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恋文供養人 第八話(最終話)「マスター」

第七話 |

 ――あれ?
 いつも僕が座っている席に、誰か座っている。年配の女性だ。白髪で、とても品がある。一つ席を空けて、その人の左に座ると、女性は僕の方を向いた。
「あなた、本間颯太さん?」
「ええ、そうですけど……」
「マサユキさんから話は聞いてるわ。とってもいい青年だって」
「あー、それはどうも。えーと、マサユキさんというのは……」
 女性は「うふふ、ごゆっくり」」と言って控えめに笑うと、ゆっくりと席を立ち、そのまま出入口のドアを開けて出て行った。
 ――ん?
 今まで、ここに来た客は全員消えたはずだ。出入口から出たってことは……。出入口に走り、乱暴にドアを開けるが、誰もいない。
 ――違ったのかな。
 ドアを閉めると、いつの間にかカウンターにマスターがいた。
「どうかしましたか?」
「いや……何でもない」
 僕は何事もなかったように、いつもの自分の席に座った。
「もうずいぶんと昔の話になります。気が遠くなるくらい、昔の」
 席に座った途端、マスターは唐突に話し始めた。
「私はずっと青森に住んでましてね。二十歳の時、親友が二人浸りいました。テツオとミヤコさん。二人とも高校の同級生で、テツオは建築会社社長の息子、ミヤコさんは貿易会社社長の娘。私はごく普通のサラリーマンの息子という、ちょっと変わった組み合わせでした」

