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「Oくんの7年間の記録 ぼくのペースで前へ④」【不登校×発達障害】未来が希望に変わるストーリー|子育て|悩み|引きこもり|繊細|学校|HSP|フリースクール


前回の小5では、
Oくんが“自分で考えてみる力”を
少しずつ育てていった一年を
お届けしました。


迷いながらも工作を選んだり、
年下の子を気づかう姿が見えたりと、
内側の成長が
静かに芽を出した時期でした。

その積み重ねが、
小6で見えてきた
思春期の入り口の気づき”へ
つながっていきます。


不安とこだわりのあいだで揺れた、小学6年生の一年


小学6年生のOくんは、
一つひとつの出来事を
とても丁寧に受け止める一方で、
思春期ならではの“葛藤”の芽が
少しずつ顔を出し始めていました。


「こうしたい」という気持ちは強いのに、
いざ動き出す場面では自信が持てない。




勝ちにこだわる気持ちと、
引っ込み思案な性格が
同時に存在していて、
そのバランスを取るのが
むずかしい時期でした。


でもその中で、
Oくんの内側にある
理解しようとする力”が
確かに育ち始めていたのです。


自分から動き出すための“とっかかり”


6年生の春。
活動の前に、Oくんはよくこう言いました。

やってみたい気持ちはある。
でも、自分から動き始めるには
少し“背中を押してくれる何か
が必要なのです。


そこでスタッフは、
最初のひと動作だけ
一緒に行う支援を続けました。


すると、やり始めると集中できる。
入り口のハードル
を越える手助けがあることで、
Oくんは自分のペースを
取り戻していきました。


「自分流でやる」気持ちと、あとから育つ理解


挑戦する活動では、
Oくんはよく
自分流”を貫こうとしました。


アドバイスを聞いても、
まずは自分の思った方法で試したい。
そして、うまくいかないと少し怒る。


でもそのあと、

と戻ってくる姿がありました。


大人が介入しすぎず、
失敗も成功もOくん自身が
確かめられる環境が、
彼の“理解する力”をゆっくり
育てていたのだと思います。


独り言と発言の区別がつきづらい日々


この頃のOくんには、
ずっと話し続けてしまう
ような場面もありました。


スタッフに向けて話しているのか、
独り言なのかが分かりにくい。


本人も
「聞いてほしい気持ち」
「ただ頭の中のことを声にしているだけ」
が入り混じっているようでした。


でもその中には、
“自分の考えを整理したい”
という純粋な気持ちもありました。


そこで、
対話セッションを取り入れ、
言葉のキャッチボールを
丁寧に行っていくと、
少しずつ話す内容が整理されていく
様子が見られました。


家庭での“不機嫌”の背景にある気持ち


6年生は、外よりも
家庭でのしんどさが
表に出やすい時期でした。


家族の用事に
つき合わなければいけない時、
急な予定変更があった時、
「なんで?」という怒りが爆発する。


でも、よく話を聞いてみると、
その奥には
心の準備ができていない不安
がありました。


そこで、お母さんは

と、予測しやすい関わりを意識していきました。


思春期の入り口で揺れ動くOくんにとって、
見通しが持てる安心感”はとても大きな支えでした。


できなかったことの理由を、少しずつ言葉にできるように


これまでのOくんは、
できない時に怒ってしまい、
自分の気持ちをうまく
言葉にできませんでした。


でも6年生になると、
少しずつ自分の内側を
説明できるようになっていきます。

そんな言葉が
聞けるようになったのは、
とても大きな成長でした。


まとめ


小学6年生の一年は、
“気持ちを理解しようとする力”
が育った時期でした。


不安もこだわりもまだ強く、
揺れ動く日々は続いていましたが、
その奥では確実に
心の整理の力が大きくなっていました。


小6の終わりに見えたこの“”が、
中学生のOくんが自立へ向かう
大きな基盤になっていきます。


次のシリーズ⑤では、
中1での小さな気づきと、
家庭で育った
自立の芽をお届けします。


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