やさしい日本語、ハードな輸入品登場──イケメンが好きな醜いフェミニスト
俺の部屋。薄暗いモニターの光だけが、俺の顔を青白く照らしている。
俺は今、フェミニストのブログ記事に対して、完璧なトラックバックを書き上げたところだ。感情的にならず、事実(と俺が信じているもの)だけを突きつけ、相手の逃げ道を塞ぐ。それが俺の戦い方だ。
俺は満足げに、自分がタイピングした「最強の行間」を眺める。
俺「……ふん。これだ。あえて書かない。この『行間』こそが知性だ」
俺は、ディスプレイに並んだ文字列を指でなぞる。
俺「まずはこれだ」
お前みたいなマ**は、結局チンポに寄生するだけの脳みそ空っぽのクズだろ。知性? 笑わせんなよ、ただの肉便器が何言ってんだ。
俺「直接『バカ』とは言わない。構造的に無価値だと示唆するんだ。次はこれ」
お前みたいなババアが、顔も体もたるみきって見るに堪えねえのに、謝罪とか言って必死に生き延びようとしてるだけだろ。反省? 笑わせんなよ、ただの保身で次の餌場探してるだけじゃねえか。
俺「見た目をけなすだけでは下策だが、それを『生存戦略の失敗』と定義すれば社会批評になる。完璧だ」
カタカタ、ッターン!俺がエンターキーを叩こうとした、その瞬間だった。
フン……フンフフーン、
フンフーン、フフン……フンフーン、
フーン……フン、フンフフフーン。
突然、背後から「国歌」が聴こえた。
振り向くと、そこには金髪で、サングラスで、星条旗みたいな配色の服を着た男が立っていた。
???「HAHAHA!素晴らしいね!日本語はなんて奥ゆかしいんだ!」
なぜ部屋にいるのか、という疑問すら吹き飛ばすほどの、圧倒的な「陽」のオーラ。そいつは俺の肩をガシッと組んだ。
???「やあ兄弟(ブラザー)!ボクはディヴィット・ライス!海外から君のその『ねちっこい情熱』を見に来たよ!」
俺「は、はあ……?」
ライス「見せてくれよ!君の自慢の弾丸を!おおー!これかい!?」
ディヴィットは俺のモニターを覗き込み、大げさに口笛を吹いた。
ライス「クールだね!『お前みたいなマ**は、結局チンポに寄生……』!なんて長いんだ!まるで茶道だね!お湯を沸かすのに30分かけるような丁寧さを感じるよ!」
俺「て、丁寧?これは攻撃だぞ……?」
ライス「攻撃?HAHAHA!冗談だろう?これはクッションだよ!ビーズクッション!いいかい、ボクの国では人を殺すのに銃を使いまーす!だから言葉も、トリガーを引いたら即着弾!直線的!海外(ウチ)だとね、そこはこう言うんだ」
ディヴィットが、俺の書いた『お前みたいなマ**は、結局チンポに寄生……』の横に、指鉄砲を向ける。
ライス「まどろっこしいことはしない!ウチならこうだ!バン!!」
"You dumb f**d, you're just a brainless parasite leeching off Chad's d*** for survival—zero IQ, all you know is spreading your legs for handouts."
俺「……っ!?」
俺の鼓膜を、そして脳髄を、とてつもなくドス黒く、鋭利で、人間としての尊厳を一瞬で肉塊に変えるような「単語」が貫通した。あまりに直球すぎて、一周回って清々しさすら感じるほどの暴言。
俺「な、なんだ今の……」
ライス「HAHAHA!速いだろう?次はこれかい?『お前みたいなババアが、顔も体もたるみきって見るに堪えねえのに……』 ……うんうん、侘び寂びだね。おばあちゃんの漬物みたいな味がするよ。でもね、グローバルスタンダードはこっちさ! ファイア!」
Look at this post-wall hag, all saggy and dried up like expired meat, that fake apology's just your desperate beta-orbiting to cling to life—pathetic survival mode activated.
俺「うわぁあ!?」
俺は椅子から転げ落ちそうになった。今、目の前で、何かが「爆破」された。容姿を揶揄するとか、そんな生易しいものじゃない。存在そのものを産業廃棄物シュレッダーにかけて、そのミンチを全世界に生配信するような、圧倒的な悪意の質量が言葉となって降り注いだ。
ライス「どうしたんだい兄弟(ブラザー)!まだまだあるだろう?ほらこれ!『このババアは男を漁ってるだけだろ。モテない女の末路だよ。言葉を並べて賢ぶってるけど、中身は空っぽの……』!長い!長すぎるよ!相手が読み終わる前に寿命が来ちゃうね!こういう時はこう言います!HAHAHA!」
Classic roastie hitting the wall, no Chad wants your used-up a** anymore, you spew fancy words to cope but inside you're an empty hole—total femcel failure, lmao.