 マスターはボトル棚から一本のウイスキーの瓶を持ち、僕の目の前に置いた。ラベルには「しゅん」と書いてある。何とも味のある字だ。
「青森産のウイスキーです」
「へぇ、青物ってウイスキーってイメージ、全然ないけど」
「昔は青森にいくつかウイスキーの蒸留所があったんですよ。今はなくなってしまいましたけどね」
 マスターはグラスに「瞬」を注ぎ、僕に差し出した。
「いただきます」
 ――美味しい。
 ウイスキーは苦いものだと思っていたが、「瞬」は苦さと甘さが入り混じった不思議な味がした。
「私はバーテンダーの修行も兼ねて、バーで働いていましてねぇ。店の酒を少しずつ持ち出しては、テツオとミヤコさんと三人でちびちびと飲んでいました。取るに足らない話をしながら」
「いいなぁ。そういう関係って羨ましい」
「とにかく、テツオがやんちゃ坊主でして、三人でいろいろと悪さもしましたよ。いつだったか、花火職人の倉庫から打ち上げ花火を盗んで、海辺で勝手に打ち上げたこともありました。警察が来て、必死で逃げましたよ」
「悪さの次元が違いすぎて、全然笑えないんだけど……。でも、思いっきり青春してるって感じで」
 ふと、高校を卒業して連絡を取り合っている友人は何人いるだろうと考えた。多分、片手の指で足りてしまう。
「ミヤコさんはピアノが上手で、よく音楽室で弾いてましたよ。僕はいつも、ベートーヴェンの『エリーゼのために』をリクエストするんです。ほら、らららららららららー。ららららーらららーって。すると、二人とも『またかそれかよ!』って笑ってね。楽しかった。三人でいれば、怖いものなんて、何もありませんでした。本当に、毎日が楽しかった……」
 マスターが微笑む。驚いた。こんなに上機嫌なマスターは初めて見た。
「それ、違いますよね」とか「嘘ですね」なんて、弁護士ドラマのごとく相手をぶった切るキャラとは大違いだ。
「やがて、テツオとミヤコさんは恋仲になりました」
「あー、やっぱりそうなるんだ」
「でも、二人とも私を遠ざけたりするようなことはしませんでした。むしろ、私が遠慮して少し距離を置いたくらいです」
 僕は言おうか迷ったことを言ってみることにした。
「マスター、もしかしてミヤコさんのこと、好きだったんじゃないの?」
「はは。バレましたか」
「うん。分かる」
「でも、テツオとミヤコさんはお似合いでしたよ。御曹司と社長令嬢ですからね」
 心の中で、「んー、そういうことじゃないんだよな」と言って腹に収める。
「二人もこのまま行けば、やがて結婚というところでした。でも、突然ミヤコさんがお父様の仕事の都合で、しばらく函館に行くことになったのです。早ければ二年くらいで帰って来られるだろうと言っていました」
「あらま」
「テツオにとっては最愛の恋人、そして私にとっては親友で、毎日のように会ってましたからね。二年と聞いて愕然としましたよ」
「青森と北海道、気軽に会いに行ける距離じゃないなぁ」
「まだ青函トンネルが開通する前でしたから、青森と北海道の行き来は青函連絡船だけでした」
 青函トンネル開通前と聞き、一体いつの時代の話なのか気になったが、とりあえずそのまま聞くことにする。
「はぁ……」
 マスターはため息をついて宙を見る。
「ミヤコさんが乗った青函連絡が転覆して、乗員乗客全員が亡くなったと知らせを受けました」
「え? そんな!」
 驚きのあまり、右手に持ったグラスを落としそうになった。
「テツオの落ち込み方は、それはもう見ていられないくらいでしたよ」
「いやそうでしょう……お気の毒に」
「月並みな言い方ですが、二人とも、私の体の一部のような存在でしたからね。ミヤコさんの死は、体の半分が亡くなったのと同じです」
 僕は何も言わず、水割りのグラスを持ったまま沈黙に身を任せた。
「数日後の夜遅くに、テツオが突然ウチに来ました。そして、私に紙切れを渡してこう言ったんです」
 ――ミヤコはあの船に乗ってなかったかもしれない。
「え? え? どういうこと?」
「紙切れは、転覆した船の乗客名簿でした。きっと親の、社長のツテを使って手に入れたんでしょう。名簿にミヤコさんとお父様の名前はありませんでした」
「何かの手違いで名簿から漏れてしまっただけか、実は別の船に乗ってて難を逃れた、とか?」
「私とテツオも同じことを考えました。生きているなら、きっと連絡が来るだろうと。そんな時、ある噂を耳にしました。ミヤコさんのお父様の会社は、実は借金まみれで火の車だったと」
 ――まさか。
「もしかして、夜逃げして別の人になって生き延びている、とか?」
「ええ、そうです。別の人になり切るのであれば、それまでの人間関係は全て断たねばなりません。そうだとしたら、もう私とテツオに連絡が来ることはありません」
 想像のはるか上をいく展開に、ドラマや映画の話を聞いてるみたいで頭が混乱していた。本人確認が厳しい現代では難しいだろうが、時代が時代で、しかも周到に準備していれば、不可能ではないかもしれない。でも、あまりにも悲しい別れ方だ。名前と身分が変わってしまったら、もう見つけようがないし、マスターとテツオさんがミヤコさんを見つけようとすること自体、ミヤコさんにとって迷惑となる。
「それでも、私とテツオは待ち続けました。必ず、ミヤコさんから連絡が来る。そう信じて。でも、それぞれに生活があります。テツオは結婚し、父親の仕事を継いで、別の土地に引っ越しました。私も家庭を持って、そのまま青森に住み続けました。ミヤコさんのことは忘れる努力をしましたよ。やっぱり転覆した船に乗っていて、亡くなったんだと。もう連絡が来ることも、会うこともないのだと」
「そうだよね。待ち続けるって、しんどいもんね。テツオさんとは、それっきり?」
「いえ。テツオとはその後も連絡を取り合っていました。でも、ミヤコさんの話はしないように、お互いに気を遣っていました。だから、あまり昔話はしませんでした。どうしても思い出してしまいますから」
 悪い言い方だが、ミヤコさんが亡くなっていた方が、マスターもテツオさんも、まだ踏ん切りがついたかもしれない。
 生きてるかもしれない。連絡が来るかもしれない。会えるかもしれない。その可能性が少しでもあれば、希望を持つなという方が無理だ。
「それから四十七年が経った頃、私の家に、函館から一通の封書が届きました」
 マスターはボトル棚から白い封筒を手に取り、僕の前に置いた。差出人は「遠藤初江」となっている。
「読んでいいの?」
「ええ。ぜひ」

◇◇◇

石原正之 様

私は遠藤初江と申します。
突然手紙を送りつける無礼を、どうかご容赦ください。
私の知り合いに、佐田美也子という人がおりまして、石原さんやそのご友人の話をよくするのです。
青森のバーで、三人でウイスキーを飲んだことや、夏の花火大会の前に、花火職人の倉庫から打ち上げ花火を盗んだこと、飼っている猫がいなくなって、三人で泥だらけになりながら探したことなど、とても楽しそうに話すのです。
そして、何も言わずに姿を消してしまったことを、とても悔やんでいると。
いろいろと複雑な事情があるようで、自分では連絡が取れないようなのです。
よろしければ、私宛に返信を頂けないでしょうか。

