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🇿🇦南アフリカ編17-1| 別世界のような南アで人生初の交通事故【教科書に載っていない世界一周】

南アフリカで、ぼくは人生で初めて車にはねられた。
しかし、運転手はそれに気づくと逃げ去っていった。。。


🏫近代的な南アフリカ共和国

その数日前、ぼくは🇱🇸レソトを抜け、再び南アフリカへやってきた。

国境を越えた瞬間から、景色は一変した。
道路はきれいに舗装され、街には大型スーパーやコンビニが現れる。
アイスクリーム1本でもクレジットカードで買える。
宿で蛇口をひねれば水が出るし、
シャワーからは普通に熱いお湯が出る。

「ここは本当にアフリカなのだろうか。」
これまで抱いていたアフリカ像が覆される
これまでの東部・南部アフリカの町とは、
まるで異なるアメリカヨーロッパのような景観が広がっていた。
🇰🇪ケニアから3ヶ月かけて南下してきたぼくには、衝撃的な生活水準だった。

🏙️アフリカとは思えない近代都市

高層ビルが立ち並び、完璧なまでに舗装された
美しい4車線の道路が張り巡らされている。

気候も温和で快適。地形は山あり谷あり、
海あり森あり砂漠ありサファリパークありで、
国土は観光地に満ちていた。

砂漠のように乾燥していた土地も、
灌漑設備によって、乾燥地にも緑の農地が広がっていた。

この豊かさはアフリカでは別世界だった。
南アフリカの人口はアフリカ全体の人口の
わずか5%弱に過ぎないが、
当時の工業生産では大陸全体の約4割を担う経済大国だった。

金、ダイヤモンド、プラチナ、石炭など
豊富な鉱物資源に支えられ、
道路や鉄道などのインフラも他のアフリカ諸国とは
比較にならないほど整備されていた。

ケープタウン中心部の夜景

🤝白人と黒人

南アフリカには複雑な歴史がある。
日本では
「豊かな白人が貧しい黒人を差別している国」
という印象が強かったが、実際に歩いてみると、
それだけでは説明できない社会だった。

他のアフリカではほとんど見たことのなかった
"白人の物乞い”
を見かけたのだ。

この国ではすべての白人が裕福なわけではなかった。
他のアフリカ諸国では見ることのない
貧しい白人もいたのが衝撃的だった。
それがアパルトヘイトの一因だったとも言われる。

アパルトヘイトが廃止(1994年)されて
まだ十年も経っていない頃だったが、
街では黒人と白人の子どもが手をつないで遊んでいた。

旅をしていると、「知っているつもり」が
何度も覆される。南アフリカも、その一つだった。

🌍アフリカで最も可能性を感じた国

そんな背景はあるが、南アフリカほど将来性を感じた国はなかった。

もちろん都市部の治安の悪さなどの課題もあるが、
それらを差し引いても、
この国には他のアフリカ諸国にはない底力を感じた。

アフリカの心臓部
そんな表現がぴったりの国だった。

🚐人生初の交通事故

そんな南アフリカで、人生で初めて交通事故に遭った。

市街地で、次の町へ向かおうと、
バス停に向かって一人、道路脇を歩いていた時だった。

背後に車の気配を感じた次の瞬間、
ドン!
という強烈な衝撃を背中に受けた。

ぼくの体は宙に浮き、
5mほど先の草むらへ跳ね飛ばされた。

振り返ると、乗客を満載した一台のミニバスが止まっていた。
どうやら車道を越えて走ってきた、その車に
後ろからはねられたらしい。

幸い、小さいながらもバックパックが
車との間のクッション
となり、
打撲もなく、目立った外傷はなかった。

ゆっくり立ち上がり、
運転手のところへよろめきながら近づいていった。

「大丈夫ですか」
運転手からそんな一言くらいはあるだろうと思っていた。

ところが、ぼくが近寄ってくるのに気づいた途端、
運転手は慌ててアクセルを踏み込み
猛スピードで走り去ってしまった。

あっけにとられて見送るしかなかった。
日本なら救急車か警察を呼び、騒ぎになっていただろう。

何人かがこちらを見ていたが、車が走り去ると、
一人、また一人と立ち去った。
ぼくは路上に一人、取り残された。

バックパックを背負っていなければ
旅はここで突然、終了していただろう。。。

このあとも何事もなかったかのように旅を続けたのだが、
旅とは偶然の上を歩く綱渡りなのかもしれない。

👴宿で出会った一人の老人

南アフリカ南端の港町ケープタウンに辿り着いた。
ドミトリーにチェックインしてみると、
同じ部屋に日本人の老人が座っていた。

白い口ひげ。

麦わら帽子。

噂に聞いた「年金バックパッカー」だった。

その存在をケニアで最初に聞いて以来、
ずっと会いたかった人だった。

そして翌日、ぼくはこの老人と旅をすることになる。(続く)


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