【2026年実体験】メッシーナ寄港地完全ガイド|タオルミーナ半日モデルコース紹介
MSCワールドエウローパ地中海クルーズ、4つ目の寄港地はシチリア島の港町メッシーナです。
メッシーナから電車に乗って、リゾート地タオルミーナに行ってきました。
実際に回った半日モデルコース
09:15 MSCワールドエウローパを下船
09:25 メッシーナ大聖堂と天文時計がある広場
09:50 英雄の銅像を見てメッシーナ中央駅へ移動
10:20 高速鉄道でタオルミーナへ移動
11:25 タオルミーナ駅からタクシーで中心部へ
11:45 ジェラートを手にコルソ・ウンベルト散策
13:10 イギリス貴族が造った元私有庭園を散歩
13:50 イソラベッラの絶景を見下ろすスポット
14:50 映画の舞台タオルミーナ駅
16:20 メッシーナ広場でお土産探し
17:00 MSCワールドエウローパに乗船
本記事の内容を映像でも楽しめるので、ぜひYouTubeも見てみてください。
MSCワールドエウローパを下船

船から降りるとすぐにメッシーナの中心部である市役所があります。
港から市内へのアクセスはここが1番良いと感じました。
そして、港から徒歩5分くらいでメッシーナで1番の見所であるメッシーナ大聖堂と天文時計がある広場に到着します。
メッシーナ大聖堂と天文時計がある広場

朝の広場は人がほとんどおらず、ゆっくり眺めることができました。
ただ、その時間が一番おすすめかと言われると違います。
私が1番見たかった時間も朝ではなく、本当は正午でした。
なぜかというと、天文時計のカラクリが動くところを見られるのは、
正午だからです。
この天文時計は世界最大級で1930年代に作られた機械式の時計です。
現在も約100年前の機械とゼンマイによってカラクリも時計も全て動いており、電子制御はしていないみたいです。
1908年に起きたヨーロッパ史上最大の大地震と津波によって街は崩壊し、その復興のシンボルとしての意味もある時計です。
また、名前の通り天文時計なので、時間や日だけを示しているわけではありません。
月の満ち欠け、太陽系惑星の位置、年間カレンダーを示していることがわかりました。

一番下の文字盤は、年間のカレンダーで、真ん中の太陽の下に「2026」と書いています。そして周りには月と日が書いてあり、その円盤が回転する仕組みになっています。
見に行った日の「5月5日」を横の天使が指していたのに気づいた時は感動しました。
上の文字盤には12星座が描かれており、真ん中には太陽、そこから長さの違う針が複数本伸びており、先端には大きさの違う球体がついていました。
おそらく、太陽系惑星の位置がどの星座の位置にあるかを示すものだと考えられます。
そして、その上には月があり、右端が黒くなっているのが分かります。これは月の満ち欠けを表しており、確かにその日は右欠けの満月でした。
中世ヨーロッパでは、星座は季節や暦を知るための宇宙カレンダーのような役割を持ち、当時の超ハイテク装置だったと思います。
私は機械式時計が好きなので、この時計は絶対に見たいものの一つでした。
大聖堂には無料で入ることができます。

メッシーナ大聖堂の内部からは、どこかビザンツ建築のような雰囲気も感じました。
シチリアは歴史的にビザンツ帝国やイスラム文化、ノルマン人支配など様々な文化が混ざり合った土地です。
そのため、ヨーロッパ建築でありながら、どこか東方的な空気感があるのかと思います。

東京があるのが嬉しくて、撮影しただけです。
駅へ向かう前に港近くで、もう一つ絶対に見ておきたいものがありました。
英雄の銅像を見てからメッシーナ中央駅へ移動

港近くのレパント通りには、レパントの海戦で知られる、上記事の物語の主役ドン・フアン・デ・アウストリアの銅像があります。
以前から本で読んで気になっていた人物だったので、実際にこの目で見に行ってみました。
想像していた通り、凛々しい好青年といった雰囲気の像でした。
ただ、10:22発のタオルミーナ行き電車に乗り遅れるわけにはいきません。
写真だけ撮って、急ぎ足でメッシーナ中央駅へ向かいます。
そして駅に着いて驚いたのが、ホームへ入る前の改札が存在しないことでした。

