『PERFECT DAYS』が教えてくれた、独身男性の「心の豊かさ」の育て方
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たまには「人生」を考えてみたりして
「独身の自分は、これからどうやって生きてゆくのだろう…」
あなたのような独身男性の心の片隅に、いつもうっすらまとわりついているこの思い… いや、僕も同じです。
ふだん、noteで独身男性の生活について発信している僕ですが、たま~に独身男性としての「人生」とか「生き方」みたいなことも考えたりします
今回は、映画「PERFECT DAYS」を題材に、「独身男性の生きるヒント」を考えたいと思います。
☆こちら「PERFECT DAYS」の公式サイトです。
「PERFECT DAYS」はとても静かな映画です。何しろ開始15分くらい(!)、主人公・平山さんのセリフがない。
その間、何が映し出されているかというと、独身中年男が、布団の中で目覚め、身支度をし、観葉植物に水をやり、缶コーヒー片手に車に乗り込む。
そして仕事場である都内の公衆トイレに向かう…。
とても地味で目を引く要素は何もないはずですが、なぜか目が離せず映画に引き込まれてしまいます。
その後も淡々とした日常と、とるに足らないような小さな事件が描かれるのですが、最後までどっぷりと「平山さんの生活」に魅入られてしまいました。
観終わった後には、心にじんわりと温かいものが広がり、「これって、もしかしたら僕たち独身男性にとって、これからの人生をどう設計し、どう心の豊かさを育んでいくか、そのための大切なヒントになるんじゃないか」と、感じたんです。
今日は、映画「PERFECT DAYS」から僕が学んだ、独身男性がもっと豊かに、そして心満たされる人生を歩むための「心の豊かさの育て方」について、皆さんと一緒に考えていけたら嬉しいです。
「小さな喜び」はどこにある?
主人公の平山さんって、東京の公共トイレの清掃員として働いています。彼の生活は、驚くほどシンプルに映ります。
毎朝決まった時間に起き、決まった時間に仕事へ行き、決まった時間に帰宅し、夜は本を読みながら眠りにつく。食事も質素で、持ち物も必要最低限。一見すると、「なんだか単調な日々だなぁ」と感じる人もいるかもしれません。
でも、彼の表情はいつも穏やかで、どこか満たされているように見えます。。それって、どうしてなんだろう? 僕が感じたのは、彼が日々の小さな「喜び」や「美しさ」を大切にする視点を持っているからじゃないかな、ということでした。
朝、窓から差し込む光を感じたり、通勤途中に木漏れ日を愛でたり、休憩時間に持ち込んだフィルムカメラで風景を切り取ったり。
仕事では、一つ一つのトイレを丁寧に清掃し、ピカピカになった便器を見て満足げに微笑む。夜は、お気に入りのカセットテープから流れる音楽に耳を傾け、古本屋で手に入れた文庫本の世界に没頭する。
僕たちは、とかく大きな成功や大きなイベントに幸福を求めがちです。「もっと給料が上がれば」「もっと広い家に住めれば」「素敵な恋人ができれば」…もちろん、それらも大切な目標だと思います。でも、平山さんの生き方を見ていると、日々のささやかな出来事の中にこそ、本当の幸福、つまり心の豊かさの土台って隠されているんじゃないかな、って思わされます。
働き盛りの世代は、仕事に打ち込み、悩み、成果を出すことに注力することも多いですよね。それは素晴らしいことなんだけど、たまには立ち止まって、自分の周りにある小さな幸せに目を向けることも大切なのでは、と感じます。
淹れたてのコーヒーの香りとか、通勤途中で見かける季節の花とか、休日にふらりと立ち寄った公園の静けさとか。そういった「何でもない日常」、つまり生活の中にこそ、心の平穏や満たされた感覚って宿っているのかもしれません。これこそが、充実した人生設計の第一歩になるような気がしませんか?
