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DVや男女間トラブルは増加しているわけではない。元警察官が語るトラブルに巻き込まれる人は【体験談】

こんにちは、みぞです。
近頃はカップル間のトラブルやストーカー被害のニュースを目にする機会が増えましたよね。
男女間の問題は強い感情が絡むため、なかなか当事者だけでは解決しづらくなるケースが多いです。
私が警察官として勤務していた時も、毎日男女間トラブルの相談が警察署に寄せられており、当直中は夜通し対応することもありました。

今日はまず
   ・ なぜ最近は男女間トラブルが増えているのか
   ・ どんな人がトラブルに巻き込まれる可能性があるのか
この2点について、元警察官の目線でお話しします。

1 男女間トラブルとは


DVや男女間トラブル、よく聞く言葉ですが、どうやって区別されているか知っていますか?
ざっくり言えば
   ・ 配偶者や恋人から暴力を振るわれた→DV
   ・ 配偶者や恋人以外から暴力以外の被害を受けた→男女間トラブル
というイメージです。

共通点は「恋愛感情」があるかどうか。
ただの喧嘩や酔っ払いの殴り合い等は、恋愛感情と関係がないので刑事事件の暴行として処理されます。

【具体例】
・夫婦で喧嘩になり、夫が妻を手で押した
・夫婦喧嘩で妻が夫に物を投げつけた
 →DVに該当

・嫌がる男性に対し、女性が大量のメールを送った
・恋人同士で喧嘩になり、その様子を他人に通報された
 →男女間トラブルに該当



2 男女間トラブルの増加のからくり

具体例をみてどう思いました?

「え…こんなのもDVになるの?」
「いや、これくらいならうちの普段の出来事だが??」

そう思いませんでしたか?

そうなんです。
もちろん殴る蹴るの暴力はみなさんもすぐわかるようにDVになります。
が!今は”昔であればただの夫婦喧嘩等で済まされていた行為”
今やDV・男女間トラブルに該当し、警察に取り扱われるようになっているんです。

つまり
昨今のDVや男女間トラブルの増加は、野蛮な人が増えてきたというわけではなく
今まで隠れていた出来事が表面に浮かび上がってきた
という方が正確です。


3 なぜ警察は些細なことでも介入するのか?

この背景には、今の警察の考え方の転換があります。

20年ほど前に起きた”桶川ストーカー殺人事件”。
この事件は

『警察は被害者からストーカーの相談を受けていたにも関わらず適切な処置を行わなかったために、被害者が殺害された』

というものです。

そしてこのような悲劇を二度と起こさないように制定されたのが
現在のストーカー規制法です。

この法律は

ストーカーって行為がエスカレートして殺人や傷害事件に発展する可能性が高いよね

だから大きな事件に発展する前に警察で対応して被害者を守ろう

という意思を明確にする目的で制定されました。

それまで警察は
何か事件が起きてから対応するというスタンスだった
のですが、ストーカー規制法が制定されたことによって、
事前防止にも力を入れていこう!
となったわけです。

今、警察はこの考え方に基づいて市民からの相談に対応しています。
そのためどんな小さな出来事でも
恋愛感情が絡んでいると判断した小さな出来事は
DVや男女間トラブルとして記録して対応する

というわけです。


4 DVや男女間トラブルだと認められる行為とは

1で少しDVや男女間トラブルにあたる具体例を挙げましたが
これまで私が警察として対応してきた中でよくあったDVや男女間トラブルだと認められた行為を3種類お話します。

1 身体的暴力

これはわかりやすいですね。
殴る、蹴る等の行いで相手に攻撃することです。
これが私が対応してきた中で結構多かったかな。
おそらく
叩かれた!もう自分ではどうにもならない!警察に通報しなきゃ!!
と被害を受けた人が考えて通報するからだと思います。

あとは相手のことを押す行為
・「うるせーよ、おまえ(相手をどつく)」←アウトです
・「知らないって言ってるだろ!(相手を突き飛ばし相手がしりもちをつく)」←アウトすぎます
普通に考えて、相手を押すくらいじゃ相手の方は怪我をしませんよね。
相手を押すって自分と相手の距離をとろうとした時や、威嚇に使われることが多いと思うので。

それでもこの行為は身体的暴力に当てはまります。
これは一度手をあげた人は、その行為が押すから叩く、殴るに発展するのも遅くないだろうから、事前に把握しておこうという認識です。

また、ここで意外な行為。
実は相手に物を投げつける行為もDVに該当するんです。
例え投げたものが相手にぶつかっていなくてもDVになります。
相手に危害を加えるつもりがあったと認められ、DVの行為者として警察に認識されます。

2 精神的暴力

こちらは身体的暴力とセットで警察に認識されることが多かったと思います。
例えば
・「殴るぞ!(実際には殴らない)」←殴られるかもしれないという精神的恐怖に陥れる
・「これだからお前はだめなんだよボケ」←相手を侮辱する発言
みたいなことが精神的暴力にあたるとして取り扱われていました。

3 ストーカー規制法違反として該当した行為

上の2つに比べて割合は少なかったけれど、決してゼロではなかったのが、このストーカー規制法に該当すると認められた行為。
例えば
・嫌がっている人の家や職場につきまとう
・嫌がっている人に対して大量のLINEを送り付ける
・GPSを車につけたりして位置情報を把握する
という行為で警察に指導を受けた人がいました。

ちなみに「大量のLINEを送り付ける」の「大量」とは特に数が規定されているわけではありません。
一般的にみて「多いな…」と感じられればストーカー規制法に該当するとして警察で対応していました。


5 DVや男女間トラブルに遭いやすい人とは


ではどんな人がこのようなトラブルに遭いやすいのか。
ここまで読んできたみなさんはもうわかると思いますが

実はすべての人がDV・男女間トラブルの被害者、そして行為者にだってなる可能性がある、もしくはすでになっている

ということです。

今回の記事で
「自分、喧嘩のたびにやってたわ…」
と感じた人も少なからずいるのではないでしょうか。

自身の感情が抑えられず、突発的に相手にぶつけてしまうタイプ
は特に要注意です。
日常的に相手にぶつけているあなた、それってDVですよ?

6 終わりに

DVや男女間トラブルが見えているように感じるのは
誰もが相談しやすい環境が整い始め
以前は隠れていた問題が表面化したから。

そして被害者・行為者になるのは
恋愛という強い感情に左右される誰にでも起こりうるものだということ。

夫婦喧嘩やカップルでのいざこざは避けては通れない道ですよね。
けれどもその喧嘩の発端って
「自分の意思を伝えたい」
「その行為をやめてほしい」
という思いから始まっているものだと思います。
喧嘩がヒートアップすることで、相手を傷つけること・無気力化することが目的にすり替わっていませんか?

進んでDVや男女間トラブルの行為者になりたいという人はいないと思います。
この記事を読んで1人1人が
”やばい、自分の言葉がDVや男女間トラブルに該当してしまうかも”
と認識してくれたなら、今後DVや男女間トラブルは減少していくのではないかなーと思います。

それでは。


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