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【1年目診断士が語る「簿記3級×中小企業診断士」のリアル】#TAC #中小企業診断士 #簿記 #簿記3級

みなさんこんにちは!
QCC広報班で中小企業診断士1年目の原康晃です!

今回は、現在中小企業診断士を目指して勉強をされている方、また資格のステップアップとして中小企業診断士資格に興味をお持ちの方向けに記事を書いていきます。
特にTACでストレート合格を目指す講座を受講中の方は、そろそろ「財務・会計」の講座が終わりを迎える頃だと思います。
頭の整理にもお役立ていただけますと幸いです。

よかったら最後までお付き合いください!


簿記講座の講師としての経験

我々QCCは2023年5月に設立された、
TAC名古屋校中小企業診断士講座の人気講師つだまどか先生と、TACを受講して診断士試験に合格した若手(年齢ではなく診断士歴的に)診断士を中心としたコミュニティです。

私をはじめ、TAC愛に満ちた方ばかりのコミュニティとなります。
この中でも私はTAC愛が強めだと思います。
そんな愛が通じたのか(笑)中小企業診断士である私の日商簿記3級、2級の資格取得経験を買っていただき、資格の学校TACを通じてとあるところで簿記3級講座の講師をさせていただきました。
※以下、日商簿記3級=簿記3級と表現します。

診断士になったからにはいつかは講師を…と思っていたため、1年目から貴重な経験をさせていただき本当に感謝しかありません。

講義ではパワーポイントを使用しています。なおひな形はQCC広報班の小笠原サブリーダーからいただきました。みゆちゃん、いつもお世話になっております!


簿記との出会いと挫折

そんな、今となっては人に教える立場をいただいている私ですが、
簿記との出会いは今から12年前。
20代の終わりの頃でした(年齢がバレる!バレてもいいですが。笑)

私は本業で新聞社に勤務し、お取引先である新聞販売店さんのエリアマネージャーのような仕事をしていました(当時)。
相手は中小企業さんです。
当然、お取引先から経営状態の相談などを受けることがあります。
それまでも同じような仕事はしていましたが、いかんせん不勉強だったため、お取引先のお役に立てないことが多く、また社員としてキャリアを重ねるにつれ仕事の難易度も上がっていく。

どこかでしっかりと勉強しなくてはいけないな。
でも、何から始めたらいいんだろう。

そんなことを考えていた折、会社のエース社員の先輩から、
「まずは簿記3級の勉強から始めてみては?」
という一言。
これが、私の記念すべき簿記との出会いであり、その後中小企業診断士資格にまでつながる資格試験勉強のスタートとなります。


当時資格試験勉強の取り組み方など全くわかっていなかった私。
その先輩に、簿記3級はどれくらいの期間勉強するもんですかね?とお聞きしたところ、
「まぁ1週間でしょ」
とのこと。

何もわかっていなかった私は、テキストと問題集(もちろん当時からTACです!笑)を購入し、本当に1週間だけ勉強して会場に向かいました。

結果、見事に不合格!笑
70点合格の試験で30点台だったように記憶しています…。

不合格になったことは自分の努力不足が原因です。
しかしながら、どう考えても1週間で受かるような試験ではないと感じました…。
先輩に文句を言ったところ、
「ごめん、僕簿記は2級と1級しか持ってなくて、3級持ってないからさ」
とのこと。

聞く相手を間違えていました。笑

そのため次の試験に向けては1ヶ月ほど時間を使い、問題をたくさん解いた上で当日臨み、何とか合格することができたのです。


講師として気を付けていること

このような経験があったため、簿記講座の講師としては、

■ インプットを丁寧に行うこと
■ アウトプットも講義時間内で一度は行ってもらうこと(簿記は習うより慣れろの要素が強いと思います)
■ 自分の失敗談を交えて、勉強内容から試験対策の取り組み方までお伝えすること

を意識しながら、最後はご自身の努力次第であることを頭においてもらいつつ、最後まで伴走できるよう取り組みました。

今回講師をさせていただくにあたり簿記3級を再度丁寧に勉強しましたが、
個人的にはやはり簿記3級は社会人でありビジネスマンの必須アイテムだと思います。
今回の記事の意図とは若干ズレますが、まだ勉強をされたことがない方は一度取り組んでいただくことを強くオススメしたいです!


中小企業診断士試験と簿記3級

ではここからは、
簿記3級講座の講師であり、中小企業診断士試験の直近合格者という立場から、
「中小企業診断士試験突破、一次試験の財務会計や二次試験の事例Ⅳ対策として簿記3級の資格であり勉強が必要か?」
ということについて私見を書いていきます。

先に結論を言えば、
「中小企業診断士試験に合格するため“だけ”に“あえて”簿記3級を今から勉強する必要はありません」
となります。


実際に問題を見てみましょう!(一次試験編)

こちらは直近試験、R7年度中小企業診断士一次試験・財務会計の第1問です。

一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会HPから引用

日商簿記3級を学習しているからこそわかることといえば、

■ そもそも損益計算書や貸借対照表はどのようなものか。また構成する5要素はそれぞれどこに配置され、どのような性質を持ったものか
■ この問題は決算整理について問われている問題であること
■ 決算整理前残高試算表とは何か
■ 貸倒引当金や貸倒引当金繰入、売掛金や未収入金、(短期)貸付金は、簿記の5要素のどこに属しているか
■ 貸倒引当金繰入の処理の“差額補充法”とは何か