「寡黙」で「柔軟」。そして「強さ」
平山さんって、ほとんど言葉を発しませんよね。彼のセリフは、映画全体を通してもごくわずかです。でも、彼は決して頑固者ではないんですよね。むしろ、寡黙さの中に、他者や状況を受け入れる柔らかさ(柔軟性)を秘めている人だと僕は感じました。
例えば、予測不能な出来事が起こったときも、彼は動じることなく、その状況を静かに受け入れ、対応しています。急に姪っ子が訪ねてきても、戸惑う様子は見せつつも、彼女のペースに合わせて行動し、優しい眼差しで見守る姿は印象的でした(いいシーンなんだ~)。また、同僚の若者が仕事をサボっても、一方的に非難するのではなく、諭すように接する場面もありますよね。
だれしも、歳を重ねるごとに、自分の意見ややり方に固執してしまうことってあるかもしれません。特に独身でいると、自分のペースを崩されたくない、と思うこともあるんじゃないでしょうか(すみません、僕です)。
でも、平山さんのように、多くを語らずとも、状況や他者を受け入れ、しなやかに対応できる心の状態って、実はとても強いことなのでは、って思うんです。これって、「世捨て人」のように孤高に見えても、他者との調和の中で生きていくための大切な姿勢であり、心の豊かさに繋がる要素だと感じます。
自分だけの「こだわり」、忘れていませんか?
平山さんの生活はシンプルだけど、彼の「こだわり」は随所に見て取れますよね。例えば、毎晩聴く音楽はカセットテープ。これって、彼にとってただのBGMではなくて、「かわらない自分」でいるための儀式のように見えます。また、フィルムカメラで写真を撮ることも、デジタル全盛の現代において、あえて手間をかけて現像を待つという、彼なりの「こだわり」が詰まった趣味ですよね。
日常に流され、歳を重ねるごとに「これって、本当に好きでやってるんだっけ?」とか「みんなが持ってるからとりあえず自分も…」なんてこと、心当たりありませんか?
でも、平山さんの姿を見ていると、誰に強要されるでもなく、ただ自分が「好きだ」「心地よい」と思うことを突き詰めることの尊さを教えてくれる気がするんです。これこそ、心の彩りを豊かに育む方法の一つだと思います。
独身男性って、それなりに時間やお金を比較的自由に使える立場にありますよね。だからこそ、周りの目を気にせず、自分が心から夢中になれるものを見つけ、とことん追求する「こだわり」を持つことは、人生を豊かにする大きな要素になると思うんです。それは、特定の趣味でもいいですし、例えば「朝食は必ず自分で淹れたコーヒーとトースト」といった、日常のささやかなルーティンでも構いません。
「こだわり」って、自分らしさを形成し、日々の生活に彩りを与えてくれます。それは、孤独感を埋めるものではなく、むしろ自分自身と深く向き合うこと、自分を大切にすることにもなるんじゃないかなって思います。
なにげない、だけど確かな「つながり」
平山さんって、決して社交的なタイプではありませんよね。
でも、彼は決して「孤独」ではないように見えます。清掃員の同僚との短い会話、馴染みの居酒屋の女将さんとの何気ないやりとり、そして時には予期せぬ形で現れる人々との交流。
彼の周りには、確かに人との「つながり」が存在しています。
特に印象的だったのは、姪っ子であるニコとの交流です。最初は戸惑いを見せていた平山さんですが、次第に彼女との間に温かい絆が生まれていく様子は、心を打たれます。言葉を多く交わさなくても、お互いを理解し、支え合うことができる。そんな「つながり」の形があることを、この映画は教えてくれます。これって、心の広がりを生み出す大切な要素かと思います。
ときに、独身男性は「出会いがない」「人との交流が少ない」と悩むこともあるかもしれません。あるいは、「街の隠者」のように、あえて人との距離を置きたいと考える人もいるかもしれませんよね。
でも、必ずしも大勢で賑やかに過ごすことだけが「つながり」ではないんだな、って感じます。大切なのは、質の高い、心を通わせる交流じゃないでしょうか。それは、趣味を通じて知り合った仲間との深い会話かもしれないし、長年の友人と静かに過ごす時間かもしれない。
