「数え歌でチーム分け。ごまめもおいで!」
「終わりの会」が終わり教室から一歩出れば放課後の始まりです。
カタヌキの露店、駄菓子屋、近道、ノラ犬、友達と集合、アニメの再放送……。
小学生の頃、夕飯まで思う存分子供の時間を過ごしていました。現代の小学生とはかなり異なる風景でしょうね。
今回は中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた「放課後に関することば」を紹介しますね。主に遊びに関係することばです。
まず「たんぽぽ団地のひみつ(重松清)」より
とにかく団地の友だちと遊べるのがうれしくてな。撮影の合間に団地の中を探検したり、近所の駄菓子屋に行ったり、ケイドロをやったりして……楽しかったなあ
外遊びの王道「ケイドロ」です!フジテレビの人気番組「run for money逃走中」の元祖だともいえる国民的遊びではないでしょうか。
「ドロケイ・どろたん・どろじゅん」などなど地域によってさまざまな呼び名があり、そのことについて全国的な調査・考察もされています。僕は奈良市で「ケイドロ」でした。
この遊び自体は今の小学生も「何それ?」ってならないと思います。
ただ、どうやって「刑事(警察もしくは探偵)」と「泥棒」のチーム分けをしてるのかなあと。ケイドロのチーム分けをする歌を知っていますか。
「いっぴき にひき はえのこ とって逃げるは泥棒の子。その後追うのは巡査の子」
僕達の地域の歌です。メンバーを指さししながら歌い、刑事と泥棒を決めていきます。
あるときメンバー分けのアプリがあることを知りました。もしも子供達がアプリを使ってチーム分けをし始めたら、僕達が歌っていたチーム分けの歌が伝承されなくなって消滅するかもって思ったんです。(いや、既に消滅してるかも)
そう思うと「数え歌」なんかも小学生にとっては怪しいなと。
「どちらにしようかな天の神様の言う通り。ぷっとこいてぷっとこいてぷっぷっぷ柿の種」
「いち にぃ さんまのしっぽ ごりらのむすこ なっぱ はっぱ くさった とうふ」
いずれも僕達の地域(奈良市)バージョンです。みなさんの地域はいかがですか。
地域ごとの情報を集約されているサイトさんです↓
「鬼決めアプリ・あみだくじアプリ・ルーレットアプリ」などなど、今や多種多様なアプリが存在します。
遊びの際に用いる、わらべ歌や数え歌も小学生に「何それ?」と言われるようになるかもしれませんね。
あの無駄とも言える歌ったり数えたりしている時間。
その時間を味わう経験がなくならないでほしいと思います。
それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第28回「放課後に関することば」を紹介させてください。
グリコ
じゃんけんを用いる遊びのひとつ。主に階段で行われるが、普通の道でも行える。じゃんけんをして勝った者が出した手に応じて進むことができる。グーで勝った場合「グリコ」と言いながら3歩進む。チョキで勝った場合「チヨコレイト」と言いながら6歩進む。パーで勝った場合「パイナツプル」と言いながら6歩進む。

下駄占い
履いている靴を投げて、落ちてきた靴が表か裏で明日の天気を占う行為。表向きなら晴れ。裏向きなら雨。横向きなら曇りである。

ロウ石
石筆とも言われる。小さく切断された滑石。これで地面や塀などに落書きをして遊ぶ。

シンナー遊び
シンナーをビニール袋などに入れ吸引して幻覚症状を楽しむ遊び。日本では1960年代後半から流行した。俗に「アンパン」という。
中学生の時、同級生が顔に大やけどを負ったことがありました。「タバコ=うまい」「シンナー=気持ちいい」ならばこの2つを同時にすれば最高だろうと思ったとのこと。彼はシンナーを吸引しつつタバコに火をつけようとしちゃいました。
「いや、どうなるかわかるやろ!」クラス全員のつっこみです(笑)
ゲンコツを作ってはぁーっと息を吹きかける
「今日はおとなしくしてろよ」とゲンコツを作って、はーっと息を吹きかける真似をした。
これは特に放課後に限った動作ではないのですが、最近の小学生が知っているか気になりました。しっぺをするときも息を吹きかけますね。威嚇の意味合いもあるそうです。その他、指をポキポキ鳴らす動作なども含め、本来の動作の前のアピール動作も今後集めたいと思います。(じゃんけんの前の手を組む動作も興味があります。)
「おみそ」という言葉が「小学五年生(重松清)」に登場します。同じ意味の「みそっかす」という言葉が「きみの友だち(重松清)」に。
僕達は「ごまめ」と呼んでいました。(関西の方は通じるかも)
みんなで遊ぶときに、弟・妹や年少者を「ごまめ」と呼び、ハンデをあげたり、特別ルールを適用してあげます。(例えば野球をするときに、「ごまめ」の子には下投げで投げてあげるとか。「ごまめ」の子がタッチされても鬼にならなくていいとか。)
今の小学生達も、「おみそ・ごまめ」文化で年少者への配慮を育んでくれたらうれしいなと感じます。(あんまり縦のつながりで遊ばないから難しいかな)
できれば遊びのルールやわらべ歌・数え歌も年上から年下へ伝えていってほしいと願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
子供たちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。
次回は「未婚・既婚に関することば」を書こうと思います。「独身貴族」「男やもめ」などなど…。
よろしければ前回の記事です。「ピンチな状態を表すことば」をどうぞ!
