4-1. 病院の中で大混乱(前編) 【すっとんきょうな出来事 〜精神科に入院した私の記録〜】


※この記録は実体験をもとに書いています。登場人物はすべて仮名とし、個人が特定されないよう、一部の設定や時系列などの細部を変更しています。

おはようございます。
スットンキョウと申します。

スタート地点兼セーブポイントである4人部屋を出て、退院への手がかりを探しに行きました。

部屋を出ると長い廊下。

病棟は西エリアと東エリアに分かれていて、真ん中には患者さんが自由に使えるラウンジがあります。

私が配属されたのは、東エリアの一番奥。

あとから分かったのですが、西エリアの奥は男性、手前は女性。

本来なら東西できれいに男女が分かれているのが理想なのでしょうが、女性患者さんの方が多いため、このような配置になっているようでした。

東エリアの入り口には椅子が置かれ、その背もたれには手書きで、

「ここから女性エリアなので、男性患者さんは入らないでください」

という貼り紙が。

もし西エリアだったら男性患者さんの部屋が近く、不安も大きかったと思うので、その点はラッキーでした。

(ここは精神科ですし、なおさら。)

とはいえ、西エリアに配属されている女性患者さんもいたので、少し複雑な気持ちにもなりました。

「いっそのこと男女を完全に分ければいいのに。」
「入院人数を少し絞れば……。」

などとも思いましたが、病院側にも経営上の事情があるのでしょう。

また、私の印象では男性患者さんの方が状態の重い方が多く、
女性患者さんは普通に会話を楽しめる方も少なくありませんでした。

そのため、男性の中でも会話できる方は、女性の輪に入ってくることもありました。

さて。

廊下やラウンジ、ナースステーションのガラスには、とにかく貼り紙がベタベタ。

ここに退院への重要情報が隠されているに違いない。

そんな脱出ゲーム感覚で、一枚一枚丁寧に読んでいきました。

そして、深まっていく混乱。

内容も配置もツッコミどころ満載だったのです。

まず一つ目。

奇妙なカレンダー。

普通なら、

5月
6月
7月

ですよね。

ところが、この病院では上から

6月
5月
7月

となっていました。

人生で初めて見る並び。

頭の中は大混乱です。

「何これ?」
「何この病院。」
「みんなこの並びに違和感ないの?」
「間違いに気づいた人だけ退院できるシステム?」
水曜日のダウンタウン?

そんな状態でした。

(※私も入院したばかりの精神科患者です。あらゆる情報に過敏になっていました。)

落ち着いて観察すると、3か月カレンダーの日めくりタイプで、下からめくる構造だったため、この並びになっていただけでした。

(何を言っているか分からない方は、「3か月カレンダー 日めくり 下から」で検索してみてください。)

AI生成したもののちょっと違う あくまでもイメージ画像ととらえてください

二つ目の混乱ポイント。

「なでしこ病棟」と「あやめ病棟」の情報がごちゃ混ぜ。

まず思ったのは、

ここ、結局どっちの病棟なん?

ということ。

わたしは関西人ではありませんが
関西弁にならざるを得ません。

あちこちの貼り紙を読み進めた結果、どうやら私がいるのは

なでしこ病棟2階。

そこには、

「セラピーの一環でテニスができます!」

と書かれていて、

「おっ、楽しそう。」

と思ったのですが、

「あ、それあやめ病棟ですよ。」

と患者さんに教えられました。

テニスはここではできません。

がっかり。

というか、

なんで、なでしこ病棟に、あやめ病棟の情報をこんなに貼るねん。

心の中で盛大にツッコミを入れつつ、
少しイライラしながらも、貼り紙を読み進めました。

食事の献立表も貼ってありました。

これは後に毎日の楽しみとなり、欠かさず見に行くようになります。

そのほか、「本日勤務の看護師さん・看護助手さん一覧」もありましたが、

この時は誰一人知らないので、

「ふーん。」

以上の感想はありませんでした。

貼り紙を全部読んでも、結局分からなかったことがあります。

「何時に、何が行われるのか。」

これは他の患者さん、つまり村人から情報を集めるしかありません。

まさにリアルRPG

人生って、面白いですね。



---後編へつづく。(キートン山田風)

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スットンキョウ わぉ、こんなスットンキョウな私にチップを贈りたいと思ってくれたんですね。その気持ちだけで十分です。すみませんカッコつけました、チップぜひお願いします(土下座)