魅惑のパ行。あやしくときめく。
塾の業務でよくチラシ撒きに行きました。校門前で生徒さんに配布したり、家々のポストに入れたり。いい運動になりましたよ。チラシを撒いていると、たまにマンションのポストに「ピンクチラシお断り」と書いてあるのを見かけます。このピンクチラシということばも小学生には「何それ?」でしょうね。昔は公衆電話ボックス内にもベタベタ貼ってました。今では収集家さんのコレクターズアイテムになっているようです。
ただ、小学生であってもピンクの響きに「なんとなく怪しげな、もしくはいかがわしいかも」ぐらいは感じ取っているのではと思います。今日はそんなパ行のつく中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた【小学生が「何それ?」って思うことば】を紹介しますね。
まずは「姫椿(浅田次郎)」より
「チーママがやってくって。マダムのパトロンもそう言っているらしい」
「パトロン」です。意味は「特に異性に対し経済的な援助を与える人。特定の芸術家の活動に経済的な保護を与えたり作品を買い上げたりする人や機関のこと」です。「スポンサー」や「タニマチ」も似ていることばですが、個人的には、援助をする相手が芸術家や相撲取りではなく、クラブのママや舞妓さんとなると艶っぽい印象になるなと感じています。
続きまして筑波大学附属中にも出題の「みかづき(森絵都)」より
ポケットベルすら携帯せずに行方をくらました母を、蘭は案じているだろうか、それとも怒っているのか。
「ポケベル」です。「ポケットベル」の略で1980年代後半から1990年代前半に普及した情報端末です。2007年にNTTドコモがサービスを終了しています。相手のポケットベルの呼び出し番号を電話からダイヤルすると、ベルが鳴り呼び出しを行った電話番号が表示されます。それを見て公衆電話などから連絡するというやりとりが行われます。今では「なんとまどろっこしい!」と感じますね。数字を伝える機能を利用し「0840(おはよう)」といった語呂合わせのメッセージを送れるということで当時ブームになりました。
「4649(よろしく)」「114106(あいしてる)」こんなメッセージ送ってませんでしたか?(懐かしすぎる…。)
ポケベルを怪しげなことばに選んだのは理由がありまして、昔は中学が荒れていて高校に行かずに組の構成員になる同級生が結構いたんですね。その子達が組からの呼び出し機としてポケベルを携帯していたので、そういうグッズだという印象が強いんです。

それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第34回「パ行がつくことば」を紹介させてください。
ペテン
人をあざむきだますこと。またその手段。いんちき、いかさまのこと。ペテン師は人をだますのがうまい人。詐欺師。

ぽっと出
田舎から初めて都会へ出てきたこと。またその人。類義語は「山出し」
ヒロポン
塩酸メタンフェタミンの日本における商品名で覚醒剤。軍需品として生産使用されたが、敗戦後社会に流出した。疲労がぽんと飛ぶからそう呼ばれるという説もある。
スピロデザイン定規
曲線による幾何学模様を描くための定規。
子どもの頃に遊んだ、スピロデザイン定規―。大きな内歯を持つギアの中で、小さな遊星歯車がくるくると回る。遊星歯車の中にボールペンを挿し、大きなギアに沿って回すと様々な幾何学模様が描ける。
この引用部分を読んで「やったことある!」と思い出す方もいるのでは。僕はビバリーというメーカーさんの「クルリグラフ」持っています。めっちゃ楽しいですよ。

ペロティチョコ
江崎グリコから1970年から販売されているチョコレート菓子。
「でーれーガールズ(原田マハ)」に登場しました!現在も販売されています。棒付きの菓子としては「ペロチュー」もありました。表面にプリントされたキャラクターの部分をぺろぺろ舐めてまっ白にするんです。ちょっと行儀は悪いです(笑)
現役のペロティチョコはこちら。昔のものと比較すると立体的です。
パナップ・ポイフル・ピッカラ・パピコ・ピノ・ポポロン・プッチョ・カプリコ……。パ行がつくお菓子の名前は楽しく明るいイメージですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
子どもたちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。
次回は「青春小説特集」として駅伝をテーマにした作品から見つけた【小学生が「何それ?」って思うことば】を書こうと思います。「泥棒廻り」「手弁当」などなど…。
よろしければ前回の記事です。「決まり文句に関することば②」をどうぞ!
