【座談会】不動産業業界のリアル【給与全公開】

目次
キャリアの分岐点:なぜ「某大手仲介」を飛び出したのか
看板を外して見えた「個の時代」の真実
【核心】すんで社の給与体系と「稼ぎ方」のリアル
SNS戦略:炎上を恐れず「信頼」を貯金する
会場からの質疑応答:業界の「裏側」に切り込む
最後に:不動産界隈を歩くあなたへ
登壇者紹介
南(進行): 株式会社すんで取締役副社長。
大学卒業後、某大手デベロッパーにて新卒入社。
3人家族で、中央区明石町に在住。

https://x.com/sunde_minami
大川良太: Xでは「色白不動産仲介くん」として活動。兵庫県出身。
大学卒業後、某大手仲介に新卒入社、その後「株式会社ないけんぼーいず」に転職。SNSやYouTube、さらにはABEMA等のメディアにも出演。
独自の感性で物件の魅力を発信し、20代〜30代を中心に絶大な支持を得ている。

https://x.com/irojirohudousan
よかレジ(太田):
株式会社ヒュッゲエステート代表取締役。
福岡に惚れ込み移住、マンションが好きすぎて、IT業界から未経験で独立という異色の経歴を持つ。
X(旧Twitter)では「福岡のマンション愛」を語る専門家として、移住希望者や地元の購入検討層から厚い信頼を寄せられている。

むさこぼーい:
某大手仲介にて、大川氏と同期として切磋琢磨した後、2025年に独立。
特定のエリアに縛られず、実務に精通した深い知見とSNSを掛け合わせた「完全紹介制・指名制」の仲介スタイルを確立している。

