見出し画像

【中小企業診断士2次試験】初学者必見!3ヶ月の超短期決戦を制する「型」の戦略

こんにちは。QCC広報班メンバーのまさ(浦口昌裕)です。

8月1日、2日の中小企業診断士第1次試験を受験された皆様、
本当にお疲れ様でした。

この記事を読まれている方は、
自己採点などで合格が判明した方が多いのではないかと思います。

第1次試験突破、本当におめでとうございます!

非常に過酷な勉強期間を乗り越えてこられたこと、心から敬意を表します。

……ですが、ホッとして燃え尽きてはいませんか?

中小企業診断士試験は、2次試験が本番です!

2次試験まではあと3ヶ月弱。
ゼロからスタートして合格レベルに達するには、正直に言って
ギリギリの期間です。

しかし反対に言えば、
今から正しい方向性で取り組めれば、
ゼロからでも十分に合格レベルに達することができます。

そのためには、この限られた時間を1秒も無駄にしないための
「戦略」が必要です。

今回は、これから初めて2次試験対策を始める方や、勉強の進め方に迷っている方向けに、私の失敗経験をもとにアドバイスをさせていただきます。


1.中小企業診断士2次試験とは

1次試験の勉強に必死で、まだ2次試験の情報が頭に入っていない方も多いと思いますので、まずは簡単に基本情報をおさらいしておきます。

【試験形式】
筆記試験(各事例80分 × 4事例 / 計320分)
【出題内容】
実在の企業をモデルにした「事例」を読み、全4~5設問に対し100〜200字程度で論述回答する。(事例Ⅳのみ異なります)
【各事例のテーマ】
事例Ⅰ: 組織・人事
事例Ⅱ: マーケティング・流通
事例Ⅲ: 生産・技術
事例Ⅳ: 財務・会計
【合格基準】
総点数の 60% 以上でかつ 1科目でも 40% 未満のものがない
【合格率】
18%前後

特筆すべきは
「正解が公表されない」こと、「相対評価である」ことです。

2.1年目の私の失敗

①私の受験スペック

本記事を書いている私が、どのような診断士試験受験生だったかを改めて記載します。

【診断士受験履歴】
・R6年5月:勉強開始
・R6年8月:1次試験を一発合格
・R6年10月:2次試験は不合格
・R7年10月:2次試験で合格
【属性】
理系の技術職(中小企業診断士試験のベースとなる知識はゼロ)
【勉強法】
とにかく量をこなす脳筋タイプ

その他、詳しくは過去に自己紹介記事や1次試験勉強法の記事を書いております。
本記事を読むにあたり、ご自身の状況とのすり合わせのため、よかったら読んでみてください。

そんな私ですが、1次試験を突破したものの、
当時は1次試験の対策だけでいっぱいいっぱいで、
2次試験の内容すらよく分かっていませんでした笑。

初めて過去問や解説書を開いたときの感想は、正直に言って、

「え、これ何の試験……?」

でした。

独学では到底無理だと感じつつも、せっかくのチャンスなので
絶対に一発で掴み取りたい。 そう思った私は、
「お金も時間もかけて、できることは全部やってやろう!
半年でストレート合格できたらカッコいいし!」と、
鼻息荒くスタートを切ったのです。

②どこで失敗したのか

私が取った行動は、以下の通りでした。

資格学校5校の直前カリキュラム + 有名参考書2社

「これだけ量をこなせば完璧だろう」と思われるかもしれません。

しかし、これこそが私の最大の失敗原因でした。

限られた貴重な時間が分散してどれも中途半端になっただけでなく、頭の中で「致命的な混乱」を引き起こしてしまったのです。

③何が失敗だったのか

問題がわからないのではなく、取り組み方に大混乱した1年目でした…

前述の通り、2次試験には公式な「正解」が公表されていません。
そのため、各資格学校や参考書は、それぞれが導き出した独自の答えと、
その答えに至るためのアプローチ(=解法プロセス)を持っています。

