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経営を数字で解く #6|比較軸を間違えると、判断はズレる

前回は、意思決定の基準になる数字として、粗利の話をしました。

売上ではなく、残る力を見る。

ここまでは納得いただけると思います。
でも、ここで次の問題が出てきます。

その粗利を、何と比べて判断するのか。
ここが曖昧だと、結局また感覚に戻ってしまいます。



数字は「単体」では意味を持たない


粗利が30%。

高いのか。
低いのか。

これだけでは、分かりません。

前年比より上なら安心。
目標より上ならOK。

本当にそれで十分でしょうか?

数字は、単体では意味を持ちません。
比較して初めて、意味を持つようになります。


「前年比」だけでは危ない理由


経営者がいちばん使いやすい比較軸は、前年比です。

前年より改善していれば、少し安心する。
でも、そこには落とし穴があります。

前年より改善していても、
市場環境が悪化していれば「逃げ遅れている」かもしれない。

前年より良くても、
固定費(人件費や家賃)が増えていれば、実質的な体力は削られているかもしれない。

前年比は便利です。
ただし、それは“相対的な過去との比較”にすぎません。
経営判断の基準としては、まだ足りません。


本当に比べるべきもの


では、何と比べるのか。

それは、「会社が耐えられるライン」です。

もう少し具体的に言えば、

すべての固定費を払い、借入を返し、次への投資が残る最低限の粗利額

このラインを超えているかどうか?
ここを基準にしているかどうか?
前年より良い、では足りません。
目標達成、でも足りません。

会社の構造と照らしているかどうか?
ここが、判断の分かれ目です。


比較軸が定まると、迷いが減る


比較軸が定まると、判断は明確になります。

「前年より良いからいける」ではなく、
「この水準なら耐えられる」と決められます。

数字が、状況説明ではなく、判断材料になるのです。


まとめ|あなたは何と比べていますか?


粗利を見る。

それだけでは、まだ足りません。

その数字を、何と比べているのか?

前年でしょうか。
目標でしょうか。
業界でしょうか。
それとも、自社の“耐えられるライン”でしょうか。

比較軸を整えるだけで、意思決定の精度は変わります。


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もし、「数字は見ているけれど、基準が曖昧だ」
そんな感覚があるなら、一度、比較軸を整理してみましょう。

どのラインを基準に判断するのか。
そこを言語化するところから一緒にはじめましょう。


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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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