18. リーチツモドラ3【すっとんきょうな出来事 〜精神科に入院した私の記録〜】
※この記録は実体験をもとに書いています。登場人物はすべて仮名とし、個人が特定されないよう、一部の設定や時系列などの細部を変更しています。
おはようございます。
スットンキョウと申します。
ついに麻雀回です!
病棟では、何より麻雀にハマりました。
麻雀ブームも起きて、朝昼晩つねに誰かが打っている状態。
もはや入院生活というより麻雀合宿です。
ネタもたくさんあります。
私は家族麻雀を経験していたので、
「一応打てるけど、点数計算はできない」
という、よくいるタイプのにわかでした。
ですが、病院での麻雀合宿を経て、
今では役も数えられるようになりました。
(符の計算はまだできません。涙)
麻雀ブームが始まったのは、入院6日目の夕方だったでしょうか。
ラウンジをぶらぶらしていると、何人かが麻雀を始めようとしていたのです。
人数は3人。
しかも仲の良い女の子がいたので、
すぐに近づいて混ぜてもらいました。
その子はツモツモちゃん。(あだ名)
今回で入院は3回目。
聞けば、前回の入院でも麻雀を楽しんでいたそうです。
補足すると、精神科には何度か入院を経験している方も少なくありません。
初対面の患者さんも実は病院のことをよく知っている、なんてこともあります。
それくらい精神疾患は治療に時間がかかる病気なのです。
ーーーーーー
もちろん病院に自動麻雀卓なんてあるはずもなく、手積みです。
お調子者の私は、
「積み込んじゃおっかな〜」
「あ、モーパイモーパイ、ハク!」
などとはしゃぎ、10年ぶりの麻雀にテンションが上がっていました。
そして始まった院内麻雀。
なんと。
初回で、
リーチ・ツモ・ドラ3。
満貫です。
天才やないかい。
アカギか!!!
これですっかり気を良くした私は、
ますます麻雀にのめり込んでいきます。
結局この日は、消灯まで打ち続けました。
翌日以降も、ラウンジに麻雀を打てる人がいたら、
「やりましょう!」
と声をかける毎日。
しかし、普段仲良くしていた20〜30代の仲間は、麻雀を打てる人がほとんどいませんでした。
打てるのはツモツモちゃんと私くらい。
それまではみんなでUNOをして盛り上がっていたのに、麻雀ブームが起きたことで、
一緒に過ごす時間が少し減ってしまいました。
それを感じ取っていたある日、
ツモツモちゃんが提案します。
「初心者講習会をやろう!」
なんと素晴らしい試み。
声をかけた若い子たちも嫌がるどころか、
みんな乗り気でした。
ツモツモちゃんは前回の入院で「麻雀の師匠」と呼べる人に出会い、かなり鍛えられたそうです。
私なんかより、ずっと上手。
ツモツモちゃんおすすめの本がこちら。
私も退院後に購入しました。
私は入院中、家族に麻雀の本を差し入れてもらったのですが、それが符の計算から解説する本で
難しすぎて挫折しました。
その点、この『5歳からはじめる麻雀』は本当に分かりやすく、それでいて大事なポイントはしっかり押さえられています。
初心者にはかなりおすすめです。
本を片手に、初心者講習会が始まります。
まずは手牌を全部見せた状態で打つ
「見せ見せ麻雀」。
みんな飲み込みが早く、
初めてとは思えないスピードで覚えていきます。
「おもしろーい!」
とハマってくれて、ツモツモちゃんも嬉しそうでした。
半日ほど見せ見せ麻雀で練習したあと、
いよいよ普通の麻雀へ。
やることがないので、一日中麻雀ができます。
当然、上達も早い。
とはいえ、初心者なので、
麻雀を打つ前の段階から事件は起こります。
20代のハナちゃん。
なぜか1人だけ17枚持った状態で
ゲームスタート。
しかも誰も気付かず、そのまま3周。
私が、
「あれ? なんか牌、多くない?」
と指摘してようやく発覚。
誰一人として気付いていなかったことに、
全員大爆笑でした。
麻雀にハマっていた頃のスケジュールは
こんな感じです。
7:00 麻雀
7:50 朝ご飯
8:30 麻雀
11:50 昼ご飯
12:30 麻雀
13:00 OT(カラオケ)
15:30 麻雀
17:50 夜ご飯
18:30 麻雀
21:00 消灯
麻雀とカラオケしかやっていません。
しかも、ご飯もおいしい。
天国か。
入院初日は不安で涙をこぼすこともありましたが、いつの間にか、みんなと笑って遊ぶ毎日になっていました。
「ここ、学生寮かな?」
そう思うくらいには、病棟生活をエンジョイしていたのです。
ですが。
麻雀をめぐって、ある事件も起こります。
長くなったので、その話は次回の麻雀回で〜
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わぉ、こんなスットンキョウな私にチップを贈りたいと思ってくれたんですね。その気持ちだけで十分です。すみませんカッコつけました、チップぜひお願いします(土下座)