中小企業診断士養成課程のいいところ #メリット #中小企業大学校 #TAC #診断士試験 #女性診断士
皆さんこんにちは!
TAC中小企業診断士コミュニティ「QCC」、
メンバーの小笠原です。
さて、これから中小企業診断士試験に挑む方、そして養成課程に興味がある皆さんへ、「中小企業診断士養成課程のいいところ」というテーマで私の診断士取得までの体験談をお話していきたいと思います。
私は2次試験ではなく、半年間の養成課程を経て診断士登録を果たしました。この記事では、私の体験から得たものや、これから養成課程へ入校する方向けの準備のポイントもシンプルにお伝えできればと思います。これから受験や養成課程の選択に悩んでいる皆さんに、少しでも前向きな気持ちと具体的なヒントをお届けできれば嬉しいです!
自己紹介
はじめましてなので簡単に自己紹介します。
名 前 :小笠原 美結(H5生まれ)
職 業 :愛知県内の信用金庫に勤める社内診断士です。
QCC歴 :第10回勉強会から参加、ちなみにTAC名古屋は2022年の1・2次ストレート本科生でまどか先生にお世話になりました!
保有資格:中小企業診断士(R6.11登録)、FP2級、2級色彩コーディネーター
特 徴 :ちょっとだけグラフィックデザインが得意で、マニュアル車が好きで、最近バイクの免許も取っちゃったり、信金色強めの変わり者です。
ちなみに前回投稿のカトケンさんは同じ会社の先輩です。
【大先輩カトケンの体験記】まだ見てない人はコチラ↓
中小企業診断士養成課程とは?
1. 養成課程ルートの特徴
冒頭でお伝えしたとおり、私は2次試験を受けていません。所属してる会社から出向という形で中小企業大学校東京校の養成課程(全日制)に入り、半年間の寮生活を送りました。
全国の金融機関や支援機関から派遣されてくる人がほとんどですが、個人参加の方も数名いました。
養成課程には「中小企業基盤整備機構(東京校のみ)」が実施しているものと、「その他民間の教育機関」が実施している登録養成課程が存在します。私は前者だったので、ここでは中小機構の養成課程での体験記になります。

養成課程を受験するための要件は「1次試験合格」で、書面審査・面接審査を経て入校することができます。上期下期で年に2回受験のチャンスがあります。
※細かい要件等は募集要項をご確認ください。中小機構のHP↓
中小企業診断士養成課程(東京校のみ) | 中小企業大学校
面接では面接官からの質問に対する受け答えの瞬発力を試されている感じ。
後から聞いたら圧迫面接っぽかったという同期もいましたが、ここはひよったら負け。解答に対する根拠と道筋が通っている必要はありますが、2次試験同様「正解」はなく、どちらかというと「思考力」が求めらます。

2. 養成課程の概要
全体像としては、中小企業診断士としての実践力・問題解決能力の習得、現場での体験を重視するプログラムで構成されています。合計750時間のカリキュラムの中では多くの演習と計5回の実習があり、実習では実際に3社訪問して経営診断・戦略策定を行います。※前後半に分かれているセット実習が2社×2、総合実習が1社で計5回の実習です。

同期は96人で、AとBの2クラスに分かれて半年過ごします。
ちなみに96人中、女性は私含めてたったの5人でした。
演習では6人1班でのグループディスカッション形式が多く、1次試験で得た知識を用いつつ、実践に近い感じでアウトプットの訓練を重ねる感じです。ある程度の知識や手法を固めてから段階的に実習に挑むため、そこは安心でした。


実習は8人の班員と2名のインストラクターの計10人班で構成される(5回目の実習は人数が少なくなるよ!)のですが、正直、企業先・インストラクターおよび班員構成により難易度はバラバラです。が、事務局も意地悪ではないので、バランスは見ているはずです。たぶん…
同じ1次試験合格者が集まるといえど、個性は面白いほどバラバラなので、実習が始まる前の演習の段階で、クラス内の同士の属性(得意分野)を見極めて仲良くなっておくといいかもしれません。おすすめ属性は「データ分析強いひと」と「パワポ作るの上手いひと」ですね。
それよりも!
講師陣も言っていましたが、診断士に求められるもの、特に実習において重要なものは、1に「体力」、2に「体力」、3も「体力」です!
いやこれホント笑
3. 実習での体験と得たもの
1回目の実習でインストラクターから「一般論で助言してもダメ、大企業でしか通用しない一般論で提案なんかしたら、中小企業の社長は呆れるか、ヘタしたら怒られるよ」と言われたことがありました。
診断士として提案・助言をするにあたり、中小企業の経営者にどう刺さるかが重要で、納得感を持ってもらうための根拠が必要になります。しかもその根拠は一般論ではなく、経営者がほしいリアルな情報に基づくものでなければ意味を持ちません。実際、採用された提案もあれば、まったく刺さらなかった提案もありました。
実習に入る企業先の要望にもよりますが、現状分析にあたり様々な調査を全て自分たちの手で行います。
たとえば小売業に入った時の現状分析はこんな感じ↓