1. キャリアの分岐点:なぜ「某大手仲介」を飛び出したのか
南: 改めて、今日はよろしくお願いします。
まず皆さんに聞きたいのが、不動産業界における「キャリアの分岐点」についてです。
大川さんは某大手仲介からベンチャーへ、むさこぼーいさんも某大手仲介を経て独立、よかレジさんは異業種から福岡で起業と、みなさん独自の路線で不動産のキャリアを積んでいます。
それぞれ立場が違いますが、「今の道を選んだ決定打」は何でしたか?
大川: 僕はやっぱり「個人の名前が売れないことへの恐怖」でしたね。
某大手仲介に3年ほどいましたが、教育が本当にしっかりしている反面、どうしても「組織の中の一人」として最適化されます。
名刺を出せば「あぁ、あの会社の人ね」と信頼してもらえる。
でも、その信頼は会社のものであって、僕個人の実力じゃない。
SNSで発信している他社の若手営業マンが、自分より楽しそうに、お客さんと繋がっているのを見て、「これからは個の時代だ、このままじゃ埋もれてしまう」と思いました。
むさこぼーい: 分かります。
僕も大川と同じ、某大手仲介出身ですが、大手の良さは認めつつも、現場の「自由度」に飢えていた部分はありました。
大手だと、例えば特定のマンションを徹底的に推したい、深掘りしたいと思っても、会社の方針や「満遍なく受託を上げろ」という目標に縛られて、ブレーキがかかることがある。
独立してからは、自分が本当に良いと思った物件を、自分の言葉で、誰にも気兼ねせず24時間発信できる。
この「全能感」は代えがたいですね。
もちろん、その分すべてが自己責任というプレッシャーはありますけど(笑)。
よかレジ:自身でマンション購入を検討していた時、色々と情報収集し、それをいちエンドユーザーとして情報発信していました。
その発信を見てくれた方からの購入相談などが増えてきて、これを本業にしたいと日に日に思うようになり、起業を決意しました。
正直、実務は未経験だったので不安はありましたが、やりたいことをやるべきだと思ったし、妻も応援してくれたので、開業したという流れです。
2. 看板を外して見えた「個の時代」の真実
南: なるほど。大手での経験がある二人に聞きたいのですが、よく「大手の看板がなくなると、お客様が来ない」って言われるじゃないですか。
実際、そのあたりはどうでしたか?
大川: 正直に言うと、辞める前夜は怖かったです。
「看板がなくなったら、色白仲介くんではなく、ただの色白くんになっちゃうんじゃないか」って(笑)。
でも、実際にベンチャーに移ってみて分かったのは、SNSで自分の考えを可視化していれば、看板がなくても「あなたにお願いしたい」という層は、確実に存在するということ。
むしろ、会社のネームバリューで来る人より、僕のキャラクターや専門性を理解して来てくれる人の方が、成約までのスピードも速いし、信頼関係も最初から出来上がっているんです。
むさこぼーい: 同感です。
看板がなくなる不安よりも、看板に守られて自分の牙が抜けていく不安の方が大きかった。
独立してからは、集客から案内、契約、引き渡しまで、自分一人です。
でも、SNSという「デジタル上の看板」をコツコツ積み上げてきたおかげで、大手時代よりも密度の濃い相談が届くようになりました。
「大手だから安心」という時代から、「この人が言っているから安心」という時代に、確実に入っていると感じます。
3. 【核心】すんで社の給与体系と「稼ぎ方」のリアル
南: では、皆が気になっている「お金」の話に移りましょう。
今日、視聴者の皆さんには「すんで社」の給与について、話しますね。詳細はコチラ
すんで社は、営業の場合、「基本給30万円+宅建手当3万円」がベースです。
もちろん、経験やスキルによって、基本給のスタートは高くなることも多いですし、その後の昇給もあります。
そこに、インセンティブが乗る形になります。
インセンティブは、仲介手数料(成約額)の「10%」がベースで、年2回支給します。
注)すべて執筆時
大川さん、ぶっちゃけ、業界的に見てどう思います?
大川: ……いや、本当に「夢があるな」、と思います。 正直、某大手仲介の時は、どれだけ数字を上げても、賞与の算定基準が複雑でした。
「今月2,000万上げた!」と思っても、支払いが先な上に、会社の共通経費が引かれてしまい、「え、これだけ?」と思うことも正直あった(笑)。
なので、自分の実力がダイレクトに数字に出る面白さを知ってしまうと、もう戻れないですね。
すんで社の場合、もし年商7,000万円を挙げれば、年収1,000万を優に超えるというモデルは、若手営業マンにとって最高のガソリンになるはずです。
むさこぼーい: 僕は経営者として見ちゃいますけど、営業マンを「一人のプロフェッショナル」として尊重していると思います。
単なる「会社の駒」として扱っていない。 その分、一人ひとりのセルフマネジメント能力が問われますが、実力がある人にはこれ以上ない環境だと思います。
よかレジ: 経営側からすると、固定費を払いながらその歩合を出すのは震える数字ですけど(笑)。
