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タローマンが高知にやってきた!

なんだこれは!

そう言わずにはいられないイベントが、7月10日に高知市で開催されました。「タローマン 高知大万博」の高知パビリオンオープニングイベントとして、「大長編 タローマン 万博大爆発」の藤井亮監督、海洋堂高知代表取締役社長である宮脇修一さん、そして「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」などで知られる樋口真嗣監督がいらっしゃったのです。

そうそう揃わない濃いメンツ。このお三方からどのようなトークが展開されたのか、当日の様子をお届けします!


タローマンとは?

まず、タローマンについて少しだけ。

タローマンは、2022年10月にNHKで「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」というタイトルで放送された特撮テレビドラマです。世界的な芸術家である岡本太郎へのパロディや独特なテイストが話題になり、2025年には「大長編 タローマン 万博大爆発」という長編映画が全国公開されました。興行収入2億円を記録し、小規模公開でスタートした映画としては異例のヒットとなっています。残念ながら、高知県では日本全国で最後の上映になってしまい、あまり日の目を浴びることはありませんでした。

しかし、7月10日から26日にかけて須崎市で「大長編 タローマン 万博大爆発」の上映会が開催されます。それにとどまらず、高知市と南国市でもタローマンにまつわる展示がされるという大充実ぶり。さらに、高知市帯屋町に仮設で置かれる須崎パビリオンでは、高知で撮影されたタローマンの新作短編映像が観られるそうです!

会場の様子

さて、高知パビリオンの会場へ行ってみると、開館記念のテープカットが終わったばかりということもあり、とても賑わっていました。タローマンのグッズやのぼり、レッドカーペットの強烈な赤色が目に焼き付いてきます。

会場中央にタローマンのパネルが迎えます

同時に開催されている「なんだこれは! 岡本太郎と自由な私展」を見に行ってみると、岡本太郎が歩んだ人生と高知との関係性が記されています。また、かつて高知で開催された「'84高知・黒潮博覧会」についての展示もありました。 「くろしお博」と呼ばれていたそうで、恥ずかしながら初めて知りました。80年代の日本は、バブル期ということもあり、地方博が頻繁に開催されていたのですね。

岡本太郎の展示は、お盆のシーズンまでされています
「タローマン」シリーズの藤井監督のコメントも掲示されていました

樋口真嗣降臨

いよいよ、藤井亮監督、宮脇修一さん、樋口真嗣監督によるトークショーの時間が迫ってきました。ビッグネームの襲来に、当然のごとく会場は満員です。ほどなくお三方が入場し、まずは樋口監督のトークが始まります。

お話の内容は、1960年代と70年代に起きた「怪獣ブーム」についての解説でした。奇想天外なアイディアを、特撮による技術によって怪獣映画が日本で量産されていました。今では想像しづらいですが、ピーク時には大手映画会社から年間1本ずつくらいのペースで撮られていたそうです。結局、このブームは短い期間で作品が量産され過ぎたことにより、あっという間に収束したのだとか。

しかし、これにめげずに次は70年代にテレビシリーズを中心とした「怪獣ブーム」が巻き起こります。予算を抑えるために、ミニチュアではなく人間の等身大のサイズで成り立つ世界観を創造していきました。樋口監督は、この時期にテレビで見て、「脳が焼かれた」そうです。スポーツも勉強もできない子供がクラスで人気者になるには、前日に放送された怪獣番組を、脳内録画して完コピされたモノマネを披露するしかなかった、と自嘲されていました。

熱弁を揮う樋口監督、藤井監督、宮脇さん(左から順に)

それから、実際には存在しない映画のフライヤーや、80年代以降の日本映画に魅了され、映画の道に進まれたそうです。予算が出づらい日本映画の中で、なんとかやりたいことを実践するために、現在は「シン○○」シリーズに打ち込まれているとのこと。しかし、本音ではオリジナル作品に挑戦したい思いがあるそうです。最近では、リメイク版「新幹線大爆破」の印象が強いですが、新作はしばらく先になるとのこと。いつか樋口監督のオリジナル映画も観てみたいですね!

タローマンの秘話

樋口監督の素晴らしいトークをきっかけに、お三方のほとんど雑談に近いトークが展開されます。タローマン関連のイベントであることを、忘れてしまいそうな熱量の中、進行役の方がなんとかタローマンの話に舵を切りました。

藤井監督は、怪獣ブームに作られた作品に、リアルタイムではなく後追いで魅了されていったと言います。次第に、岡本太郎の作品に怪獣的な要素を感じ取り、タローマンに発展していったのだそう。宮脇さんから、「あそこまでやって怒られなかった?」と聞かれると、「ひとまずやってみて怒られたら後からちゃんと謝ろう」という精神で制作に励んだと藤井監督。この流れに樋口監督も乗っかり、勇気を持ってチャレンジをしていいという話で、あっという間にトークパートの時間が締めくくられました。


高密度なトークだったため、本当にあっという間の時間でした。著名な映画監督たちのお話を直接聞けて、とても貴重な機会だったと思います。

さて、繰り返しになりますが、7月10日から26日にかけて、須崎市で「大長編 タローマン 万博大爆発」上映会が開催されます。いよいよ残りの期間も短くなってきました。私もこの機会に鑑賞する予定です!

また、25日にはタローマンが再び高知にやってきます!10時の上映回には、藤井監督の舞台挨拶も行われるという大盤振る舞いです。須崎市の海のまちホールで、ぜひタローマンを目撃してみてください!

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