4-2. 病院の中で大混乱(後編) 【すっとんきょうな出来事 〜精神科に入院した私の記録〜】
※この記録は実体験をもとに書いています。登場人物はすべて仮名とし、個人が特定されないよう、一部の設定や時系列などの細部を変更しています。
おはようございます。
スットンキョウと申します。
貼り紙だけでは、病院で生活するための情報はほとんど手に入りません。
こうなったら、村人(他の患者さん)に話しかけるしかない。
ラウンジには10名くらいの方がいました。
20〜30代のグループがいて、私から話しかけたのか、向こうから声をかけてくれたのかは覚えていません。
とにかく、会話が始まりました。
村人A 「新しく入院された方ですか?」
わたし 「はい。急に入院することになってしまって、何も分からなくて……。」
村人B 「みんな最初はそうですよ。何でも聞いてください。」
たぶん、そんな優しい会話から始まったと思います。
そのグループの中に、軍事マニアの20代の男の子がいました。
彼は初対面のあいさつとして立ち上がり、私に向かって敬礼。
いや、正確には。
リーダー格っぽい女性に、
「ほら、早く敬礼しなよ(笑)」
と言われて、敬礼させられていました。
実は私には、初日に何かしらカマしてしまう癖があります。
いきなり敬礼されたので、
舐められちゃあかん。
という謎の精神が働き、
間髪入れずにピッと敬礼を返しました。
すると彼は喜んで、
「おおっ! 敬礼を返してくれた人、人生で初めてです!」
グループのみんなも少し盛り上がります。
よし。
つかみはOK。
私は心の中でガッツポーズをしました。
さあ、ここから情報収集の始まりです。
⸻
まず確認したのは、夕食の時間。
何より、お腹が空いていました。
「夕飯は17時40分より後くらいですかね。」
「17時半くらいにラウンジへ来てれば食べられますよ。」
……。
なんでそんなにフワッとしてるんだ。
シャバ(※今後、病院の外の世界をこう呼びます)では、「17時30分開始」のように時間はきっちり決まっているのが当たり前。
だから、この”だいたい”文化には驚きました。
でも、入院生活を送るうちに、そのゆるい時間の流れにも慣れていきます。
今思えば、病院側にも理由があったのでしょう。
「17時30分です」ときっちり伝えてしまうと、
「まだなのか!」
と怒り出す方もいるのかもしれません。
スタッフさんの業務状況もありますし、あえて少し幅を持たせていたのかと。
⸻
次に気になったのは、食事の席。
ラウンジには4人掛けのテーブルが並んでいます。
「どこに座ればいいんですかね?」
と聞くと、
席は決まっていないけれど、暗黙の了解でみんな毎回同じ席に座るらしい。
なるほど。
自由席なのに自由ではない。
すると軍事マニアの男の子が、
「夕飯のとき、席までお連れしますよ。」
と言ってくれました。
いや、正確には。
リーダー格の女性が、
「ほら、食事の席まで連れていってあげなよ。」
と指示していました。
なるほど、このグループの力関係もだんだん見えてきましたね。
次回、人生で初めて、精神科病院での夕食をいただきます。

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わぉ、こんなスットンキョウな私にチップを贈りたいと思ってくれたんですね。その気持ちだけで十分です。すみませんカッコつけました、チップぜひお願いします(土下座)