴力を振るったお母さんが悪いのか。
助けなかったお父さんが悪いのか。
立ち直れなかったとし君が悪いのか。
本当の苦しみをわかってあげられなかった家族が悪いのか。
異常な重さでストレスを与えた私が悪いのか。
私と出会わなかったらここまでの事にはならなかったのか。
私がとし君と出会わなければ。私がもっと冷静でいられたら。
私があんなふうに頑張らなければ。
あんなふうに向き合い続けなければ。誰かに助けを求めていたら。
私が居なければ…
どれだけ酔っ払っても、安心を求めてもとし君のことを忘れられる訳がなかった。
とし君に会えない悲しさじゃない。
とし君を殺してしまった罪悪感を抑え切る事はできなかった。
その苦しみが、脳みその奥から出てこないように、心のフタが開いてしまわないように、毎晩飲みつぶれた。
誰かにすがりついていた。
夜の街は居心地が良かった。
大丈夫だよ、みんな同じだよって言ってくれているような気がして。
……
からのーーー
ぶはぁーーーーーーーーーーーー
……
すみません。
疲労が口から出ちゃいました。
お疲れ様でした。
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