無賃乗車と思われないか不安に感じながら階段を降りて、指定されているホームへ行きました。
高速鉄道でタオルミーナへ移動

乗る予定のカターニア行きの高速電車が、定刻通りに到着しました。
イタリアの電車はよく遅れると聞いていたので少し身構えていましたが、拍子抜けするほど普通に来ました。
チケットに座席指定はなかったため、空いている席に座ります。
車内では駅員による乗車券の確認があり、オンラインチケットを提示しました。
2人分のチケット番号まで丁寧に確認していたので、検札はかなりしっかりしている印象です。
車窓には、シチリアらしいレモンの木や荒々しい岩山の風景が広がります。
なお、メッシーナからカターニア方面へ向かう列車は後ろ向きで走るため、海を眺めたい場合は右側の席がおすすめです。
列車は約1時間でタオルミーナ・ジャルディニ駅へ到着。
終点ではなく途中駅なので、寝過ごさないよう少し注意していました。
タオルミーナ駅自体も、映画の舞台になったことで知られる美しい駅舎で有名です。
ただ今回は一旦スキップして、まずは最速でタオルミーナ中心部へ向かうため、駅前でタクシーを探しました。
タオルミーナ駅からタクシーで中心部へ

到着する時間帯には、タオルミーナ中心部へ向かう路線バスがうまく接続しないことを事前に調べていたため、最初からタクシー移動を前提に考えていました。
ただ、駅前には水色のInterbusが停車していました。
事前予約が必要そうな雰囲気だったことに加え、すでに長い列もできていたため、今回は乗らずにタクシーを探すことにします。
ところが、タオルミーナのタクシーは日本のように分かりやすい見た目ではなく、ただの白い車です。
運転手同士で談笑していたので、
「これって乗っていいのかな……?」
と思いながら、こちらから声をかけるスタイルでした。
しかも車はメルセデス・ベンツ。
観光地価格を請求されないか少し不安になり、乗る前に料金を確認したところ、中心部まで€20.00とのこと。
事前に調べていた相場通りで安心しました。
さらにカードが使えるか確認すると、
「カードなら€21.00」
との返答。
現金を持っていなかったので、そのままお願いすることにしました。

運転手は、まさに「イタリアのおじさん」という感じの服装。
サングラスにラフなシャツ姿が妙に様になっていて、それだけで少しテンションが上がりました。
お願いしていたポルタ・メッシーナ前で下ろしてもらいます。
すると、運転手はすぐ車を降りて、近くにいた他のタクシー運転手たちと楽しそうに談笑し始めました。
そういう何気ない光景にもイタリアを感じました。
ジェラートを片手にコルソ・ウンベルトを散策

イタリアはこれまでジェノヴァやナポリにも行っていましたが、実は本場のジェラートはまだ食べていませんでした。
そして、私の中で「ジェラート」と聞いて真っ先に思い浮かぶ場所が、このタオルミーナだったのです。
ポルタ・メッシーナを抜け、コルソ・ウンベルトへ入る前に、以前から行くと決めていた人気ジェラート店Don Diegoへ向かいました。

フレーバーはピスタチオ一択だと思っていましたが、店名を冠した「Don Diego」というフレーバーがあったので、そちらを選びました。

ベースは濃厚なピスタチオジェラート。
さらにペースト状のピスタチオチョコレートも入っていて、少しドバイチョコレートのような味わいです。
これが本当に美味しかった。
価格はシングル€3.00、ダブル€4.00、コーンでもカップでも同価格でした。
ダブルはかなりお得に感じましたが、タオルミーナの強い日差しではすぐに溶け始めます。
案の定、ゆっくり歩きながら食べることはできず、手がベタベタになってしまいました。
ウェットティッシュを持っていたので、すぐに解決できました。
必須アイテムの一つです。
ジェラートを食べ終え、コルソ・ウンベルトを歩いていると、今回特に見たかった店舗が現れます。

DIORは世界中に美しい店舗がありますが、ここはその中でも特に印象的でした。
建物の側面まで本当に可愛く、街並みに完全に溶け込んでいます。
ただ、横側の良い写真が撮れていなかったので、ぜひ現地で見てほしいです。

