【#5】NBA観戦のためアメリカへ!〜オクラホマ観光〜
※この記事は2025年3月時点の内容です。
ヒューストンでの乗り継ぎを含め、日本を出発してから36時間。深夜0時にチェックインしたホテルの清潔さに安堵し、泥のように眠った。体力ゲージは限りなくゼロに近かったが、目が覚めると正午。12時間の泥眠を経て、私のオクラホマ観光がいよいよ幕を開ける。
カーテンを開けると、そこには抜けるような青空が広がっていた。

昨夜、Lyftのドライバーが教えてくれた「ストックヤード」を目指すことにした。ここは世界最大級の牛の取引所だ。ホテルから約7km、再びLyftを呼び、15分ほどで目的地へ到着した。

到着して驚いたのは、そのスケール感である。築地や豊洲のような市場を想像していたが、眼前に広がるのは果てしない大地。日本では決して見ることのない巨大なトラックが次々と到着し、中には大量の牛がひしめき合っている。
残念ながら、月・火の早朝に行われる競りには間に合わなかったが、それでも光景は圧巻であった。

そこには、フィクションではない「本物」のカウボーイたちがいた。馬に跨り、巧みに牛を追い立てる。

観光客の姿など皆無。完全なアウェイの中、一人のカウボーイが声をかけてきた。
「日本人がこんなところで何をしているんだい?」
「ステーキを食べに来たんだ」
そう答えると、彼は豪快に爆笑した。
ストックヤードの中にはレストランもある。


これぞアメリカ、これぞ本場。一口運べば、力強い肉の旨みとジューシーな脂が広がる。食後は近くのショップで、ズラリと並ぶ乗馬グッズを眺め、カウボーイ文化の奥行きを肌で感じた。

ダウンタウンへ戻り、夕方の街を散策する。ふと目に留まったのは、街の至る所に置かれた電動キックボードだ。日本では「Luup」が知られているが、ここアメリカでは「Lime」が市民の足として完全に定着している。

アプリでQRコードを読み取り、数分で手続き完了。アメリカの交通ルールを画面上で確認し、風を切って走り出す。目的地は、Googleマップで見つけた地元の小規模スーパー「OKC MARKET」だ。

私は、どこにでもある大手チェーンよりも、その土地の生活感が滲み出る店を好む。店内には日本でも馴染みのある菓子と並び、見たこともないアルコールが並ぶ。
ここで、自分用と友人への土産を買い込む。さらに、日本では個人輸入でしか手に入らない「過酸化水素入り」の歯磨き粉も確保した。
レジの青年は、アルコールを購入した私にID提示を求めつつ、フレンドリーに問いかけてきた。「なぜわざわざ日本から、オクラホマへ?」
最後には「よい旅を」と送り出してくれた。その温かさに、旅の醍醐味を感じずにはいられない。

再びLimeに乗り、ダウンタウンの喧騒へ。バスケットコートが街に溶け込み、信号機の表記一つとっても「異国」を感じさせる。





夜は、かつての倉庫街を再開発した観光拠点「ブリックタウン」へ。
まずは「YUCATAN TACO STAND」で本格的なメキシコ料理に舌鼓を打つ。テキサスに隣接するこの地では、ラテン文化の香りが色濃く残っている。


2軒目は「Whiskey Chicks」というバーへ。店内ではNBAのライブ中継が流れ、客たちが一喜一憂している。スポーツを肴にビールを飲む。これこそがアメリカの夜だ。


22時を過ぎても、ブリックタウンは多くの人で賑わっていた。オクラホマは静かな地方都市だと思っていたが、それは大きな誤解であった。ここには、確かな活気と温かさがある。
心身ともにオクラホマの空気に馴染んできた。いよいよ次は、この旅のメインイベントが幕を開ける。
続く
