🇷🇼ルワンダ編10-1|行くべきか迷った末に選んだ場所【教科書に載っていない世界一周】
国境を越えた瞬間、車が対向車線に突っ込んだ。
それがルワンダだった。
約30年前の民族虐殺で有名となった国。
ローカルバスを乗り継ぎ、現場へと向かったが、
意外と静かで落ち着いた国だった。
(この記事は110ヶ国を訪問した筆者が、なかでも最も刺激的だった2001年からの13ヶ月にわたる世界一周を、現在の目線で振り返ったものです)
🧭 ルワンダ行きを決めた理由
行く理由はなかった。
当初の予定は⛰️キリマンジャロ。
🇰🇪ケニアから🇹🇿タンザニアへ南下し、アフリカ最高峰に登る。
そんな分かりやすいルートだった。
だが調べるほど、自分には現実的ではないように感じられた。
山頂までガイドが必要で、必要日程は5日以上、費用も安くはない。
気軽に挑むには少し重い目的地。悩みながら時間だけが過ぎていた。
そんなとき、旅人からルワンダの話を聞いた。
そこには「虐殺記念館」があるという。
1994年。わずか3ヶ月間で約80万人が殺された国。
その現場が、今も残されているという。
正直、気が進んだわけではない。
観光地として訪れるには、あまりにも重い場所だった。
だが、遠い国の出来事として知っているだけでいいのか。
それとも我々人類の起こした出来事を、自分の目で見ておくべきか。
しばらく考えたあと、答えは自然に決まった。
🇰🇪ケニアから🇺🇬ウガンダへ。そして、
その先のルワンダへ向かうことにした。
🚧 国境で“車線が入れ替わる”
🇺🇬ウガンダからローカルバス(ミニバス)に乗り、ルワンダへ向かう。
窓の外には、なだらかな丘陵地帯。
夏の北海道のような爽やかな風景が続く。
やがて国境に到着。
出入国審査を終える。
ミニバスはゲートを越えた。
その瞬間、奇妙な光景が目に入った。
2車線に分かれた道路の中央分離帯が、
そこだけ無いのだ。
そして車はそこから、タイミングを見て
反対車線へと“突っ込んでいった”。
理由はシンプル。
🇺🇬ウガンダ(旧🇬🇧イギリス領)は左側通行。
🇷🇼ルワンダ(旧🇧🇪ベルギー領)は右側通行。
つまり、国境で車線が逆転するのだ。
植民地時代の宗主国が異なると、
国境ではこんなことが起こる。
なかなか見れない、想像もつかなかった瞬間だったので、
興奮してしまった。
🌿 緑豊かなアフリカ
ルワンダに入ってまず感じたのは、
緑が青々として落ち着いていることだった。
この国は「千の丘の国」と呼ばれている。
標高は1,000〜2,000m。
雨量も多く、国土の大半が緑に覆われている。
丘の斜面には赤や黄色の花が咲き、
低い草や芝が広がる風景は、
日本のどこかの⛳️ゴルフ場のようだった。
道路や建物は、尾根や斜面に沿って作られていた。
そのせいか、どこにいても見晴らしがよい。
洪水を避けるためだろうか。
「アフリカ」という言葉から想像していた景色ではなかった。
🌃 丘の上に広がる首都キガリ
首都のキガリは丘の上に築かれていた。
人口は当時でも100万人に満たない。
だがその景観は少し印象的だった。
丘の尾根に沿って家々が並び、
斜面に街が広がる。
夜になると、それぞれの家に明かりが灯る。
無数の光が斜面に沿って連なる。
それは、これまで見てきたどの都市とも違う美しさだった。

🎉 思いがけず結婚式に遭遇
南部のブタレという町では、偶然結婚式に出くわした。
平屋の集会所のような場所。
歩いていると
「よろしければお入りください」
と言われ、そのまま参列することに。
50人くらいの村人が集まっていた。
参加者全員にはコーラが一本配られた。ぬるかった。
だが歓迎されていることが伝わる。
スーツ姿の新郎新婦が、樽のようなものを割る。
その儀式のあと解散となった。
人々の表情を見ているだけで、祝福の空気は十分に伝わった。
🍽️ ベルギーが残した“食の作法”
周辺国と一味違うルワンダの特徴は、食事の“作法”だった。
かつての宗主国は🇧🇪ベルギー。
食材の豊富な国ではないが、その影響は残っていた。
料理は🫛豆、🍠芋、🌾米、🍌バナナの煮物など、非常に質素。
だが食事の出し方が違った。
普通の食堂であるにもかかわらず、
ウェイターが一皿ずつ丁寧に運び、
スープは金属のボウルで持ってきて、
客の目の前で取り分ける。
まるでフランス料理のようだった。
食事は、ただ食べるだけのものではない。
🧭 そして目的地へ
ナイロビを出発して4日目。
いくつものローカルバスを乗り継ぎ、
ようやく目的地にたどり着く。
ここからが本当のルワンダだった。
その場所に入った瞬間、それまでの印象は一変することになる。
想像をはるかに超える場所だった。。。
(ルワンダ編10-2へ続く)
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