この解法のスタイルをここでは「型(かた)」と呼びますが、
この「型」が学校や参考書によって驚くほど異なります。

例えば、分かりやすくイメージ化(私の主観も含みます)すると、
以下のような対立が起こります。

予備校Aの型
「与件文に書かれていることがすべて。根拠のない提案は、実現可能性が不明な『ただのアイデア』なので絶対にNG!」

予備校Bの型
「作問者は大学教授などの専門家。これは国家試験なのだから、問われているのは知識。課題への提言は、与件文に直接書かれていなくても、1次知識をフル活用して具体的に書くべき!」

このように、アプローチが真逆になることも珍しくありません。

私の失敗は、色々な「型」を中途半端につまみ食いした結果、
10月の本番直前になって、
「結局、自分はどの型で戦えばいいの!?」
と大混乱に陥ってしまったことです。

もし試験までに1年以上の十分な期間があれば、
それぞれの良いとこ取りをして「自分流の型」をブレンドできたかもしれません。

しかし、3ヶ月という超短期決戦において、
複数の型をつまみ食いしながら合格レベルに達するのは不可能です。
限られた期間では、どれか1つの型を徹底的にマスターすることだけで精一杯になります。

3.2次試験に向けた戦略

本番まで時間はギリギリです。しっかりとした戦略の下で取り組みましょう!

①戦う「型」を1つに絞る

ここで誤解してほしくないのは、
予備校Aと予備校Bのどちらが優れているか、ということではありません。

合格後、多くの合格者とお話ししましたが、
皆さん使っていた予備校も参考書もバラバラでした。

つまり、どの方法論であっても、
それを極めれば確実に合格できるということです。

同時に、
「複数のやり方をブレンドして合格した」という人はいませんでした。
全員、信じた1つの型を極めて合格を掴み取っています。

ですから、この3ヶ月弱は
「この型と心中する!」という覚悟で1つに絞り込んでください

選び方のポイントは以下の通りです。

・各資格学校の直前期説明会や、体験講義に積極的に参加する。
・気になる参考書は、まずは手元に揃えて中身を比較してみる。

ここを面倒くさがらずにやりましょう。
「この解き方なら納得できる、しっくりくる」と思えるものを選んだら、
あとは本番まで脇目も振らずにやり込むだけです。

②ネット情報を過信しない

これからの3ヶ月間、SNSやネット上は2次試験の情報で溢れかえります。

ネットでの情報収集は非常に有効です。

実際、昨年度の試験前にはネット上で
「事例Ⅱでダイナミック・プライシングが出るのではないか」
と予測されており、本当に本番で出題されました。
こうした有益な情報もあります。

しかし、それ以上に多いのが「ネガティブなノイズ」です。

「〇〇資格学校の解き方はもう古い、通用しない」
「〇〇の参考書を使っている人は受からない」

ネット上のこうした強い否定の言葉に、絶対に惑わされないでください。

一度決めた自分の型を信じ、極めることだけに全力を注ぎましょう。
(ブレて色々と手を出してしまった私からの、本当に強い忠告です笑)

③必要な勉強時間をしっかり確保する計画を

2次試験は1次試験のような暗記物ではないため、
「必要な勉強時間は少なくて済む」と言われることもあります。

中には「2次試験は50時間程度で合格した」という天才肌の方もいました。

しかし、私は2年目の2次試験に向けて、
合計969時間(うち、8〜10月の3ヶ月間だけで414時間)
を勉強に費やしました。

なお資格学校の同期には、
私よりもさらに机に向かっている人も多くいました。

私の合格年度の勉強実績です

2次試験は相対評価です。
「長く勉強したから偉い」わけではありませんが、
あなたが本番で競い合うライバルたちの中には、これだけの熱量で対策をしてきている人が大勢いる、という事実は知っておいてください。

型を極めるのには、それなりに時間がかかります。
しかし、型が体に染み込むほど、合格の確率はぐっと高まります。

だから、必要な勉強時間はしっかり確保してください!

