届かないラブレターを書いた。それとエモーション。
これをラブレターと評するのはしっくりこないのですが。
あなたに向けたこの感情を「恋」と表するほか、私の語彙に適したものがありませんので。
そういうことにしておきます。
演劇に対する考え方がとても好きで。
別方面でのチャレンジに向けて努力している姿も好きで。
何者でもなくて、唯一無二なあなたの存在感が大好きです。
私が写真を撮る理由、テーゼ、イデオロギー。
テーマやコンセプトよりも根源的なもの。
それを与えてくれたのはあなたでした。
これまで数多くの役者さんを撮ってきて。
数名の方とはコンセプトを構築しながら作品作りをして。
しかしその基礎にあるのは、あなたがくれた気づきなのです。
あなたの写真を見返す度、胸が締め付けられるような感覚に陥ります。
幼くて、大人で、個性的でありながら、主張をしすぎず。
透明なようで、なに色でもあって。
どんな語彙を並べたとて表現しきれないもどかしさ。
それもまた、なぜか心地よくて。
あなたを表現する語彙は、あなたと会話して、撮って、
そして理解して、それでなければ獲得できないと思います。
もし仮にその表現や、私の感情が「恋」なのだとしても、
あなたには伝えずに、ただ傍にいるだけでもいいのです。
結実しないと知っていますし、おそらく恋とは違うからです。
また会って、お話ししましょう。
これまでの歩みと、これからのことをいろいろ。
まだ、最後に撮った日の写真、あなたに見てもらっていないのですから。
あの年の5月から、私の時計はどこか止まっているようにすら思えます。
季節ごとに上野で撮って、四季を記録しようって約束、忘れてませんからね。
この世界のどこかで、私が大好きな青空を、同じように見ていると信じてます。
気が向いたらご連絡ください。先日、とあるイベントにラブレターを寄稿しました。
読んでほしい相手には決して届くことのない、そんな文章です。
さよならはエモーション
書くきっかけは、同じイベントの前回を見に行ったこと。
寄稿されたラブレターを役者さんが朗読するイベント。
何の気なしに参加したのですが、朗読された言葉は、私の脳内に一人の姿を映し出し続けていました。
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私の撮る写真、そしてそのコンセプトは、ある1枚の写真によって決定づけられました。
細かな方向性のブレはあれど、根底は揺るがずに続けています。

朗読を聞きながら、彼女は私の脳の容積を埋め尽くしました。
そして涙まで浮かべさせるのです。
果たして私の耳に入って来るのは、音の羅列と相成りました。
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イベント終わり。
無性に歩きたくなり、たしか5kmほど歩いたかと記憶しています。
音楽を聴かないと泣いてしまいそうなので、適当にプレイリストを選択。
その中で流れてきた曲。
さよならはエモーション?
そのさよならは、さよならではありませんでした。
ある日を境に、会うことも、言葉を交わすこともできず。
生きているのか亡くなったのか、亡くなったとして手を合わせることができるのか。
そのすべてが、私の手の届かないところに行ってしまったのです。
エモい、と言い換えるなら、それとは対極に位置します。
いうなれば呪い、執着、楔、鉄格子。
私を構成するパズルのピースが永遠に欠けたままでいるような、そんな感覚。
ではこうしてみましょう。
私は悲劇の真っただ中にいる人物です。
大切な人を失いながらも、彼女の影を追いながら、決して結実しない写真を撮ろうと藻掻く主人公。
エモいですね。
そんな感傷に浸ってるヤツ、私が作品の作者なら即刻退場させますけど。
とらわれたまま生きていきます
一生会えないかもしれないし、明日会うかもしれないけど。
いつだって死にたくなってるし、まだ果たしていないことがあるから生きていくけど。
いずれにしても、生きている間はあなたにとらわれたまま生きていきます。
私が今もこうして活動できていることは、彼女抜きに語れないので。
万が一彼女が帰ってきたとき、最高の一枚で飾れないといけないので。
なんでしょう。
推し?思い人?好きな人?どれもしっくり来ないんで。
「愛」ってしておきましょう。
手紙書いてみるといいかもしれない
思いの丈を綴るのは結構いいです。
私の場合は、朗読されたとして全てが伝わらないように書きましたけど。
それでも書いてみることで気持ちが整理されたし、相手に対しても愛他に対する感情にも解像度が高まったように思います。
書いてみましょ、手紙。
私も誰かにまた書いてみようかしら。
おわり。
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