この資格、私にとって本当に必要だったのだろうか?
✅はじめに
これは「資格は無意味」という話ではなく、私自身と資格の関係を、正直に振り返ってみたお話です。
そして、決してこれを自慢話だなんて思わないでください。
✅資格を目指していた頃の自分
20代の頃、私は必死に勉強して一級建築士と一級建築施工管理技士の資格を取得しました。
しかし35歳の今、設計能力があるわけでもなく、20代の頃担当していた施工管理の職からも離れて久しいため、その専門性も全然高くありません。
20代終盤に建設系スタートアップに進むのですが、自分が業界の中でどんな立ち位置なのか、だんだん分からなくなってきました。
結果的に、「建築の専門性が高くないこと」や「専門性が高くないのに資格を持っていること」そのものが、自分にとってはコンプレックスに感じてくるようになってきました。
そのため、今では名刺にも書いていません。
名乗るだけの自信が持てないからです。
そもそもなぜこの資格を目指したのかといえば、明確な理由があったわけでもありません。
20代の頃にいた建設会社で「一級建築士の勉強するんでしょ?」「施工管理技士も取っといたほうがいいよね」という、空気のようなものを私は勝手に感じてしまいました。
大学の同級生も必死に勉強していて、周囲の流れに乗るように自分も勉強を始めました。
ただそれだけで私に明確な理由はありませんでした。
✅資格勉強の日々
建築士に関して、自分の性格上「1年で取らないとモチベーションが維持できない」と思い、必死に勉強しました。
当時は施工管理の仕事をしていて、学科試験の勉強をしてる時期は仙台や宇都宮の現場を担当しながら、深夜の国道沿いのマクドナルドでポテトLとホットコーヒーを注文し必死に勉強をしていました。(※ついでに太りました)当時、マクドナルドの店員さんに注文を覚えらるほど入り浸っていました。
サボり防止・モチベーション維持を目的に予備校にお金を払い、休日は講座を受け、缶詰になりながら必死に勉強し、
製図試験の時期には部署異動などもあり、新しい仕事を覚えつつ予備校から出るアホみたいな量の宿題を捌くために、いつも深夜になるまで図面を書いてました。
今振り返ると、仕事と睡眠以外の時間をすべて資格のために注いでいたと思います。
✅活かせなかった現実
じゃあ、その資格を今活かせているかといえば──まったく活かせていません。
そもそも周りに流されて目指してしまったので、当時から明確な活用目的があったわけでもない。(※これが本当に良くなかった)
取得してから一度も「資格として」この肩書きが機能したことはないし、
もちろん自分が活かせていないというのもあると思います。
振り返ってみて、本当に自分には必要だったのだろうか?
あのとき死ぬほど勉強して、時間とお金を使って取得した資格だったけれど、結局それが自分のキャリアや働き方にどう影響したのかと問われると、よく分からないというのが正直なところです。
✅それでも無駄じゃなかったこと
でも、取得してよかったこともあります。
当時いた会社の総務部の可愛い子に「おめでとう!」って言われた時、本当に取得して良かったなと思いました。
まあ、そんなくだらない小さな喜びはいくつかあったのですが、もう少しまともなものを取り上げると、
建築に関する基本的なことを幅広く学習できたのは、今になってじわじわ効いている気もします。
特に自分が担当している分野以外のことをガッツリ学習する機会は意外と少ないんじゃないでしょうか。
あの時法規を勉強してなかったら、
必要に迫られない限り、果たして自分は法規の勉強をまともにしてたのかなとか今となっては思います。
それと1年間勉強に集中してきた時間がぱっと空いた瞬間、「やっと自由だ!」と思い、
その反動で当時、以前からずっとやりたかったプログラミングの学習に一気にのめり込むことができました。
気がつけば今の自分の仕事に役立っています。(※今は私の1兆倍優秀なAI様にガッツリコードを書いてもらってますが…)
✅資格とキャリアのズレ
もちろん、これは私個人の話です。
世の中には建築士や施工管理技士を明確な目的をもって目指している人がたくさんいると思います。
設計の仕事をしている人、設計士として独立を目指す人、会社の出世に必要な人、資格取得がキャリア上のマスト要件になっている人。
そういう人にとっては、この資格は間違いなく「必要なもの」なんだろうなとも思います。
" X " を見ていると、建築士を目指して日々勉強している人たちのポストが流れてきます。
モチベーションを保つための工夫、情報共有、予備校のレビューなど、試験前の追い込みの時期になると、SNSが資格の熱気で満ちていく様子が見てとれます。
それらを目にするたび、試験に向けて努力している人たちの姿に、今の自分は彼らのように努力できているのか自問自答させられつつ、決して絡むことをせず静かに遠目から見ていたりします。
特に最近の試験はかなり難化しているとも聞きます。挑戦している人たちの真剣さには本当に頭が下がる思いがあります。
✅最後に少しだけ振り返ると
だらだら思いのまま書いてきましたが、
別に「取らなければよかった」と後悔しているわけではありません。
名刺に書かなくなってから気にすることも無くなりました。
「コネクティングなんちゃら」みたいな言葉をどこかの偉い人がどこかの有名な大学のスピーチで言っていた気がしますが、
結局のところ、何と何が将来どう繋がるかなんて誰にも分からないのでしょう。(※偉そうに語るな)
明確な理由がなければ取ってはいけない資格というわけでもないですし、
あのとき仕事をしながら何かに全力で取り組んだ経験は、それはそれで悪くなかった気もします。
今回改めて、「この資格が自分にとって本当に必要だったのか?」と考えてみたけれど、よく分からないからこそ、こうしてnoteに思いのまま書いてみました。
ここまで読んでいただいた人がもしいるのであれば感謝します。
お付き合いいただきありがとうございました。
以上
▼関連リンク