勉強のモチベーションは合格したら猫を迎えることでした。

※余談ですが、

事例Ⅳ。こいつは別物で化け物です。

好き嫌い、得意不得意が一番分かれる事例ですが、
ここで明暗が大きく分かれます
また好きな人、得意な人こそ、
本番で「やらかし」てしまうことがよくあります。

この事例Ⅳ対策には総勉強時間の半分を割くくらいの想定をしてください。

④本番を想定した「時間・道具・環境」を準備

演習や過去問を解く際は、常に本番を意識したシミュレーションを行ってください。

<時間>
「最初は時間が足りないから、120分かけてじっくり解こう」
というのは避けるべきです。

本番想定の「80分」というシミュレーションの中でしか、
本当のタイムマネジメント力は身につきません。
最初から80分の制約の中で解きましょう。

<道具>
シャーペン、消しゴム、電卓、時計など、本番で使う道具はあらかじめ固定し、普段の勉強からそれらを使い込んでください。

また、電卓や時計には持ち込み規定(レギュレーション)があります
サイズが大きすぎたり、余計な機能がついていたりして
当日使用不可にならないよう、事前に必ず試験要領を確認してください

<環境>
過去問を解く際は、問題用紙や解答用紙を実際のサイズ
(問題用紙はB4、解答用紙はA3)に印刷して実施することを
強くお勧めします。
※中小企業診断協会のホームページからリアルな問題用紙PDFがダウンロードできます。

「手書きだと疲れるから、過去問をパソコンで解いている」
という声をたまに聞きますが、私は全くお勧めしません。

PCは簡単に文章の入れ替えや編集ができてしまいますが、
本番はシャーペンによる一発勝負です。
(消しゴムで文字を消す時間が一番もったいないです。)

手書きによる「記述体力」や「限られた字数で文章を構成する力」を養うためにも、必ず手書きで練習しましょう

4.2年目に決めた私の型

「じゃあ、お前は最終的にどうしたんだ?」と思われるかと思います。

私は2年目、「TAC名古屋校」に絞って学習を続けました。

理由は、TAC名古屋校の「つだまどか先生」が提唱する『プロセス』という型に触れた際、1年目に感じた「これは何の試験なんだ?」という疑問に対する明確な答えを見つけたからです。

この『プロセス』を学ぶことで、
2次試験は「センスや勘」で約18%の合格枠を争うギャンブルではなく、
「コンサルタントとして必要な思考プロセス」が身についているかを測る
試験なのだと腹落ちしました。

実際、私の2次試験の合計点数は、1年目の「230点」から、
2年目は「265点」へと大幅に向上しました。

興味のある方は、8月8日にTAC名古屋校にてセミナーが開催されますので、ぜひこの『プロセス』のエッセンスに触れてみてください!

ちなみに、こちらのセミナー。私と広報班メンバー林さんが合格者として登壇いたします。

今回の記事について聞きたいことがある方は、ぜひ当日質問してください!

5.型があるから型破り

今回は、2次試験を乗り切るために「型」を決める、
というテーマでお話ししました。

私の好きな歌舞伎役者、十八代目中村勘三郎さんの言葉に、このようなものがあります。

「型があるから型破り」
「型がなければただの形無し」

※(もともとは無着成恭さんの言葉と言われています)

3ヶ月弱という期間でできることは限られています。
その短い期間で、1年目の私のようにつまみ食いをしてしまうと、
最後は何も身につかない「形無し」になってしまうリスクがあります。

予備校に通うのか、独学で参考書を極めるのか、
どのような戦略を選ぶにしても、
自分が信じた1つの「型」を身につけることに、全力を注いでください!

それではQCC一同、皆様の合格を願っております!

QCCについてはコチラ↓



いいなと思ったら応援しよう!