追伸

ベートーヴェンの「エリーゼのために」、まだお好きですか?
私はあれから毎日弾いています。
毎日弾いて、在りし日のことを思い出しています。

◇◇◇

「これって、もしかして……」
「読んだ瞬間、全身が震えました。間違いなく、ミヤコさんです」
 マスターが涙声になっている。手紙を持つ僕の手も震えている。
「大変でしたよ。妻が、函館に知り合いでもいるのかって不思議そうに聞いてくるものですから。必死で平静を装って『知り合いの知り合いだ』と」
 僕はもう一度文面をゆっくり読む。
「きっと今は遠藤初江という名前と身分で暮らしているのでしょう。私はすぐにテツオに連絡して、手紙のことを話しました」
「で、テツオさんはなんて?」
「呆れてましたよ。お前、何喜んでるんだと。ミヤコは死んだ。もう忘れた。この手紙はいたずらだろうと」
「うーん、そうなっちゃうか」
 テツオさんの反応は当然だ。二、三年ならまだしも、四十七年という年月は長すぎる。
「マスターはずっと青森にいたんですね。そして、ミヤコさんからの手紙が届くように、ずっと同じ家で暮らしていた」
「未練がましくて、お恥ずかしい話です」
「全然恥ずかしくなんてないよ! カッコいいよ! 最高にイケてるよ!」
 本心だ。マスターは小さく「ありがとうございます」と言った。
「私は手紙の返事を書きました。何度も何度も書き直して。上手く書けないんですよ。だって、差出人はミヤコさんではなく、遠藤初江という別人なんですから」
「なんて……書いたの?」
「会いたい、と」
 ――会いたい。
 一切の無駄がそぎ落とされた四文字。マスターはこのたった四文字に、四十七年の思いを乗せたに違いない。
「会いましたよ。函館に行って、遠藤初江さんに」
「どうだった?」
「ミヤコさんでしたよ。間違いなく。偽名を使い、別の船に乗っていたようですね。ミヤコさんは何も聞かされておらず、函館に着いた途端、父親に『今日からお前は遠藤初江として生きなさい』と言われたそうです。前々から準備していたのでしょう。そして、父親と共に知り合いの会社で働き始めたと」
「そうだったのか。それも辛いなぁ……」
「私とテツオのこと、一日も忘れたことはなかったと。毎日、函館の海から青森の方を眺めて泣いていたと」
 目頭が熱くなる。ドラマにしたら高視聴率、小説を書いたらベストセラーになるんじゃないかと、頭の片隅に変な考えが浮かぶ。前の見届け人が禁を破って雑誌に掲載してしまった理由にも頷ける気がした。
「ミヤコさんは何度も会いに行こうとして、何度も手紙を書こうとしたそうですが、そのたびに父親に止められ、土下座して謝られたそうです。どうか今の生活を壊さないでくれと」
「いやいや、元々の生活を壊したのは親父さんなわけで。うーん、いい話に水を差すようだけど、ちょっとモヤモヤするぞ」
「分かります。でも、あのまま青森で生活していたら、全て借金のカタに持っていかれて無一文になって野垂れ死にしていただろうと。ミヤコさん自身も、新しい生活を手放すわけにはいかなかったんでしょう。何かを手に入れるためには、何かを手放さなければなりません。お父様も、苦渋の決断だったはずです」
 自己破産という手は考えなかったんだろうか。無傷ではないだろうが、夜逃げで、しかも別人になって暮らすよりは、よっぽどリスクが小さい気がする。まぁ、今さらそんなことを言ったところで何の意味もないので、もちろん口に出しては言わないが。
「ミヤコさん、函館に行ってからはどうしてたの? 結婚はしてたの?」
「ええ。お見合い結婚をして、子供が二人。とても幸せだと……」
 別人として生きたいくのは、きっと大変だろう。何より、旦那さんや子供たちに自分の過去を話すわけにはいかない。抱えるには、あまりにも大きすぎる秘密だ。
「それにしても、なぜ四十年以上経って連絡してきたんだろうね」
「それなんですが……。ミヤコさんはがんで、もう余命いくばくもないと。それで、生きているうちに私とテツオに会って謝罪したい。それだけが心残りだと言っていました」
「テツオさんは? まだ許せないって?」
「何度もテツオに言いましたよ。ミヤコさんに会いに行こう。やむにやまれぬ事情があったんだから仕方ないと。でも、テツオは頑なに拒否しました。『ミヤコは死んだ』の一点張りで……」
「うーん、そうか」
「私には分かります。テツオだってミヤコさんに会いたいはずなんです。でも、お互いに家族がいます。その家族と歩んできた年月があります。さすがに、もうそこにミヤコさんが入る隙間はないのでしょう」
 時間が解決することもあるが、今回はさすがに違う。四十七年もの間、取り残されてしまったわだかまりは、並大抵のことでは解けない。
「ミヤコさんは、死ぬ前に夫と子供に本当のことを話すと言っていました」
「本当のことって……自分が本当は別人だってことを?」
「ええ。死を偽装して函館に逃れたことも、全部です」
「いやー、それはやめた方がいいんじゃないかなぁ」
「私もそう言いました。旦那さんやお子さんにとって、あなたは遠藤初江なんだと。それに、本当のことを話したところで、誰も救われません。私も、テツオも」
 ミヤコさんにとっては懺悔のつもりでも、今度は旦那さんや子供たちがいろいろ抱え込むことになる。もし僕が母から、実は私は別人なのって言われたら、ショックでしばらく会社を休む。
「それから一か月もしないうちに、ミヤコさんは亡くなりました。佐田美也子と遠藤初江、二つの名前と秘密を抱えて」
「テツオさんは……ミヤコさんに会ったの?」
 マスターは黙って首を横に振る。
「ミヤコさんの死を伝えると、テツオは泣きました。声を上げて、まるで子供のようにわんわん泣いていました。バカですよ、あいつは。本当にバカです。うう……」
 マスターはカウンターに両手をつき、嗚咽した。テツオさんは自分なりに区切りをつけていた。忘れて、前に進もうと。だからこそミヤコさんに会うわけにはいかなかった。会ったら、きっといろいろ言ってしまいそうだから。ミヤコさんを許せないかもしれないから。ミヤコさんを許せない自分に絶望してしまうかもしれないから。
「テツオを連れて、ミヤコさんの墓参りに行きましたよ。四十七年ぶりに、また三人が揃いました。それでいいんです」
 マスターは涙を流しながら笑った。くしゃくしゃの笑顔で、僕ももらい泣きした。
「ミヤコさんの墓前で、テツオとたくさん昔話をしましたよ。日が暮れるまで、ずっと。そしたら住職さんが様子を見にきたんですよ。墓地からずっと話し声が聞こえるから、幽霊だと思ったって」
 僕は小さく「なんじゃそりゃ」と言った。
 マスターはグラスを持ってきて、氷を入れてウイスキーを注いだ。
「乾杯しましょう!」
 マスターがグラスを持つ。
「何に乾杯する?」
「本間さんの好きなものでどうぞ」
「それじゃあ……救いようのない世の中に、乾杯!」
 カツン……と心地いい音がした。
「本間さん。もうここに来ない方がいいですね」
「うん。そのつもり。大切な人に、心配かけたくないから……」
「私も、久々にテツオとミヤコさんに会いたくなりました」
 ――ああ!!
 大事なことに気づいた。
 さっき、ここにいた年配の女性の言葉。

