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「Oくんの7年間の記録 ぼくのペースで前へ③」【不登校×発達障害】未来が希望に変わるストーリー|子育て|悩み|引きこもり|繊細|学校|HSP|フリースクール


前回の小4では、
Oくんが「不安の中でも一歩踏み出した年」をお届けしました。

川遊びでこわくても、
「できるかも」を信じて挑戦できるようになった一年でした。

その経験が、小5の
「自分で考える力」へつながっていきます。


迷ってばかりの中に、少しずつ「考える力」が見え始めた


小学5年生になったOくんは、
これまで以上に「迷う」姿が多く見られました。


やりたいことが分からない。
何を選べばいいのか分からない。
どう動けばいいのかも分からない。


そんな「分からない」で
いっぱいの一年。


けれど、その迷いの中には、
自分でどうしたいか」
を考えようとする力の芽

少しずつ顔を出していました。


「見ているだけ」からの一歩


春の活動で、Oくんは
小さな集団の輪に入っても、
ただじっと立って見ているだけのことがありました。


本人は”やってるつもり”です。
けれど、実際は手も体も動いていません。


そんなとき、スタッフがそっと尋ねました。


すると、Oくんは少し考えて、

と選ぶようになってきました。


“選んだこと”が、
その日の小さな行動につながっていく。


見ているだけだった姿から、
ほんの一歩、踏み出せるようになりました。


自分の力で選んだ工作


夏の工作の時間。
たくさんのメニューが並んでいました。
でも、Oくんは選べません。





そんな気持ちが大きくて、
どれも手に取れないのです。


スタッフがそっと寄り添いました。



その言葉に迷いながらも、
Oくんは初めて
”自分で作りたいもの”
を選びました。


時間はかかったけれど、
最後までやり切ることができたとき、
彼の表情には誇らしさがにじんでいました。


年下の子へのやさしさ、そして断れないもどかしさ


秋になると、Oくんの中に
”まわりを見て動く姿”
が増えてきました。


年下の子が困っていると、
「大丈夫?」と声をかける。
道具をそっと渡してあげる。
そんな、自然なやさしさがあちこちに。


一方で、
同じ年の子に誘われると断れず、
気が進まない遊びに巻き込まれてしまう
場面もありました。





気持ちと行動の間で、
頭の中がぐるぐるしてしまう日も多くありました。


そのたびにスタッフは、
”相手を大事にしながら、
自分も大事にする方法”
を一緒に考えていきました。


頼りきりだったお母さんから、少し離れる練習


家の中では、まだまだ
“お母さんにやってもらう”こと
が多かったOくん。


服の準備、片づけ、食器洗い。
自分でもできるけれど、
「お母さんがやってくれる」
と無意識に思って
行動には移せませんでした。


そこでお母さんは、
一歩引いて見守る勇気を持ちました。


急かさず、責めず、
“待つこと”を意識して関わっていきます。


すると、少し時間はかかっても、
Oくんは自分の分の食器を洗ったり、
靴をそろえたり、
自分の力でできる場面が増えていきました。



そんな言葉も聞けるようになりました。


お母さんの変化が、
Oくんの“考える力”をそっと後押ししていたのです。


“自分で決める”という、小さな芽

5年生のOくんは、
まだすぐには行動に移せなくても、
“自分で決めたい気持ち”が育ってきていました。


選んだり、考えたり、迷ったり。
その全部が、成長の途中。


まるで、土の中でゆっくりと根を張り、
小さな芽を出そうとしている植物のように。


まとめ


5年生の一年は、
”自分で考えてみる”という力が
ゆっくり育ち始めた時期でした。


行動にはまだつながらないことも多いけれど、
確かに芽は出ています。


その芽は、6年生になると
“対話する力”
“気持ちの整理”として
大きく広がっていくことになります。


次のストーリー④では、
Oくんが思春期の入り口で見せてくれた
新しい成長をお届けします。




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