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ぜひ知ってほしい。頻出度1位のことばはこれ!(200作品中)

【小学生が「何それ?」って思うことば】を中学入試問題頻出作家さんの作品から拾い集めながら通勤している日々ですが、そんな通勤時に読んだ文庫本が200冊に到達しました。(3年ちょっと費やしております)スマホの見過ぎ防止にも役立ちました(笑)

拾い集めたことばをnoteで紹介しておりますが、200冊読んだ段階で特によく出てくる【小学生が「何それ?」って思うことば】を発表しますね。


「上がり框」「三和土(たたき)」


この2つが15作品に登場で頻出度1位です!

重松清・はらだみずき・辻村深月・小川糸・伊集院静・有川浩(敬称略)などなど多くの作家さんの作品に登場しています。

我が家もそうですが、マンションの玄関から廊下がフラットで「上がり框」がありません。昭和の小学生がイメージする玄関と現代の小学生がイメージする玄関は全く違いますね。そもそも「上がり框」も「三和土」も読み方も難しいし……。

でも、この2つのことばがどんなものかを理解しておくと、より作品が読みやすくなると思います。

さて「三和土」ですが、土・石灰・にがりなどを混ぜて固めた土間で、3種類を混ぜ合わせるので、そう呼ぶそうです。

ということで今回は、中学入試問題頻出作家さんの作品から見つけた「数字がつくことば」で【小学生が「何それ?」って思うことば】を紹介しますね。

まずは「神様のボート(江國香織)」より

このケーキはママの十八番で、チョコレートが濃くてとてもおいしい。

出典「神様のボート」江國香織(新潮文庫)

「十八番(おはこ)」です。意味は「もっとも得意な芸や技のこと」。1832年、歌舞伎俳優の七代目市川團十郎が、歌舞伎の演目から歴代團十郎が得意としていた演目を選んで歌舞伎十八番と呼び、市川家のお家芸であると宣言したそうです。その台本を立派な箱に入れて保管していたことから「御箱(おはこ)と呼ぶようになったとのこと。

続きまして、「宇宙のみなしご(森絵都)」より

左からリン、七瀬さん、キオスク、わたし―と、ぴったりよりそって毛布の上に腰かけ、残りのもう一枚をみんなの頭からかぶせた。大がかりな二人羽織というか、屋根上のミニキャンプというか。

出典「宇宙のみなしご」森絵都(角川文庫)

「二人羽織」です。「袖に手を通さずに羽織を着た人の後ろから、もう一人が羽織の中に入って袖を通し、前の人に物を食べさせたりする芸」のことですが、小学生にはなじみがないでしょうね。宴会芸のイメージがありますが、江戸時代から行われているそうですよ。

私は、久本雅美さんが所属するワハハ本舗の「オカルト二人羽織」を思い出しました。

続きまして、「赤チンの町(ねじめ正一)」より

おばさんは信用金庫がその場所に新規開店したときから勤めている二十年選手で、母親の娘時代も、今と同じようにすごい速さで札を勘定していたそうだ。

出典「赤チンの町」ねじめ正一(新潮文庫)

「二十年選手」です。「選手」を年数の後につけて用いることで、その年数だけ経験を重ねている人を表します。また、長く使い続けている物に用いる場合もあり、「このバイクもすでに20年選手だが、まだまだ走れるよ。」みたいに使います。類語としては「ベテラン・古株」

「10年にひとりの選手」という表現もありますね。例えばJリーグ発足から32年なので「10年にひとりの選手は3人いる」と計算すると、誰だろうなんて親子で考えるのもおもしろいです。

中野ブロードウェイに「ガオッチ」さんていうお店がありまして、以前店長さんと昔の下北沢界隈にあったアンティークショップの話で盛り上がった際に「お宅も20年選手だねぇ」と言ってくださったことを覚えています。(私は、今も昭和のお菓子のおまけを収集しております)

それではその他【小学生が「何それ?」って思うことば】第44回「数字がつくことば」を紹介させてください。

一張羅(いっちょうら)

持っている衣服の中で最も良いもの。たった1着きりの衣服。

一挺蝋(いっちゃうらう)がなまったことばだそうです。一挺蝋とは、ロウソクが高価であった時代に予備がない1本のロウソクをそう呼んだことばであるとのこと。「よそゆき」なんてことばも小学生にはピンとこないかな。

小学生のパパさんママさん、「今日の合コンは勝負服や!」なんて言ってませんでしたか。


四の五の言う

言い訳や理屈をくどくど言うこと。博打の際に、丁(偶数)か半(奇数)かを決めかねている者をののしることばであったらしい。


四角四面

真面目すぎて堅苦しいこと。非常にかしこまっている様子。そもそも四角四面とは正方形のことで、真四角であることから、真面目で堅苦しい性格を表すようになった。

「四角張る」ということばも「きちんとして堅苦しい態度をとる」ことを表します。


三文判

大量生産された安価な印鑑の総称。

一文は昔の通貨で、現在の価値だと30円くらいだそうです。三文は「ごく安い値段」という意味で用いられます。またそこから転じて粗悪や低俗も意味するようになったとのこと。例えば「二束三文」や「三文小説」など。


三角食べ

学校給食で推奨された食べ方のひとつ。パン(主食)→牛乳(汁物・飲料)→おかずと順序よく食べる方法。1970年代に東日本の学校においてこの食べ方の指導が行われるようになった。

私は、おかずのお椀にごはんを投入して混ぜてしまうので、結局三角食べはしませんでした。(行儀が悪くてすいません。とにかく速く食べてドッチボールの陣地を確保しなければならないので……)あと、友達と牛乳の早飲み競争をやるために、牛乳は最後まで温存でした。(当時は牛乳のキャップも集めていましたね。懐かしい!)


今回「二人羽織」を取り上げましたが、子ども達が古典的な芸を目にする機会も減りましたね。「水芸」とか「傘回し」とか。

私は息子とこの夏休みに、大阪の繫昌亭という寄席に行きます。子供向けの演目をやってくださる日があるんです。落語に加えて腹話術や手品もあり楽しめますよ。今年は「南京玉すだれ」も見ることができる日を予約しました。

去年行ったときは、笑福亭鶴笑さんという方のパペット落語が大盛り上がりで爆笑しました。落語家さんの底力を感じます。今年も出演されるので楽しみです!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

子どもたちの読書量が豊かになり、家族の会話が増えますように。

次回は「たとえに関することば」を書こうと思います。「コウノトリが飛んでくる」「瞬間湯沸かし器」などなど…。

よろしければ前回の記事です。「〇〇になるシリーズ」をどうぞ!





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