「マサユキさんから話は聞いてるわ。とってもいい青年だって」

 マサユキ=石原正之

「ちょ! ちょ! いた! さっき! ミヤコさん! ここに!」
 立ち上がってぶんぶんと腕を振り回す僕を、マスターは「うんうん」と頷きながら見ていた。
「本間さん、気づくのが遅いですよ」
「ああ……そうだよね。ゴメンねー」
 お互いに、ぐいっと水割りを飲み干す。そして、静かにグラスを置いた。
「いつか、また会うことってある?」
「会える確率は万に一つです」
「出た! 万に一つ!」
 二人で顔を合わせて笑う。
「でもさ、マスターがミヤコさんに再会できたのって、万に一つよりはるかに低い確率だったと思うよ?」
「かもしれませんね」
「だったら、僕とマスターも、また会うかもしれないじゃない?」
「百年後、くらいですかね」
 僕は「頑張って長生きするよ」と言い、気が変わらないうちに出入口の方に歩く。
「ありがとうございました。本間さんと出会えてよかったです」
 深々とお辞儀をするマスターに、僕もお辞儀を返した。自分史上、最高のお辞儀を。

 頭を上げると、そこには何もない空間が広がっていた。左にカウンターとボトル棚があるのが見える。
「じゃあね」
 マスターが立っていた場所に手を振り、店――建物を出た。

***

 翌朝、朝礼の後に自分のデスクの上から二番目の引き出しを開けた。あの手紙はどこにも見当たらない。心の中で「だろうな」と呟く。きっと役割を終えたのだろう。僕の「見届け人」としての役割も、どうやら本当に終わってしまったようだ。少し残念な気もするが、きっとこれでいいんだと思う。
 そっと引き出しを閉めると、沢本さんがやってきて、ぼくの顔を見た。そして、にっこりと笑う。
「すっきりした顔してるね」
「うん。見送ってきたよ。ちゃんと」
 沢本さんは小さく「そう」と言い、僕の腹にグイッと伝票を突き付けた。
「日付、間違ってますから。これで何回目ですか?」
「あー、ごめんごめん」
 いつものように謝る。
「くく……ぶはっ!」
 なぜか唐突に笑いが込み上げてきた。
「あっはっは! はいはい、仕事に行きます。今日も忙しくなりそうだ」
 困った顔の沢本さんを置き去りにして、僕は両手に軍手をはめた。昨日の夜に洗濯した軍手と作業服は気持ちがいい。
 多分、僕はこの仕事を気に入っているのだ。
 文字や言葉に囲まれる、この仕事が。
 埋もれた誰かの思いが、ふとしたきっかけで掘り起こされる、この仕事が。
 作業服を着て、汗まみれになって走り回る、底辺のこの仕事が。

(了)


「恋文供養人」全八話。
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