さらに進んでいけば、世界的人気ブランドLOUIS VUITTONの店舗もありました。

もちろん外観も素敵なのですが、この店舗の魅力は店内にあります。
別入口には、世界で唯一の「LE BAR」が併設されています。

事前に調べた時は17時から営業とのことだったので諦めていましたが、入口が開いていたので、念のためスタッフに聞いてみました。
結果はやはり17時オープン。
諦めて、先へ進むと”香水”で有名なブランドのカフェを発見。

南イタリアらしい柄のスクーターが目印になっていて、とても印象的でした。
ドルチェ&ガッバーナ自体にはそこまで詳しくないのですが、イタリアブランドということもあり、時間があれば入ってみたかったです。
コルソ・ウンベルトを奥まで進み、ポルタ・カターニア付近へ。
ここには、時間があればランチをしたかったホテルがあります。

『ホワイト・ロータス』の舞台としても有名なホテルです。
セレブ御用達らしく、セキュリティはかなり厳重。
宿泊者やレストラン利用者以外は、それ以上奥へ進めない雰囲気でした。
ただ、その特別感が逆に「いつか泊まってみたい」と思わせてくれます。
それでは、ポルタ・メッシーナ方面へ戻ります。

タオルミーナは、本当にどこを歩いても美しい街でした。
景色、建物、空気感、どこを切り取っても絵になります。
そして結局、もう一度ジェラートを食べることにしました。

ここでも再びピスタチオを選択しました。
今度はチョコレート無しのシンプルなタイプでしたが、これはこれで最高でした。
価格はコーンのシングルで€3.50。
シチリアで食べるピスタチオジェラート、かなり強いです。
イギリス貴族が造った元私有庭園を散歩

19世紀末にイギリス貴族の女性 Florence Trevelyan が私有庭園として作った庭園です。
もともと彼女はイギリス王室とも関係が深く、ヴィクトリア女王の宮廷に仕えていました。しかし、王族とのスキャンダルが噂され、イギリスを離れてシチリアへ移住したと言われています。
タオルミーナに魅了された彼女は広大な土地を購入し、珍しい植物を集めること、海を眺めながら散歩すること、鳥の観察をすること、自然と芸術を融合した空間を作るという目的でこの庭園を整備しました。
園内にある少し不思議な塔のような建物は「ヴィクトリア風フォリー(装飾建築)」で、鳥を観察するための休憩所として作られたと言われています。
その後、彼女の死後にタオルミーナ市へ寄贈され、現在は無料で入れる市民公園になっています。

確かに、こんな景色を眺めながら散歩できるのは最高でした。
植物の深い緑、シチリアの青空、そして地中海の青。
さらに園内では、絶えず鳥のさえずりが聞こえています。
本当に空気そのものが心地よく、ただ歩いているだけで魅了される空間でした。
正直、私もここに私有庭園を持ちたいと思ってしまったほどです。

少し不思議な形をしたこの塔も、タオルミーナを象徴する景色の一つ。
まるで物語の世界に入り込んだような雰囲気があります。
次は、タオルミーナ最大の絶景スポットへ向かいます。
イソラベッラの絶景を見下ろすスポット

庭園から10分ほど歩いたところにあるイソラ・ベッラを最も美しく一望できるスポット「Belvedere di Via Pirandello」です。
エメラルド色の海に浮かぶイソラ・ベッラ。
本当に美しい。
時間があれば、このビーチにも入りたかったです。
近くにはロープウェイもあり、海辺までは簡単に降りることができます。
そしてこの時、私は完全にタオルミーナに惚れていました。
ただ、帰りの電車に乗り遅れて、この思い出を台無しにするのだけは絶対に嫌です。
そのため、帰りはかなり余裕を持って行動することにしました。
とはいえ、まだ一つだけやり残していることがあります。

シチリア島の名産グラニテの超有名店で、過去には安倍元首相も訪れてました。
予想通り、人気で10組弱並んでいたので、入るのは諦めました。食器もテーブルも全てがすごくシチリア島らしくて可愛いのでまたタオルミーナに行った際にはリベンジしたいです。
次はフォーシーズンズランチ、LE BAR、イソラ・ベッラのビーチ、Bam barグラニテなので、寄港地ではなくて一泊したい場所だと思いました。
帰りは時間の余裕があるのでバスで帰ります。