平山さんのように、日常の中で生まれるささやかな交流を大切にして、時には予期せぬ出会いを受け入れる柔軟さを持つこと。そうすることで、僕たちの世界は、より広がり、より豊かなものになるような気がします。
無理に社交的になろうとするのではなく、自分らしいペースで、人との「つながり」を育んでいくこと。それが、独身男性にとって、心地よい人生設計に繋がり、心の豊かさを育む鍵になるんじゃないかなって思います。
過去の後悔と未来への不安、そして押しつぶされる「今」
この映画には、未来への漠然とした不安や、過去への執着といったものがほとんど描かれていませんよね。特に、過去については何か重大な人生の岐路があったようですが、劇中では最後まで明かされません。
平山さんは、ひたすら「今」を生きているように見えます。朝が来て、仕事をして、夜になる。その日々の繰り返しの中で、彼は目の前の出来事に集中し、一つ一つの瞬間を味わっているように見えます。
人間は、とかく未来を憂いたり、過去を後悔したりしがちです。「老後が不安だなぁ」「あの時、こうしていれば…」と。
もちろん、将来設計や反省は大切にするべきことだと思います。でも、そればかりにとらわれて、「今」をおろそかにしている、もっと言うと「今」を生きていないって、ふと考えることもありますよね。
平山さんの姿を見ていると、「今、この瞬間」を大切にすることの尊さを改めて感じます。目の前の仕事に集中して、味わって食事をして、好きな音楽に没頭する。
禅の世界では「而今(じこん)」という言葉があり、「今、この瞬間を精一杯生きる」という意味だそうです。また「不期明日(みょうにちをきせず)」という言葉もあり、これまた「明日のことなど考えない。考えるヒマがあったら今日を全力で生きろ」という意味だそうです。(「ふきあす」などと読んでしまった人は挙手)
「今」を生きること、「今」を大切にすること、「今」を積み重ねることだけが、未来を形作り、心の豊かさを確かなものにしていくんじゃないかなって思うんです。
目の前の仕事に全力で向き合う、目の前の人に誠実に接する、休日は心から楽しみにしている趣味に没頭する。そんな風に「今」を大切に生きることが、きっと僕たち自身の心を満たし、より充実した日々へと繋がるはずです。これは、後悔のない人生設計を立てる上で、最も重要な要素の一つかもしれませんね。
まとめ:『PERFECT DAYS』が教えてくれた、僕ら独身男性の「心の豊かさ」の育て方
映画「PERFECT DAYS」は、派手な展開も劇的な感動もありません。でも、観終わった後に残る、静かで温かい余韻は、僕たち独身男性にたくさんのヒントをくれる気がするんです。それはまさに、「心の豊かさ」を育み、充実した人生を設計するための道標と言えるかもしれません。
日々の小さな幸せを見つける視点を持つことで、心の土台を育んでいく。
「寡黙さ」の中に「柔軟さ」を持ち、変化を受け入れることで、心の平穏を保つ。
自分だけの「こだわり」を大切にし、人生を彩ることで、心の彩りを豊かにする。
無理せず、自分らしいペースで人との「つながり」を育むことで、心の広がりを生む。
未来や過去にとらわれず、「今」を丁寧に生きることで、確かな心の豊かさを形作る。
これって、決して特別なことじゃないですよね。日々の生活の中で少し意識を変えるだけで、僕たちの日常はきっと、もっと豊かでかけがえのないものになるはずです。
もしあなたが、日々の生活に漠然とした不安を感じていたり、悔しい思いや、心がざわついたりしているのなら、ぜひ一度「PERFECT DAYS」を観てみてください。
そして、この映画のキャッチコピーを思い出してみてください。
「こんなふうに生きていけたなら」
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この記事を書いた人⇩

たけとんぼ|男の一人暮らし研究所
どこにでもいる平凡な40代独身男性が、長い一人暮らし歴から得たQOL向上テクや失敗談を発信します。
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