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保険|「何かあったら日本に帰ればいい」は、本当に現実的なのか?

Three Sixty Financial の田中です。

前回、「助かったかもしれない命」という内容で、保険に入っていなかったために十分な治療を受けられず、亡くなってしまった方の話を書いた。

その投稿に対して、いろいろな意見をもらった。
その中で、正直かなり驚いた言葉がある。

「何かあったら日本に帰ればいい」
「政府の病院に行けば安く治療を受けられる」

もちろん、そう考えたくなる気持ちはわかる。
海外に住んでいると、医療費や保険料は決して安くない。

毎月の保険料を見て、「使うかどうかわからないものにお金を払うのはもったいない」と感じる人もいると思う。

ただ、本当に緊急事態が起きたときに、
「日本に帰る」という選択肢は、果たして現実的なのか。

飛行機に乗って日本へ帰るためには、そもそも飛行機に乗れるだけの体の状態である必要がある。

急な病気や大きなけが、すぐに処置が必要な状態であれば、空港まで行くことさえ難しいかもしれない。また、飛行機は誰でも必ず乗れるものではない。

健康状態によっては、医師の証明が必要になることもあるし、航空会社の判断で搭乗できない可能性もある。

機内の気圧や長時間の移動が、体に大きな負担をかけることもある。

つまり、「何かあったら日本に帰ればいい」というのは、普段の体調が安定しているときには考えられるかもしれないが、本当に緊急時に使える選択肢とは限らない。

そして何より、日本の健康保険は“帰国したら自動で使える保険”ではない。

では、「政府の病院に行けば安い」という考え方はどうなのか。
たしかに、マレーシアの政府病院・公立病院は、私立病院と比べれば費用を抑えられるケースがある。

しかし、外国人には外国人向けの料金が適用される。
マレーシア人と同じように、1リンギット、数リンギットで全て受けられると思っている方がいるとしたら、それは大きな誤解だ。(確かに私立病院よりかは費用は格段に安い)

また、公立病院は多くの人が利用するため、待ち時間が長くなることもある。緊急性が高い治療や、すぐに判断が必要な場面では、自分が思ったタイミングで治療を受けられるとは限らない。

さらに、病院や治療内容によっては、先にまとまった支払いが必要になるケースもある。

「病院に行けばなんとかなる」と思っていても、その場で支払いができなければ、治療の選択肢が狭まってしまう可能性がある。

だからこそ、海外生活において保険はとても大事だと感じている。

保険は、何も起きなければ使わないかもしれない。
だからこそ、「もったいない」と感じる人がいるのも自然だと思う。

でも、保険の本当の価値は、病気になった後に初めてわかるものではない。
万が一のときに、治療を受ける選択肢を持てること。

お金の心配だけで判断を遅らせなくて済むこと。
家族に大きな負担をかけずに済むこと。
そして、日々の生活を少し安心して送れること。
そこにこそ、保険の価値がある。

もちろん、誰にとっても同じ保険が必要なわけではない。
年齢、家族構成、仕事、住んでいる国、貯蓄状況によって、必要な保障は変わる。

ただ、
「何かあったら日本に帰ればいい」
「政府の病院に行けば安いから大丈夫」
という考えだけで、本当に十分なのかは、
一度立ち止まって考えた方がいい。


万が一は、起きないかもしれない。
でも、起きたときには、もう準備する時間がないかもしれない。

保険は、未来の不安を完全になくすものではない。
でも、万が一のときに、自分と家族の選択肢を守るためのものだ。

海外で暮らすということは、自由や可能性が広がる一方で、日本にいるときとは違うリスクも背負うということ。

だからこそ、保険は「余裕があれば入るもの」ではなく、海外生活の土台として考えるべきものなのではないか。


投資とは別に、守る保険。
生命保険や医療保険など、ローカルなリーズナブルなものもあるので、必要があればご紹介するので、ぜひご連絡ください。


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Three Sixty Financial
田中

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