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行政書士が“便利な人”になってしまう理由

― 断れない・頼られる・抜けられない仕事の形


行政書士として仕事をしていると、ある日ふと、こんな状態に気づくことがありませんか?

「気づいたら、何でも相談されるようになっていた」
「許認可も、相続も、ちょっとした相談も、全部自分に来る」
「断っていないのに、仕事の境界が消えている」

これは、決して珍しい話ではありません。
むしろ行政書士という職業は、士業の中でも最も“便利屋化”が進みやすい構造を持っています。

行政書士は「入口が広すぎる」専門職

まず、冷静に考えてみてください。

行政書士は、社会の中でこう認識されています。

・許認可の専門家
・役所手続きのプロ
・書類のことなら何でも知っていそう
・法律っぽいことを幅広く扱っている

つまり、「困ったら、とりあえず行政書士に聞こう」が起きやすい。

弁護士のように「争いが起きてから」でもない。
税理士のように「お金の話に限定」でもない。
社労士のように「労務に特化」でもない。

行政書士は、入口がとにかく広い。

この「入口の広さ」は、本来は大きな強みです。
しかし、設計を間違えると、致命的な弱点になります。

業務範囲が曖昧なまま、仕事が増えていく

行政書士の業務は、法律上も実務上も幅が広い。

・許認可
・相続
・契約書
・補助金
・各種相談

しかも、これらは現場ではきれいに分かれません。

たとえば許認可の相談が、
いつの間にか「事業の進め方」になり、
さらに「家族の相続の話」に発展する。

相続の相談が、
途中で「法人設立」や「許認可」に話が飛ぶ。

そして最後に、こう言われる。

「先生、ついでにこれも見てもらえますか?」
「行政書士なら分かりますよね?」

ここで、多くの行政書士は断りません。

・困っている
・専門に近い
・少し見れば分かる
・関係を悪くしたくない

こうして、仕事の境界線が少しずつ溶けていく。

「断れない人」が便利屋になるのではない

ここで、はっきり言っておきます。

便利屋になる原因は、
「性格が優しいから」「断れないから」ではありません。

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