路線バスはいい時間ないので、行きは乗らなかったInterbusに乗ることにします。
ターミナルのチケット売り場で2人分のチケットを購入しました。
価格は1人€1.10なので、タクシーの1/10でした。
ちなみに、タオルミーナでの決済は全てVISAカードで行いました。JCBとAMEXは使えないところが多いです。
映画の舞台タオルミーナ駅からメッシーナへ戻る

非常に美しい駅のホームと景色です。
タオルミーナ・ジャルディーニ駅は、『ゴッドファーザー PART III』や『グラン・ブルー』の撮影にも使われたことで知られる、美しい駅舎です。
クラシックな内装とシチリアらしい空気感があり、映画のワンシーンのような雰囲気でした。

帰りは右側の席に乗ることができたので美しい海を眺めることができました。
帰りも定刻通りの出発でしたので、メッシーナ駅に着いてからも余裕があったので、お土産を見ることにしました。
メッシーナ広場でお土産探し

メッシーナ大聖堂 と天文時計のある広場周辺には、お土産店がたくさん並んでいました。
その中でも、私たちが入ったのが写真のお店です。
店内はかなり広く、
シチリア名産のお菓子
レモン関連グッズ
陶器
マグネット
など、取り扱いも非常に豊富でした。
クルーズ寄港の限られた時間で効率よくお土産を探したい場合は、候補の一つとして考えてもいいと思います。
MSCワールドエウローパに乗船

このように船が見えるのはメッシーナ駅からの帰り道です。メッシーナ大聖堂前の広場から港はもっと近いので、全貌は見えません。
マルセイユジェノヴァ、ナポリと寄港地ごとにだんだんと船の全貌が見えるようになってきて、いよいよ前からの全貌が見えました。
この日はホワイトナイトだったので、帰ってからホワイトコーデに着替えました。
メッシーナ・タオルミーナ攻略情報
基本情報
メッシーナは、シチリア島北東部に位置する港湾都市で、イタリア本土とシチリア島を結ぶ「メッシーナ海峡」に面した交通の要衝として知られています。
古代ギリシャ時代から港町として栄え、現在もフェリーやクルーズが行き交うシチリアの玄関口となっています。1908年の大地震によって街の大部分が壊滅したため、現在は比較的新しい街並みが広がっているのも特徴です。
一方、タオルミーナは、メッシーナから南へ進んだ高台に位置するシチリア屈指のリゾート都市です。
美しい地中海とエトナ山を同時に望める絶景で知られ、中世の街並み、高級ブティック、カフェ、リゾートホテルが並ぶ洗練された雰囲気を持っています。
市内アクセス
今回の寄港地の中でも特にアクセスが良い街だと感じました。
港からメッシーナ大聖堂までは徒歩約10分程度でアクセス可能です。
また、タオルミーナ方面へ向かうためのメッシーナ駅までも徒歩約15分程度だったため、公共交通機関を使わなくても主要ポイントへ簡単に移動することができました。
そのため、今回訪れた寄港地の中では、最も移動のしやすい街のひとつだと感じました。
公共交通機関
メッシーナで利用した交通機関は、TrenitaliaのRegionale(普通列車)のみでした。
今回は、タオルミーナ方面へ向かう列車のチケットをオンラインで事前購入していました。
もし事前購入していない場合でも、駅には券売機や窓口があるため、現地で購入することも可能だと思います。
ただし、車内では駅員が一人ひとり丁寧に乗車券を確認していたため、スムーズに移動したいのであれば、オンラインで事前購入しておくとかなり安心だと感じました。
タオルミーナでは公共バスが5種類運行していますが、利用しませんでした。
その代わり、Interbus社のバスに乗車しました。

Taormina-Giardini駅からPorta Messinaまで、行きはタクシーで€21.00、帰りはInterbusのバスで2人で€2.20でした。
タクシーもInterbusも所要時間は大きく変わらず、15分程度でした。
決済事情
タクシーもInterbusもクレジットカードはVISAを利用しました。
JCBとAMEXは利用不可でした。
ジェラート屋とお土産屋も同様でした。
ここでも現金の出番はありませんでした。
治安
寄港地の中で一番良いと感じました。
ナポリ、ジェノヴァと比べてメッシーナは街が綺麗で落書きもあまりありません。
シチリア島は“マフィアの島”というイメージもありますが、今回訪れた範囲では危険な雰囲気は全く感じませんでした。
タオルミーナはリゾート感が強く、治安の悪さは一ミリも感じませんでした。