といったことでしょうか。

私自身、簿記3級を取得した上で診断士試験の勉強をしていたため、制度会計分野の学習は比較的スムーズに入れたように記憶しています。


実際に問題を見てみましょう!(二次試験編)

こちらも直近の、R7年度中小企業診断士二次試験事例Ⅳで出題されたD社および同業他社の財務諸表です。

財務会計の問題と同様に一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会HPから引用

財務諸表は皆様ご存知の通り、第1問の経営分析解答時などに使います。

経営分析は学習領域ではないため、残念ながら簿記3級を勉強したからといって解ける問題ではありません。

しかしながら、
これは上記のR7一次試験第1問でも触れたように、
損益計算書や貸借対照表はどのようなものか。
また構成する5要素はそれぞれどこに配置され、どのような性質を持ったものか。

このようなことを最初からわかった上で試験対策に取り組むことができるのは、簿記を学習することによるアドバンテージだと思います。


それでも簿記3級を“今から”やらなくてもよい理由

このように、中小企業診断士試験は一次、二次ともに、簿記3級の学習をした上で学習を取り組むと、学習の入口もスムーズになります。
また特に一次試験においては、直接的に得点につながる可能性もあります。
このように考えると、
「中小企業診断士試験に合格するために簿記する必要はありそう」
ですね。

しかしながら私はこの見出しの冒頭で、
「中小企業診断士試験に合格するため“だけ”に“あえて”簿記3級を今から勉強する必要はありません」
と書いています。

その理由を具体的に解説すると、

  • 普通の方は時間が足りない。簿記3級の合格に必要な勉強時間は一般的に平均して80時間~100時間程度といわれています。

  • 直接的な出題は膨大な中小企業診断士試験の試験範囲の一部であること。一次試験の財務・会計だけを取り出しても(1)簿記の基礎 から(12)その他財務・会計に関する事項まで学習内容がある中で、簿記3級試験の範囲はほんのわずか。

  • 何よりも、TACの一次試験テキストには簿記3級以上のレベルで、中小企業診断士試験において必要な簿記の内容が網羅されている。

今回の記事を書くにあたり、あらためてTACの「財務・会計」テキストを読み直しましたが、
過去問の傾向を考慮しながら、簿記の必要な知識を、診断士試験対策用にアレンジして掲載されています。
この辺りのTACの心遣いは、簿記講座の講師をするにあたり改めて簿記3級をしっかり勉強し直したため、余計に感じます。


受験生の方にお伝えしたいこと

以上のことをまとめて、診断士試験受験生の方にお伝えしたいことは、

「簿記を勉強した実績はないよりあった方が一次試験『財務・会計』対策としては有利です。二次試験の事例Ⅳ対策にもつながります。
それでも、日々の生活やお仕事で忙しい中、時間のやりくりをしながら学習を行っている受験生の方が『中小企業診断士試験に合格するため“だけ”“あえて”簿記3級を今から勉強する必要はない』と思います。

つまり、中小企業診断士試験突破が目的ならばわざわざ特化して簿記3級を学習する必要はない。
他方、簿記は必ず理解しなくてはならない分野です。
簿記は中小企業診断士試験対策上も大切な要素であるからこそ、その分基本テキストに載っている内容を深くしっかりと理解しておくことをオススメします

以上が、簿記3級講座の講師であり、中小企業診断士試験の直近合格者としての温度感になります。


最後に

繰り返しになりますが、簿記3級は社会人でありビジネスマンの必須アイテムだと個人的には思います。
講師をさせていただく前から、自社の会社の後輩には簿記3級は絶対に取った方がいいよ!と言っていましたが、今回自分で教えてみてその思いを強くしました。

中小企業診断士試験突破にあたり、多くの人にとって最後まで立ちふさがる壁は「財務・会計」であり「事例Ⅳ」だと思います。
これらの科目の大前提となる簿記が理解できているかどうかで学習の入りやその後の伸びも大きく変わるように思います。
そういった意味で、簿記を学習された方で資格のステップアップを検討されている方には、中小企業診断士はオススメの資格となります。

また現在中小企業診断士の学習を始めている方におかれましては、本試験までの残り時間から考えてあえて簿記の試験を受ける必要はないとは思います。
ただ基本テキストに載っている簿記の分野に関しては深く理解し、しっかり基礎を固めていただきたいです。
正直ファイナンス分野などに比べると地味で、一読すれば何となくわかってしまうような気分になってしまう分野であるからこそ、より丁寧な学習を心がけていただけたらなーと自分自身の反省を込めて思います。


私個人でいえば、12年前にそれこそ“気合い”で取得した簿記の資格が中小企業診断士という基盤の上で役に立つときが来るとは、当時全く考えていませんでした。
人間、結果は期待しつつも保証は求めず行動し続けることが大切だということを改めて学ばせていただきました。
これからも楽しく学び、行動し続けていきたいと思います!


最後にご案内。
QCCにはダブルライセンス、トリプルライセンスを取得済みの優秀な診断士さんが多数在籍しています。
今回は「簿記3級」について私が書きますが、近日中に「簿記1級」をお持ちの先輩診断士も記事を投稿してくれる予定になっています。お楽しみに!

QCCについてはコチラ↓

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