元リッツ従業員が語るリッツとリッツ・カールトンの関係と歴史:世界最高のホテル
あなたの好きなホテルブランドはどこですか?
では、あなたが一番高級だと思うホテルブランドはどこですか?
おもてなしが素晴らしいと思う超一流のホテルブランドはどこですか?
リッツ・カールトンが頭に浮かんだ人は多いのではないでしょうか。
「おもてなし」の象徴として知られていて、一流のサービスと豪華な施設のイメージですよね。
「リッツ・カールトン」は知っている人が多いと思います。
現在はMarriott Bonvoyにも加盟しているので、なおさら知名度は高いですよね。
では、「リッツ」というホテルブランドは知っていますか?
リッツとは
「リッツ」という名前は、高級ホテルの代名詞として世界中で知られています。
その起源は、セザール・リッツという伝説的なホテル経営者が創り上げたホテルブランドにあります。
彼は「ホテル王」と称され、ヨーロッパのラグジュアリーホテル業界に革命をもたらしました。
それまでのホテル経営とは一線を画す 「リッツ・スタイル」 を確立しました。
セザール・リッツのホテル経営の哲学は、現代の高級ホテルにも影響を与えています。
徹底したゲストの快適さ
高級ホテルには当時なかった「個室バスルーム」「清潔な白いシーツ」などを導入。
エレガントな装飾や豪華な内装を施し、王侯貴族がくつろげる空間を提供。
一流の接客サービス
ゲストの要望を先回りして提供する「おもてなし」の概念を強調。
細やかな気遣いや、スタッフのプロフェッショナリズムを徹底指導。
これらのアイデアは、今日の高級ホテルにとって標準的なサービスとなっています。
世界のリッツで行きたいホテルTOP3
リッツ パリ(1898年)
リッツ ロンドン(1906年)
マンダリンオリエンタル リッツ マドリード(1910年)
ちなみに、リッツブランドのホテルはこの3つしか存在しません。
リッツとリッツ・カールトンの関係
セザール・リッツは直接手掛けた1889年設立の初めてのホテル「リッツ・パリ」と1899年に設立された「カールトン・ロンドン」の名前を組み合わせた「ザ・リッツ・カールトン・マネジメントカンパニー」を1905年にアメリカ進出のため設立しました。
その時に現在のリッツ・カールトンでも使われているライオンと王冠のロゴができました。

しかし、セザール・リッツは1908年に病気になったことから、アメリカのホテル進出はあまり前進しませんでした。
そして、1918年にセザール・リッツは亡くなりました。
セザール・リッツの死後、意思や哲学を受け継いだ直系のリッツ・カールトンがいくつか設立されましたが、1929年世界恐慌、その後第二次世界大戦により、経営は難しく一つを残して全て倒産しました。
1927年に設立されたリッツ・カールトン ボストンは現在も「The Newburry Boston」というホテル名で残っています。
現在のリッツカールトン誕生
1983年に「ザ・リッツ・カールトンホテルカンパニー」が設立されます。
これが、現在のリッツ・カールトンの直系の先祖です。
この時のCEOがホルスト・シュルツです。
彼は「ゴールド・スタンダード」を確立し、現在のリッツ・カールトンの最高品質のおもてなしの土台を築きました。
ゴールド・スタンダード
リッツ・カールトンの「ゴールド・スタンダード」は、最高品質のホスピタリティを実現するための指針であり、4つの主要な要素で構成されています。
クレド(Credo)
リッツ・カールトンの基本理念であり、「お客様に最高の体験を提供する」という使命を明文化。
「We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen.」
従業員も品格を持ったプロフェッショナルとして誇りを持って働くことを定めています。モットー(Motto)
「リッツ・カールトンは、お客様に真のケアと快適さを提供することをお約束します。」
単なる宿泊施設ではなく、心からのホスピタリティを提供することを最優先とする理念です。サービスの3ステップ(Three Steps of Service)
① 温かく誠実な挨拶:目を合わせ、名前を呼びながら挨拶し特別感を演出します。
② お客様のニーズを先読みし、満たす:積極的な気配りで快適な体験を提供します。
③ 心を込めたお見送り:感謝を伝え、またの来訪を願うことで好印象を残します。従業員への権限付与(Employee Empowerment)
「1日2,000ドルの裁量権」により、従業員が上司の許可なく、自主的にお客様のための最適なサービスを提供可能にします。
1994年に「マリオット・インターナショナル」の傘下に入り、現在の形態となっています。
1997年、日本で初めてリッツ・カールトンが大阪に開業しました。

ホルスト・シュルツは1999年までCEOを務めており、その期間に「ゴールドスタンダード」の哲学を大阪のリッツ・カールトンにしっかりと浸透させました。
なので、個人的に日本で一番「リッツカールトン」を感じられるのはリッツカールトン大阪だと思います。
日本のリッツ・カールトンは全て宿泊しました。(リザーブは除く)
全てのリッツが素晴らしいおもてなしをしてくれたので大好きです。
その中でも一番「リッツカールトン」を感じるのは大阪でした。
リッツの意志を受継ぐもの
現在の「リッツ・カールトン」とセザール・リッツが関わる「リッツ」と「リッツ・カールトン」は直接の関係はありません。
経営的には関わりがないといったほうがわかりやすいかもしれません。
ただ、リッツ・カールトンのHPからもリッツ・カールトン ボストンとセザール・リッツへの敬意が感じられます。
今のリッツ・カールトンはセザール・リッツが作ったリッツ・カールトンの意志と哲学を受け継ぎ、新たに誕生したブランドです。
名前とロゴの権利は他の会社が一時的に保有してましたが、1983年の会社設立時に取得しています。
そして、その哲学が今も感じられます。
有名なブルーゴブレットの紹介をします。

ケーキではなく、水が入っている青いゴブレットに注目してください。
リッツ・カールトンといえば、このブルーゴブレットですよね。
リッツ・カールトン ボストンで使われていたゴブレットです。
ヨーロッパから輸入されているのですが、ボストンの空気に触れた時に綺麗な青に変わったという伝説があります。
酸化反応なのか光の屈折でそう見えただけなのか、どのような原理でそうなったのか説明はできませんが、科学的に証明しない方が伝説としてはかっこいいので、実験しないでください。
最後に
実は私、リッツ・カールトンが好きすぎて、もっと深く知りたいという思いから、一時期リッツ・カールトン大阪で働いていました。
リッツ・カールトンを好きになったきっかけは、ある一冊の本です。
その本を通してリッツ・カールトンの「哲学」に触れ、実際にその世界観を体感したことで、さらに惹かれていきました。
リッツ・カールトンというブランドの本質に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
きっと、リッツ・カールトンをもっと好きになるはずです。
※本リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。
