脱成長とグリーンディール
東京都心では今年、真夏日と猛暑日の最多記録を更新しました。地球温暖化の影響を肌で直に感じ取れますね。
そのうち東京でも40度を超える日が来るのかもしれません。
すでにイタリアやギリシャでは40度を超える日があります。
そういった環境の変化に危機感が強いのか、EUは世界をリードするように温暖化対策を進めています。経済的優位性を維持しながら、という目論みもあるいは含まれているのかもしれません。
EUのコアな戦略の一つに「欧州グリーンディール」があります。
2019年にEUは、持続的なEU経済の実現に向けた成長戦略「欧州グリーンディール」を発表しました。この主要目標は、1つ目が、2050年までの温室効果ガス排出の実質ゼロ、つまりカーボンニュートラルの達成です。2つ目が、経済成長と資源利用のデカップリング、すなわち脱炭素化しても経済成長を妨げないと言うことです。3つ目が、気候中立への移行において、どの地域も取り残さないと言うことです。

僕はこの2つ目がとても重要だなぁと考えています。「経済成長と資源利用のデカップリング」の実現は可能か不可能か。
なぜ重要なのかといえば脱成長論の根本に、「経済成長と資源利用のデカップリング」の実現は不可能だよねという見方があります。産業革命以降、石油や石炭といった地球資源を多く、より多く使って先進国は経済成長を果たしてきました。これまでの成長を指差して、資源利用なしで経済成長はできなかったし、これからもきっとそうでしょうと見るわけです。
ところが「欧州グリーンディール」では、資源利用しなくても経済成長できる、脱炭素化して経済成長するんだという考えがあります。
今の先進国は、この2つの方向への分岐点にいるかのようです。日本は脱成長に向かっているんじゃないかな〜?と僕は感じていますが、EUは資源利用なしの経済成長に向けて真剣に取り組んでいるようです(もちろんEUにも脱成長の見方をする人はたくさんいます、あくまでも政策レベルの話です)。
成長すべきか否かという姿勢の話ではなく、経済成長するには資源利用が必要不可欠か不要かという技術的な話もそういえば含まれているなと感じましたのでご共有させていただきました。
