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美しい名前|掌編小説

 この国では、生まれた時に「名前の花」が咲く。花が美しいほど、その子の運命も祝福されると信じられていた。

 しかし、リーナの花は咲かなかった。
 村人は「名のない子」と呼び、遠ざけた。

 十六歳の誕生日を迎えた夜、リーナは一人で「言葉の泉」へと向かった。そこは、どんな名も受け入れてくれると言い伝えられる聖地。
 リーナが泉に祈ると、水面みなもに光が走り、風がささやいた。

「リーナ。優しき者よ。名は、自らはぐくむもの」

 次の瞬間、リーナの胸がじんと温かくなる。背後で、一本の花が静かに咲いた。誰も見たことのない、透き通った蒼い花。

 村に戻ったリーナを見て、人々は息を呑んだ。「こんなに美しい花があったのか」と。

 名は与えられるものじゃない。歩んだ道が、それを美しくしていくのだ。

(了)


美しい名前=ビューティフル・ネーム

もうお分かりですね。
2026年にデビュー50周年を迎えるロックバンド「ゴダイゴ」のヒット曲で、私のカラオケの大切なレパートリーでもあります。
「ゴダイゴ」、めっちゃファンなんですよ。


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