俺「ひっ……!」
空っぽ?嘲笑?そんなレベルじゃない。今、俺の鼓膜は、魂ごとレイプされるような罵倒を受信した。もはや言葉の意味を超えて、暴力そのものが音になっていた。
ライス「お次はこれだね!『お前みたいなマ**は、男の金とリソースにたかるだけの寄生虫だろ。二重基準で男を悪者に……』……HAHAHA!君は詩人か何かかい?寄生虫の生態を論文にするつもり?ボクの国のスタイルはこうさ!ターゲット確認、排除!」
You're nothing but a hypocritical gold-digging w****, sucking dry men's wallets and resources while bi***ing about us—flip the script when it suits you, you double-standard cumrag.
俺「や、やめろ……!」
俺は耳を塞いだ。俺の書いていた「侮辱」が、まるでママゴトに見える。俺が「ちくちく言葉」で相手の指先を針で刺そうとしている横で、こいつはチェーンソーで四肢を切断しようとしている。いや、チェーンソーですらない。ガトリングガンだ。
ライス「まだまだ!『お前みたいなブスで体もガタガタの欠陥品、痛みアピールして価値上げようとしてるだけだろ。笑わせんなよ、ただの売れ残……』 ……HAHAHA!丁寧だねえ!相手を商品扱いする手順を、いちいち説明書にしてあげてるのかい?ウチならこう!廃棄処分(ディスポーズ)!」
Your body's a worthless, defective pile of s***—no value left in that loose roast beef—and whining about your 'pain' is just false advertising your broken goods like a scam product.
俺「おぇっぷ……」
吐き気がした。俺は自分が「冷笑的で残酷な現実主義者」だと思っていた。
だが違った。俺の言葉には、まだ「相手にダメージを与えたい」「自分の賢さを示したい」という、人間的なコミュニケーションの願望が残っていた。
こいつのは違う。そこには相手がいない。ただの「標的」と「着弾」があるだけだ。
ライス「さあラストスパートだ!『お前みたいな市場価値ゼロの不良在庫、さっさと社会から退場して消えろよ。笑わせんなよ……』『お前みたいな腐れマ**、一生孤独で誰にも相手にされず惨めに朽ち果て……』 ……HAHAHA!可愛いね!『一生孤独でいろ』だって!まるで『いつか素敵な王子様が現れるといいね』って祈ってるみたいだ!海外版は減速しないよ!ブレーキなんてついているのは弱虫の車だけさ!HAHAHA!こういう時は、こう言いまーす!!」
You're expired shelf trash with zero SMV, just a defective foid nobody wants—get the f*** out of society and rope already, you useless burden on the gene pool.
D** alone in your cat-filled hellhole, you miserable roastie—nobody will ever touch you, rot forever as the lonely reject you were born to be, cope harder.
俺「…………」
俺は、静かにノートパソコンを閉じた。パタン、という音が、部屋に虚しく響いた。
ライス「おや?どうしたんだい兄弟(ブラザー)。まだ送信ボタンを押してないよ?」
ディヴィットが不思議そうにサングラスをずらす。俺は震える手で、自分の口元を覆った。
俺「……やさしい」
ライス「ん?」
俺「日本語は……やさしいんだな……」
俺が今まで「鋭利な刃物」だと思って振り回していたものは、このアメリカン・サイコ野郎の持っている「核弾頭」に比べれば、安全カバーのついた子供用ハサミだった。クッション。緩衝材。安全装置。俺の文章には、配慮があった。相手を生かしておいて、じわじわと嫌な気持ちにさせようという、陰湿だが人間的な「つながり」があった。
こいつらは違う。言葉が、最初から「殺傷」のためだけに設計されている。国が違えば口径も違う。
ライス「HAHAHA!何を言ってるんだい!改心しなくていい!違いを知れば十分さ!君のその『ねっとりしたポエム』も、ジャパニーズ・ホラーみたいでボクは好きだよ!さあ、送ろうぜ!世界中にHATEをばら撒こう!」
ディヴィットが俺の肩を叩く。その陽気な笑顔が、今はただの死神に見える。
俺「……いや、いい」
俺は首を振った。
俺「今日はもう、寝るよ。……明日、ハローワークに行ってみるかもしれない」
ライス「HAHAHA!それはGood Ideaだ!労働は自由への第一歩!あ、そうだ。帰る前に、ボクの国の『さよなら』の挨拶を教えてあげようか?」
俺「いらない!!帰れ!!」
ディヴィット・ライスは「HAHAHA!」と高笑いしながら、壁をすり抜けるように消えていった。部屋には再び、静寂が戻った。
俺は閉じたパソコンを、部屋の隅に押しやった。ネットのレスバとは、あんな化け物たちが跋扈している戦場だったのか。俺みたいな、日本語のあやでキャッキャしているだけの温室育ちには、早すぎたんだ。
やさしい日本語の外側に、別の世界がある。そのことだけを静かに理解して、俺は布団をかぶった。震えが、まだ止まらなかった。
その時である。
???「你好」