それくらい出さないと、本当に優秀な人は自分で独立しちゃいますからね。 優秀な人が会社に残り続けたくなる仕組みとして、すごく合理的だと思います。
南: そうなんです。起業して6年ほど経ちますが、すんで社としては、無理に囲い込むのではなく、プロとして対等なパートナーでありたい。
だからこそ、副業も基本的に自由だし、個人のブランディングも全力で応援する、という方針でやってます。
4. SNS戦略:炎上を恐れず「信頼」を貯金する
南: SNSでの発信についても深掘りしたいのですが、皆さんは「炎上」や「批判」をどう捉えていますか?
むさこぼーい: 僕はもう、呼吸と同じだと思ってます(笑)。 全員に好かれる必要はない。
100人中1人が「この人の言ってることは信頼できる、本音だ」と思ってくれれば、仲介業としては成立する。
批判を恐れて当たり障りのないことしか言わないなら、SNSをやる意味がないですから。
よかレジ: 僕も同じです。
あえて「この物件は管理がイマイチ」とか「修繕積立金が足りていない」と個人的な意見としてですが、率直に言うようにしています。
それが結果として、別の物件を勧めた時の信頼性に繋がるんです。
「この人がダメと言うなら本当にダメなんだろうし、勧めるなら大丈夫だろう」というブランドは、そうした誠実な積み重ねでしか作れません。
大川: 批判については、若干は気になりますが、そこで得たご縁や同業者の繋がりから得られるメリットの方が大きいので、腹を括ってる、という感じです。
SNSで繋がった他社の担当者と、現場で「いつも見てますよ!」って意気投合して、未公開情報をこっそり教えてもらったりすることもあります。
結果として、取引がスムーズに進むことが本当によくある。 SNSは集客装置であると同時に、最強の「仕事効率化ツール」だと思ってます。
5. 会場からの質疑応答:業界の「裏側」に切り込む
南: ここからは会場や、配信を見ている皆さんからの質問に答えていきましょう。
Q:ベンチャーへの転職(起業)、家族の反対はありませんでしたか?
某登壇者: ありましたね(笑)。 やっぱり「大手=安定」というイメージが強いですから。
でも、最終的には「今の場所で10年後、自分が笑っている姿が想像できない」と正直に伝えました。
今は当時より稼いでいますし、何より仕事を楽しんでいるので、家族も納得してくれています。
家族から「最近楽しそうだね」って言われるのが、一番嬉しいですね。
Q:未経験で不動産業界に入るのは、正直どうですか?
よかレジ: もちろん最初は、大変なことも多いです。なので、信頼できる有識者との繋がりは、重要だと思います。
一方で、業界は違えど、真摯な対応を心がけるなど、社会人のコモンスキルや仕事においての大切なことは、ある程度どこも、共通だと思います。
なので、不動産が大好きという気持ちがあるなら、やってみる価値はあると思います。
Q:女性の営業マンは活躍できますか?
南: すんで社でも、最近は女性の応募がすごく増えています。
マンション購入の最終決定権は女性が握っていることが多いので、女性ならではの視点での提案は最強の武器になります。
むさこぼーい: SNSを使えば、子育てしながらでも「指名」をもらえる環境が作れる。 拘束時間の長い大手よりも、実は女性がワークライフバランスを保ちながら高収入を狙える職種かもしれません。
Q:宅建はやっぱり持っていた方がいいですか?
大川: 持っていて損はないですが、それが全てではないです。 ただ、独立や「個」で勝負するなら、信頼の最低ラインとして取っておくのが無難ですね。 会社によっては、手当もつきますし(笑)。
6. 最後に:不動産界隈を歩くあなたへ
南: 最後に、皆さんが考える「これからの不動産仲介マンに必要な素養」を教えてください。
むさこぼーい: 僕は「情報の編集力」だと思います。 物件情報はレインズを見ればどこでも同じものが出てくる。
でも、「なぜあなたにとってこの物件が最適なのか」というストーリーを組み立てられる能力。 これはAIにはできない、人間の仕事です。
よかレジ: 月並みですが「誠実で信頼できるか」が大事だと考えます。
自分の考えや暮らしのアイデア等を、SNSでもブログでもいいから出し続ける。 それが信頼という資本になると思います。
また、マンションの購入/売却は人生で1度や2度しか経験しないものですから、リピーターになってくるお客さまは少ないです。
しかし、そこで誠実に対応するからこそ、紹介や口コミが広がり、長期的に生き残れる不動産仲介マンになれるのかな、と感じています。
大川: 「不動産を愛すること」じゃないですかね。 自分がワクワクしていないのに、お客さんをワクワクさせることなんてできない。
僕は今日も新しいオフィスを見て「うわ、すげえ!」って感動しましたけど、そういうピュアな気持ちを持ち続けられる人が、最後には勝つんだと思います。 情熱だけは教えられませんから。
南: 皆さん、本当に熱いお話をありがとうございました。 この新オフィスも、そんな情熱を持った仲間でいっぱいにしたいと思っています。
これからの不動産業界、ますます面白くなりそうですね!
