不安と欲求の綱引きから考える、「借金」と「自己投資」第2話
人生とは常に、
「不安」と「欲求」の綱引きがバランスをとってるもんです。
今日、少し変な夢を見ました。
暗い部屋の中で、あの有名なシーンみたいに、赤い薬と青い薬を差し出されるんです。どちらを選ぶか、と問われるやつです。まるで映画マトリックスの中のモーフィアスに試されているような感覚でした。
どっちを選んだのかは、正直あまり覚えていません。ただ、薬を飲み込んだ瞬間に目が覚めました。
なんだこれ、と思いながら、そのままこの記事を書いています。
ちょうど5月期の始まりで、これから新しいことをやろうとしているタイミングだったので、もしかしたら何かを示唆しているのかもしれません。都合よく解釈しすぎかもしれませんが、こういうのはだいたい、自分の中にあるなんらかのものが表に出てきているのだと思います。
あれからずいぶん経ちました。
以前書いた「不安と欲求の綱引きから考える、借金と自己投資の意味」という記事は、自分のnoteの中でも少し不思議な反応がありました。閲覧数に対してスキの割合が高くて、読んでくれた人の中に、同じような感覚を持っている人がいるんだろうなと感じています。
きっと多くの人が、「やりたい」と「不安」の間で揺れている。自分もその一人でした。
当時は、やるかやらないかの話でした。やりたい気持ちはあるけれど、不安がそれを止める。失敗したらどうするのか、お金がなくなったらどうするのか、周りにどう見られるのか。そんなことばかり考えていました。
それでも最終的に動いたのは、「やりたい」が勝ったからです。
その結果として、登山道具や撮影機材に約120万円を使いました。借入という形での決断です。
今振り返れば、もっと違うやり方もあったかもしれませんし、計画として甘かった部分もあると思います。ただ、あの時の自分にはあの選択しかできなかったとも思っています。
そして一年経ってみて思うのは、この借入という行為そのものが、思ってもいなかったものを連れてきたということです。
当時は「何かを始めよう」なんて考えていませんでした。ただ山に行きたかったし、ちゃんとした装備で、ちゃんとした体験をしたかった。それだけです。
でも実際にやってみると、少しずつ感覚が変わっていきました。道具を使う中で不便に気づいたり、こういうものがあればいいのにと思ったり、そういう小さな違和感が積み重なっていきました。
その延長で、「じゃあ自分で作ってみるか」という流れになりました。
やってみると、これが思っていた以上に面白い。むしろ、
「ああ、自分はこれをやりたかったのかもしれない」と感じるくらいしっくりきています。
モノ作り。
もしあの時、借入をせずにゆっくりお金を貯めていたら、この流れには乗っていなかったと思います。そう考えると、あの選択は少なくとも、今の自分につながる分岐点ではありました。
借入という行為は、お金を前借りしただけではなくて、次の展開も一緒に連れてきたものだったのかもしれません。
今も返済は続いています。これは現実として、ちゃんと向き合わないといけない部分です。ただそれと同時に、「この過程をひとりで完結させなくてもいいんじゃないか」と思うようになりました。
ありがたいことに、これまで書いてきた記事を読んでくれる人がいて、共感してくれる人がいる。数字としては多くはないけれど、ゼロではないというのはやっぱり大きいです。
だったら、この流れ自体をもう少しオープンにして、小さく事業を立ち上げていく過程そのものを見てもらう形にしてみようと思いました。
自分が作ったものを試して、改良して、形にしていく。その一つひとつの積み重ねや、試行錯誤の流れをそのまま共有していく。
最初の一個がどうやって生まれるのか、どうやって誰かの手に渡るのか。そういう“立ち上がっていく過程”ごと見てもらう。
うまくいくかどうかも含めて、その途中経過を見てもらうこと自体が、この取り組みの一部になるんじゃないかと思っています。
もちろん、きれいな話ばかりではないと思います。うまくいかないことも出てくるでしょうし、思ったより反応がないこともあるかもしれません。でも、その過程も含めて見てもらえたら、それはそれで価値があるんじゃないかと思っています。
借金があって、返済が続いているのに、さらに材料を買ってものを作っている。冷静に見れば、なかなかおかしなことをやっています。はっきり言って狂気です。
でも、不思議とやめようとは思わない。
一年経って、不安が消えたかといえば全くそんなことはなくて、むしろ欲求の方が強くなっている感覚があります。やればやるほど、次にやりたいことが出てくる。
そのときに思ったのが、この綱引きは終わらないんだな、ということでした。
不安と欲求は、どちらかが勝って終わるものではなくて、ずっと続いていくものなのかもしれません。
だから今は、不安を消そうとするよりも、この状態のまま前に進めるかどうかの方が大事なんじゃないかと思っています。
そして今朝の夢の話に戻るんですが、あの赤い薬と青い薬のシーンって、結局どちらを選んでも「元には戻れない」という意味なんだと思います。
自分はもう、あの時点で何かを選んでいて、その延長線上に今がある。
だったらこの先も、自分なりに選び続けていくしかない。
もしよければ、この続きも一緒に見てもらえたら嬉しいです。
たぶんこれ、やめたら一番ラクなんですけどね。やめない理由も、もう分かってるんですよ。
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