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【第4話】いよいよ開業届を出して個人事業主に!?夫に「いくら稼げばいい?」と聞いてみた

【前回までのあらすじ】
クラウドワークスに登録し、ライター検定を受けてみるも不合格。ブログの収入とライターの収入を合わせても月2万円の壁が越えられなくて絶望中…。

このシリーズはnote創作大賞に応募中!マガジンにまとめています

「ライターになる!」と、心の中ではそう高らかに宣言したはずだった。

それなのに、私の足取りはひどく重く、中途半端な泥沼に片足を取られたままだった。

理由は明確。

先に始めていたアフィリエイトブログへの未練が、どうしても断ち切れなかったからだ。

当時のブログの収益は、月に1〜2万円程度。お小遣いとしては嬉しいけれど、これ一本で食べていくにはあまりにも心許ない。

それなのに、私の中の優先順位は頑なに「ブログが1位」のままだった。

「ブログの記事を書きたいから、締め切りのあるライターの仕事はあまり入れたくないな……」

そんな都合の良い言い訳を胸の中で呟きながら、クラウドソーシングの画面を眺めるだけの日々。

締め切りに追われる恐怖から逃げ、自由という名の停滞を選んでいたのだ。

当然、成果など出るはずもない。うろうろ、うだうだ。気づけば半年という月日が、何も生み出さないまま過ぎ去っていった。

現状維持は後退と同じ。

頭では分かっていても、どこか次に進めない自分がいた。

鳴り止まない通知と勝ち取った「プロ」の称号

そんな生ぬるい日常を破ったのは、ある日クラウドワークスで見つけた一本の案件だった。

内容は、女性向けメディアにInstagramに連載されている漫画をピックアップし、独自のコメントを添えてWordPressに入稿するというもの。

「WordPressなら、自分のブログで毎日触っている!」

これまでのブログ運営が、初めて「即戦力のスキル」として役に立った瞬間だった。

不採用の文字に怯えながらも応募すると、ありがたいことに採用が決定。そこからは怒涛の日々だった。

なんと、毎日途切れることなく仕事が舞い込んでくるのだ。
「書いたら、書いた分だけ依頼が来る」という未知のモードに突入!

初めてChatWorkに登録。
ディレクターさんからの連絡で文字通り「通知が鳴りっぱなし」の状態になった。

スマホが震えるたびに、アドレナリンが出て、必死に画面に向かい続けた。

結果、月5000円程度だったライター収入は、一気に10万円へと跳ね上がった。

さらに、クラウドワークスのマイページに見慣れないバッジが表示される。

「プロクラウドワーカー」の認定

ただの内職から、市場に認められた「プロ」へと昇格した証をもらった瞬間だった。

見切り発車?開業届と夫への質問

収入が右肩上がりに伸びていく喜びのすぐ後ろから、ある影が忍び寄ってきた。

「あれ? これ、このままいくと夫の扶養から完全に飛び出してしまうのでは……?」

それまでの私にとって「扶養」とは、温かく守られた安全地帯のようなものだった。しかし、月収10万円を超えたあたりから、税金や手続きの文字が頭をよぎり始める。

扶養内に収まるように、仕事をセーブするのが賢い主婦の生き方なのかもしれない。

けれど、私の中に眠っていた「見切り発車」の悪癖——いや、最大の長所が顔を出した。

「よし、開業届を出そう」

決意したものの、心細い思いもある。つい数ヶ月前まで、月に1〜2万円を稼ぐのがやっとだった、ただの元・主婦である。

「私のような者が、一丁前に事業主なんて名乗っていいのだろうか」という猛烈な恐れ。

その一方で「行けるところまで、とことんやったるぜ!」という、熱い気持ちが燃え上がっていた。

「500万円くらいかな」夫の返事がベンチマークに

いよいよ開業届の書類を目の前にしたとき、ふと、隣にいた夫に軽い気持ちで尋ねてみた。

これから一人の事業者として歩むにあたって、どれくらいの目標を掲げるべきか、現役で働く先輩の意見を聞いてみたかったのだ。

「ねえ、これから開業するんだけど、私、いくらくらい稼げばいいかな?」

私の頭の中にあったのは「まずは扶養を抜けて、年間150万〜200万円くらい稼げたら御の字かな」という、極めて現実的で地続きの数字だった。

しかし、夫の口から返ってきたのは、予想だにしない一言。

「うーん、500万円くらいかな」

この言葉を聞いたとき、私が感じたことを今でも覚えている。

「そんなの無理!」…ではなかった。

なるほどね!
500万円稼いだら一人前ってことね。
だいたいサラリーマンの平均くらいか。

むしろ清々しく思ったのだ。

夫の一言が、私の「ベンチマーク(基準)」になった瞬間だった。

もしあの時、夫が「とりあえず月15万円だね」と言っていたら、私は「月15万円の主婦ライター」で満足して、そこで成長を止めていただろう。

500万という主婦にとっては高めの数字を突きつけられたからこそ、事業主としてのスタートを切れたのかもしれない。


この記事は「note創作大賞」に応募するための私のノンフィクションビジネスエッセイです。
専業主婦15年以上から、内職を経て、個人事業主になり、夫に言われた年収をクリアするまでの地方在住引きこもりおばちゃんの成長物語です。

開業届を出して、仕事モードに入った私。
クラウドワークス以外からも仕事をゲットできるようになり、ブルドーザーのように働きます。

でも、あることに気がつき絶望するのでした。

──次回予告『【第5話】在宅ワーカーはただの内職と同じと気づいた瞬間』へ続く。

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