🇰🇷韓国編1-2| 国境の向こうに見えた「🇰🇵北朝鮮の現実」【教科書に載っていない世界一周】
「働いてる北朝鮮の人々を、こんなに間近で見られるなんて。。。!」
今回は、ソウルから足を伸ばし国連監視団のバスに乗り込み訪問した「北朝鮮国境」で目の当たりにした景色、そして感じたことを共有いたします。
(この記事はこれまで110ヶ国を訪問した筆者が、そのなかで最も刺激的だった2001年からの13ヶ月にわたる世界一周🌏を、現在の目線で振り返ったものです)
👀 国境に立つという体験
ソウルから北へ。ぼくは、北朝鮮との国境にある「オドゥ山(烏頭山)展望台」を目指していた。
たいていの人が「南北国境」と聞いて思い出すのは、「板門店」だろう。
だがそこは、ツアーに参加しなければ入れないし、けっこうハードルが高い。
その点、オドゥ山は個人でも行ける“穴場”の展望台。ローカルバスで麓に到着するとピカピカの国連監視団バスが待っており、無料で山の上へと運ばれた。
そしてバスを降りると眼下には、初めて目にする本物の“北”の大地が広がっていた。
🌾 動いている北朝鮮の人々が、そこにいた
川を挟んで、ほんの500m向こう側。そこには、民家、公民館、そして畑仕事をする人たちの姿が見えた。
目の前に広がるその風景は、まるでニュース番組を自分の目で見るような体験だった。こんなにも近くに、北朝鮮があるとは。少し信じられなかった。
🪵 禿げ山の理由、それはエネルギー問題だった
景色を眺めていて、ふと気づいたことがある。よーく見ると、向こうの山のあちこちが“はげている”のだ。手前の韓国サイドはどこも緑の植物が青々と茂っている。
側にいたガイドさんに尋ねてみると、それは、深刻なエネルギー不足のせいだという。北朝鮮は現在、
原油が輸入できない
ガスや電気も足りない
だから「木を切って燃やす」しかない
そうして山が丸裸になってしまったのだ。「あの冬の寒さを、薪だけでしのぐなんて」と内心驚いた。エネルギーの調達にいかに困っていたか。それは全ての木々を伐採された山々を目にしたことではっきりと納得できた。やはり「百聞は一見にしかず」だ。
💸 外貨のない国の“冬”
かつて北朝鮮は、在日朝鮮人からの送金で暖房用の燃料をなんとか調達していた。ところが1990年代後半の日本の金融危機で、送金元であった日本の朝鮮系銀行が次々に破綻。送金は途絶え、外貨も燃料も届かなくなってしまったらしい。
輸入が止まったら、山ははげる。これは、他人事ではない。そんな考えが頭の中をよぎりながら、国境をあとにした。

⛴ 再び孤独を感じながらフェリーへ
翌日はソウルを旅立ち、地下鉄で西へ。着いたのは仁川(インチョン)港。
ここは朝鮮戦争でマッカーサーが上陸した場所でもあり、今では中国へのフェリーが出ている。
しかし港があまりに広すぎて、大連行きの船を探すのに1時間も迷う。ようやくチケットを買って乗船。すると船内はまるで巨大な市場のような世界だった。中国人の買い出し客で満員状態。どの荷物も巨大でみんな自分の体より大きなバッグを引きずっていた。またしても日本人はぼくだけだった。
フェリーの中は、みんな仲間同士で固まっている。めいめい盛り上がっている見知らぬ人々。とても話しかけられる雰囲気ではなかった。またしても孤独を感じた。孤独も、寂しさも、旅の一部だと思うことにした。

🇰🇵解説:北朝鮮ってどんな国?
ところで今回少しのぞいた見た北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。どんな国かご存知だろうか?
① 主な収入源
・中国を主な相手に地下資源を売って外貨を獲得
・ロシアや中東に人民を派遣し、稼いだ金を国に送らせる
・国のルールとは別に、闇市場があり人々はそこで物を売り買いして生活
・最近はネットでサイバー攻撃して、仮想通貨を盗むこともある
② この国のすごいところ
北朝鮮は、外から貿易や援助がない中で、なんとか生き延びてる。世界から孤立してるのに、国としてはなぜか倒れない。普通では考えられない方法で、お金やモノを手に入れている。ひょっとすると、世界で最も「生きる力の強い」国なのかもしれない。
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