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「うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真」を読んで学んだ5つのこと


幡野広志さんの「うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真」を、読もうか読むまいかずっと悩んで足踏みしていた。僕にとって写真は趣味で、趣味は仕事や部活とは違うので、好きにやらせて欲しいという思いが強くて。
だから「うまい・下手」とか「いい・悪い」で評価されたくないっていうか、自分で好きでやってるんだからそれで落ち込みたくないと思っていた。



そして、この度読んだ。読了した。あのね、読んでよかった。
結果、読んでよかった。もう少し早く読みたかった気がするけれど、手に取ったのは今なのだから、今が僕にとってのベストタイミングなのだろう。

この本を読んで学んだことが大きく5つあるので、
後から自分で見返せるように残しておくことにする。




見たものを撮る


何を撮ればいいのか、どう撮ればいいのか。色々考えたいことはあると思うけど、見たものを撮ればいいと。見たものと言うのは自分で興味を持ったもの、わざわざ目線を向けて意識したものなので、心を動いた時に撮るのだと。決して「いいね」が撮れそうだから撮るのではないし、なんとなく"うまい人っぽい"写真が撮れそうだから撮るのでもないのだと。

割と当たり前っちゃ当たり前なんだけど、その当たり前が実践できていたかしら?と自問してみると結構怪しいところがある。


カメラは何でもいい、とプロに言ってもらえると言うこと


カメラは何でもいいのだそうだ。

そういう弘法筆を選ばず的な言葉はことあるごとに出会ってきたけれど、プロが書籍で書いているのを見て救われたっていうか、もう自分は機材消費の輪廻(?)から降りていいのだと思った。
平たく言えば、高いカメラじゃなくても良い写真は撮れるのだと。でもそれはそうだよなって。昔プロが使っていたCanon Eos 5D markiiなんて今は3万円出せば手にはいるわけだから。カメラにこだわる暇があればレンズにこだわるべきだと。

いい写真を撮りたい、写真が上手くなりたいと願いながら、カメラ機材をひっきりなしに変えて、jpeg撮って出しばかりしている人は僕だけではないと思う。頑張るべきなのはカメラ費用を捻出することではなく、現像する手間を惜しまないことだったのだ。


「raw現像をしないと話にならない」とプロに言われるということ


好きなものを撮っていい、見たものを撮ればいい、ブレてもいい、ボケてもいい、それでも"いい写真"はいくらでもある。カメラも好きなものを使えばいい。でもraw現像だけは絶対にしろ。raw現像しないなら全く話にならない。
というのはすごくリアルで、刺さった。特に前半部分優しくて「自由でいいんだよー」的な、いわゆるゆとり教育的な教えが並んでいる中で、「でもraw現像は絶対しろ」というのはインパクトがあった。

読む前からこの本を読んだ方々がみんなraw現像するようになるので(笑)僕もこれを読んだらraw現像しなきゃいけないのかぁマジで嫌だなぁ面倒臭いなぁと思っていたのだけれど、いざ読了したらraw現像したくなってしまった。


raw現像のモチベーションとなったのはどちらかというと本書の編集者さんのnoteで、カメラを始めて2年で僕の1,000倍写真が上手く、綺麗で、プロ顔負けやんけ!と思って、すごいショックで写真を1枚1枚食い入るように見ていたのだ。


プロのカメラマンの写真なら「プロだし100万円くらいの機材と200万円くらいの照明機材とか、あとは色々プロのあれこれを使ってるんだから僕には手が届かないんでしょ、と思って、こんなふうに食い入るように写真は見ないのだけれど、この方はカメラを始めて2年なので、もう言い訳できないっていうか、どう考えてもraw現像してるかしてないかでどんどん差が開いてこんななっちゃってる、みたいなことだろうと思ったわけです。


粒子が鍵のような気がする


ほいで、写真を食い入るように見て、妻にも見てもらって「これ上手くない?プロじゃんね?」と言ったら「確かにこれはプロの写真だね」との評価。僕も妻も辻さんの写真が素人のそれではないと断言できる。
でも何を持ってプロの写真だと評価しているのかは言語化できない。

言語化できない鍵が写真の中にあるのだ。

それで、本を読んで写真を改めて食い入るように見て、まぁraw現像が前提なのは間違いないのだけれど、そのraw現像のプロセスの中でも「粒子」が結構鍵なんじゃないの?と思って。グレーディングとかホワイトバランスとか色収差とかraw現像も色々といじるバーがたくさんあるけれど、その中でも「粒子」が大きな違いになってる気がする。

本書の言葉を借りれば「だし」なのだと。
だしそのものは味が薄くてようけわからんのだけれど、だしがあるかないかで料理の味は全く変貌するものなのだと。そう説明されると納得感がすごいし、兎にも角にもやってみたくなるものだ。

ところが撮って出ししかしてこなかったので肝心のrawファイルが手元に1つもない。情けない…。仕方がないので部屋にいたジャスミンをrawで撮影。

そしてPhotoshop Classicで現像してみた。
粒子という新たな「だし」を添えて。

これからraw現像を頑張りたいと思います…。


カメラマンが「カメラばかりでなくて肉眼でも見よう」と言葉を添える救い


最後に著者がファインダー越しもいいけど、肉眼で風景をたくさん見て、匂いを嗅いだり音を聞いたりしてください、ということを書いていてすごい良い読後感だった。結構本の中で攻撃的な表現があったり、「それいるか?」と思うようなくだり(写真は才能だから〜のあたりとか)も多かったので手放しに最初から最後まで良かった!と僕は思っていないのだけれど、少なくとも僕の写真に対するモチベーションや考え方を大きく変えたし、すごく勉強になったし、読んで良かったと心から思った。そして人に勧めたい本でもあると思った。

厳しくも優しくカメラのノウハウを教えてくれた後で、最後くらい自分の主催するイベントの告知をするとか、noteに誘導するとか、色々やりようはあったと思うのだけれど、そういう宣伝・利益誘導ではなくて「たまには肉眼でも風景見てね」と言って話を締める潔さというか、その辺りがすごく良くて好感が持てたのだ。


なんかフツーに、仕事依頼して自分のポートレートとか撮って欲しいかも、なーんて思ってしまったのだ。


写真頑張るぞ〜〜!


今日はここまで。

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