一番大変だったのが「アンケート調査」で、来店者と来街者に対して3日かけて自分たちでアンケートを取りました。1回目の実習ではサンプル数は各100名程度。もちろんアンケート用紙も自分たちで作成しました。
来街者アンケートはよくある「街中インタビュー」的な感じで、断られ続けると心が折れそうになります。5回目の実習でもアンケート調査がありましたが、雨天の中で調査したので、なかなか足を止めてくれず苦労しました。それもいい思い出です。

5回の実習を通して感じたことは、なにか特別な(革新的な)手法があるのかと思いきや、そんなものはなくて、ひたすら泥臭い手法で1次情報を取りに行き、それを分析をするんだな、と。
たとえ課題解決の提案がイマイチでも、この1次情報だけでも経営者は喜んでくれたのでやりがいは十分にあります。
1次情報を自分たちの手で取りに行き、地道にデータの収集・分析をしたこの経験は、養成課程ならではだと思います。とても貴重で有意義な経験だったなと感じました。
4. 養成課程のいいところ

北海道から沖縄まで全国の金融機関や支援機関から派遣される同士が集まり、同じ空間でめちゃくちゃ濃い半年を過ごします。めちゃくちゃ飲み会もやります笑。
卒業後も全国ネットワークやコミュニティが活用できるのは養成課程において最大のメリットだなと感じます。
実際、「経営支援の手数料」について各金融機関の動向についてアンケートを流したり、直接電話で「融資制度」や「新しいシステム」について情報交換したりと、養成課程メンバーを活用する場面も多くあります。
先月参列した同期の結婚式も大寒波の中にも関わらず、九州や北陸、東北地方など全国から同期が東京に集まり一緒にお祝いすることができました。港区での結婚式めっちゃよかった。
あとシンプルに実務経験がなくても大丈夫なところ。授業や実習でしっかり補えるので、資格取得後の実践イメージはしやすいと思います。

5. 事前準備のポイント
これから養成課程に入校する方への事前準備のポイントを簡単にお伝えできればと思います。
最低限必要なのは、「体力」です。しつこいw
一応、出席率9割取らないと卒業できないので、半年間でコロナやインフルになると結構しんどいです。私のいた第41期では1回クラスターが起きちゃって大問題になっていました。実習に入ると生活リズムも乱れがちなので免疫力をつけるように心がけましょう。私は毎日ヤクルト(気休めの乳酸菌)で無事に完走することができました。
入校前にやっておくべきこととしては、基礎知識の整理(1次試験の復習)と各種フォーマットの準備です。各演習ごとにパワポを作成することが多いので、いくつか雛形を持っておくといいかな。財務分析のフォーマットなんかもあると、演習や実習で必ず必要になってくるので、準備しておくことをおすすめします。
養成課程お役立ちアイテム
あとは正直、なくても何とでもなるものですが、個人的には持っていると楽だったアイテムの紹介をしておきます。
①生成AIツール
今の時代AIツールを使いこなせないとちょっと厳しいかもしれません。chatGPTはほどんどの人が使用していた印象です。報告書の校閲は人の目よりも断然ラク!。chatGPTでも画像生成は可能ですが、画像生成AIツールを何かしら持っていると、ビジュアルでのアウトプット精度が段違いなのでおすすめです。ちなみに私はMidjourney派。
②文字起こしアプリ
経営者ヒアリングやディスカッション等の議事録の文字起こしができるのは便利です。
③スキャナー
半年間で段ボールひと箱分くらいのテキストが大量配布されます。データ化するのがおすすめですが、大学校に複合機スキャナーが1台しかなく渋滞になりがちです。#あとプリンター室に行くのがシンプルにめんどくさい
今後、独立を考えている方は1台持っていてもいいかもしれません。私はインストラクターのおすすめでscan snap(富士通)を買いました。
④Adobe Acrobat
スキャンしたPDFデータの加工ができるので楽ちん。文字認識(OCR化)がかなり便利です。
⑤サブモニター
サブモニがあると作業効率が爆上がりします。私は養成課程期間中に購入しました。郵便物は寮母さんがいつでも受取してくれるので、他にもネットショッピングで散財しまくっていました。
⑥ボックスシーツ
ベッドメイキングがめんどくさすぎて、寮の自室のベッド用に2つ購入していました。寮のベッドは、ホテルでよくある白いペラペラのシーツを自分で毎日のようにセットする必要があります。実習中はくしゃくしゃの布団で寝がちです。睡眠の質は大事!
最後に
たった半年の養成課程でしたが、ここで出会えた仲間は一生の財産だなと思っています。長くなっちゃいましたが、これから中小企業診断士試験に挑む方、そして養成課程に進む方へ、焦らず自分のペースで一歩ずつ進んでいけば、きっと大丈夫です。心から応援しています!

