見出し画像

アメリカで学んだ「自信」の正体。日本人が自己肯定感を持ちにくい理由

私は以前、アメリカに住んだ事があるが、
その前からも、日本にいながら、
長年アメリカの文化と関わってきた。

職場もアメリカ人と働き、
会話も毎日英語であり、
友達もアメリカ人。

夫もアメリカ人であり、
子供の学校もアメリカの環境であり、
そんなことから、
日本とアメリカの文化の違いに
驚くことがよくある。

その中でも特に大きいと感じるのが、
「自信」に対する考え方だ。

アメリカでは、子どもの頃から

「あなたは素晴らしい」

「あなたならできる」

「自分を信じなさい」

と言われて育つ。

学校でも、
自分の意見を発表することが評価される。

たとえ間違っていても、
「発言したこと」自体が認められることが多い。

一方、日本ではどうだろう。

「謙虚でいなさい」

「自慢してはいけない」

そんな価値観の中で育つことが少なくない。

もちろん謙虚さは
日本の素晴らしい文化だと思う。

しかし、その一方で、

「自信を持つこと=悪いこと」

と無意識に感じている人も
多いのではないだろうか。

私は日本人の自己肯定感の低さは、
文化の影響が大きいと思っている。

日本人はできないことに目を向けるのが得意だ。

80点を取っても、

「あと20点足りなかった」

と考える。

アメリカ人は、

「80点も取れた!」

と考える傾向がある。

どちらが正しいという話ではない。

ただ、自分の良い部分を認める習慣
があるかどうかの違いだ。

学校の発表会などでも、
アメリカの子どもたちは
自信満々にダンスをしたり、
自分のやりたいことを堂々と披露する。

私は、子供の発表会に行った時に
衝撃を受けた。

アメリカ人の子供達は、
人前での発表に、恥ずかしがって、
もじもじしている子が全くいないのだ。

大勢の観客の前で、歌を
歌手のようになりきって歌い、
自分の精一杯の才能を出し切る。

上手くても下手でも関係ない。

堂々としていて、自信いっぱいだ。

それをみた時に、鳥肌がたった。

私は日本で育ち、日本の学校を出たので
自分も含め、発表会となると
「恥ずかしい」という子がほとんどだったし、
自分ができることしかやりたくない、
という子が多かった。

しかし、アメリカの教育は
できる、できないの問題ではなく、
自分がやりたいことはやる。

とりあえず挑戦してみる。

「失敗したらどうしよう」

「周りからどう見られるだろう」

を考える前に、まずはやってみる。

日本人のように、不安になったり、
評価を気にしてしまう子は少ない。


これは、私の高校の頃の英語の先生も
言っていた事だが、

アメリカ人は
何か落とした時に、
誰かが取ってくれたら
素直に「ありがとう」と言う。

しかし日本では、取ってもらった時に
「すいません。」を先に言う人が多い。

考えてみると、
この違いには日本とアメリカの文化の違い
が表れているように思う。

日本人が「すみません」と言う時、
そこには

「手間をかけさせて申し訳ない」

という気持ちが含まれている。

つまり相手に負担をかけたことへの配慮だ。

日本では昔から、

「人に迷惑をかけないこと」

が美徳とされてきた。

だから何かをしてもらうと、

感謝より先に申し訳なさが出ることがある。

一方、アメリカ人の

「Thank you」

には、

「してくれて嬉しい」

という気持ちが強く含まれている。

相手がしてくれた行動そのものに
焦点を当てているのだ。

そこには申し訳なさよりも、
感謝や喜びの気持ちがある。

どちらも相手を思いやる言葉だ。

しかし視点が少し違う。

日本人は

「迷惑をかけてしまった」

に意識が向く。

アメリカ人は

「助けてくれてありがとう」

に意識が向く。

もちろん「すみません」が悪いわけではない。

日本らしい思いやりの言葉だと思う。

ただ、ときには

「すみません」

よりも

「ありがとう」

の方が、
お互いに気持ちが温かくなることもある。


アメリカの環境の中で生きていると、
自信は生まれつき持っているものではなく、
周りから認められ、褒められ、
その言葉を受け取ることで少しずつ
育っていくものなのだと感じる。

日本人の自己肯定感が低いと
言われる理由の一つは、
自分を褒めることにも、
褒められることにも慣れていないから
なのかもしれない。

自己肯定感とは、
「私は完璧です」
と思うことではない。

欠点も失敗もあるけれど、
「それでも私は私でいい」
と思えることだ。

もっと自信を持っていい。
もっと自分を褒めていい。

そして、
自分を認めることは決して傲慢ではない。

日本人の多くは、
自分を認める練習をしてこなかっただけ
なのかもしれない。

だからこそ私は、

アメリカの「自分を信じる文化」と、
日本の「謙虚さ」の良いところを両方持てたら、
もっと生きやすくなるのではないかと思う。

いいなと思ったら応援しよう!