「けんか」の後は「仲直り」。このセットで経験してほしい!
この間、近所で小学生の男の子が女の子に「メスゴリラ!」って言ってるのを聞いて驚きました!
この令和の時代にまだそんなワードが生き残っていたとは……。
「ウザイ、死ね、消えろ」みたいな言葉で、いきなり人格否定をしたり、面と向かっては口に出さずSNSで誹謗中傷したりする風潮になり、相手とやりとりをする口げんかが減りましたね。
今回は、中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた懐かしい悪口を紹介しますね。
まずは「半パン・デイズ(重松清)」より
ぼくはトモコに目配せして吉野の背中を指さし、人差し指で円を二回描いて、てのひらを開いた。くる、くる、ぱあ。
「くるくるぱあ」です。上記のように手の動作を伴って言ってました。知能の低いことや、正気でないことを指します。「ぱあ(まぬけなこと)」をさらに強調した言葉です。「パッパラパー」や「パープリン」など派生語ともいえる言葉があります。
明石家さんまさんの「アホちゃいまんねん、パーでんねん。」も懐かしい。
続いて「とんび(重松清)」より
「しょんべんカーブ、しょんべんカーブ。照雲みたいなヘタレに教わったカーブやら、ろくなもんじゃありゃせん」
「しょんべんカーブ」です。キレのないカーブをののしるときに使います。
最近は少年野球の野次が問題になっているそうで、なかなか耳にしなくなりました。
僕も子どもの頃は、広っぱで「ピッチャーびびってる」などと言いながら野球してました。相手のメンタルにダメージを与える策なので、なかなか「こすい」行動ですね。いつもY君という友達が、相手の野次に腹を立てすぎてコントロールを乱すんですよ。今となっては笑える思い出です。

それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第30回「悪口の決めゼリフに関することば」を紹介させてください。
アンポンタン
間が抜けていておろかなこと。あほ、ばか。「阿保」と「だらすけ」が複合された「あほだら」「あほんだら」が転じた言葉だと言われる。
ノータリン
知恵が足りないという意味で人をののしる言葉。「脳が足りない」ということ。「ノータラン」とも言う。昭和前期には「ノールス」という言葉もあった。「脳が留守」ということ。
ドラ息子
怠けて遊んでばかりいる素行の悪い息子のこと。「どら」は怠けることを表す「のら」が協調された言葉。
サザエさんの主題歌「お魚くわえたドラ猫~♪」の「ドラ猫」も「ノラ猫」が協調されてできた言葉だそうです。(ドラ猫=ふらふらとうろついて悪さをする猫)

唐変木(とうへんぼく)
気の利かない人や物分かりの悪い人をののしる言葉。唐から伝わった風変わりな木に由来し、風変わりな木から、分かるはずのことが分からない人を意味するようになったと言われる。
江戸落語で、登場人物に対して「このすっとこどっこいのこんこんちきの唐変木!」というセリフがあります。このリズムや言い回しなんかは、関西人の僕からすると「まさに江戸っ子やなあ」と感じます。
金魚のフン
金魚のフンが金魚から離れず、長く連なっている様子から、人に付き従って離れない人を指すようになった。利害関係を考えて力のある人に付いていく人やベタベタしている人をののしる言葉。
太鼓持ち
人にへつらい機嫌をとる人をののしる言葉。本来は宴席などで客の機嫌をとり、席をとりもつ職業のことを指した。

今回は中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた悪口を紹介しましたが、坂田利夫さんの「アホの坂田」や横山ホットブラザーズさんの「お前はアホか」そして上記の明石家さんまさんのパーデンネンなどなど、関西育ちの僕は「アホか」って言われることには慣れていると思います。
100%の悪口でなく、そこには愛情もあるような。(「アホ」がきつく感じられる方はごめんなさい)
「あんたちょっと見かけによらず日本一のクルクルパー」
「全然聞こえへん。今日耳日曜。クルクルパーって言うもんがクルクルパーやで」
「いやいや、めっちゃ聞こえてるやん」
小学校においても、こんなやりとりが日常茶飯でした。ちょっとしたラップバトルです。
見た目にはガラは悪いかもしれませんが(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
子供たちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。
次回は「虫の名前が付くことば」を書こうと思います。「腹の虫」「しらみつぶし」などなど…。
よろしければ前回の記事です。「未婚・既婚に関することば」をどうぞ!
