「やってみたい」が、「やってみたかった」に変わる前に。7月31日までに、200人の参加で田村市の中高生へ返事を届けたい。
夕方、制服のまま机に向かい、地域の祭りで撮った動画を編集している中学生がいます。
映像をつなぎ、字幕も入れた。
一本の動画として、少しずつ形になってきた。
けれど、公開する前に手が止まります。
映っている人の顔を、誰に確認すればよいのか。
完成した動画を、地域の誰に見てもらえば次へ進めるのか。
編集方法は、自分で調べられます。
その動画で、祭りの何を伝えたいのか。
次は誰の話を聞き、何を撮ってみたいのか。
その先を考え始めたとき、地域からの返事と機会が必要になります。
部活動や受験で忙しくなり、卒業の日が近づけば、
やってみたい。
という現在の言葉が、
あのとき、やってみたかった。
という過去の言葉へ変わっていきます。
「やってみたい」が過去形になる前に、次の一歩を自分で選べる返事を届けたい。
一人の問いを受け取り、その後も支えるには、続けられる仕組みが必要です。
7月31日までに、記事を読む人、次の一人へ伝える人、経験や場所を届ける人、資金を託す人を含む、200人の参加をつくります。
一人の「やってみたい」を、一人きりにしない。
田村市から、その仕組みを始めます。
1.中高生は、すでに動き始めている
中高生は、何も分からないまま誰かの助けを待っているわけではありません。
動画の撮り方を調べる。
気になる仕事を検索する。
地域の歴史を自分で調べる。
星の名前を覚える。
建物の図面を描いてみる。
農業と新しい技術を組み合わせる方法を探す。
自分で考え、調べ、試しています。
その先で、地域との接点が必要になります。
地域の祭りを撮りたいとき、誰へ相談するのか。
興味のある仕事について、現場の人へ何を聞けばよいのか。
調べたことが地域の実情と合っているのか。
自分の作品や考えを、誰に見てもらえば次へ進めるのか。
検索で得られる情報と、地域の中でしか得られない返事があります。
中高生の「やってみたい」は、すでに始まっています。必要なのは、その続きを進めるための返事です。
2.あなたにも、返事を待っていた問いがあった
中学生の頃、誰にも見せずに続けていたことを、一つ思い出してください。
時間を忘れて取り組んだこと。
一度だけでも試してみたかったこと。
誰かに聞いてみたかったこと。
自分には無理かもしれないと思い、言葉にしなかったこと。
そのとき、
その考え、面白いね。
一度、やってみたらいい。
詳しい人を知っているよ。
と返してくれる人がいたら、次の一歩が生まれたかもしれません。
大人にとっては短い一言でも、中高生にとっては、
自分が考えたことを、続けていい。
と思える返事になります。
こどもたちの問いは、地域に届く未来からの手紙です。
その手紙に、私たちは返事を届けたい。
返事とは、正解を教えることだけではありません。
その問いなら、この資料から調べられます。
同じことに取り組んでいる人がいます。
私の経験でよければ、短くお話しできます。
一度、現場を見てみませんか。
次に試したいことを、一緒に整理しましょう。
こうした返事が、中高生の次の一歩をつくります。
3.自分の提案が地域を動かす経験
葉健人さん、大塚優作さん、周純甄さん、土井健司さん、北村友人さんは2025年、中山間・過疎地域の高校生が、地域交通の課題に参加した取り組みを分析しています。
高校生は、電動アシスト自転車を実際に利用しながら、通学路で危険を感じる場所や、魅力を感じる場所を記録しました。
その後のワークショップでは、自分たちの経験を共有し、地域の道路や通学環境を改善する方法を考えました。
高校生から出された提案の一部は、町役場による沿道の除草や、大型トラックの運転者への注意喚起として実施されました。
自分たちの経験を言葉にする。
地域の人へ提案する。
提案した内容の一部が、実際の変化につながる。
研究では、こうした経験が、高校生の自己効力感や地域課題へ取り組む意欲に関係した可能性が考察されています。
対象となった高校生は19人で、ほかの地域や教育活動にも同じ結果が生まれると断定できる研究ではありません。
それでも、重要な場面が見えます。
自分の問いや提案を誰かが受け取り、現実の中で少し動いた経験です。
中高生へ地域課題を説明するだけではなく、
自分の経験を言葉にする。
誰かに受け取ってもらう。
関係する人と一緒に考える。
小さく試す。
結果を振り返り、次の問いをつくる。
この流れが、
自分の問いは、地域へ届く。
という感覚を育てます。
4.200人で、問いを受け取る仕組みをつくる
ポータルサイトに入力欄をつくるだけでは、問いは先へ進みません。
その向こう側に、問いを受け取り、次へつなぐ人と運営が必要です。
中高生から問いが届いたら、事務局が内容と個人情報を確認します。
次に、本人が希望する進み方を聞きます。
まず、自分で読める資料がほしい。
経験のある人から短い返事がほしい。
誰かと話してみたい。
実際の場所を見てみたい。
小さく試してみたい。
その希望に合わせて、本、動画、公開資料、オンライン情報、地域内外の人、仕事、場所を探します。
対話や体験へ進むときは、保護者への説明、日程、移動、安全、個人情報を確認します。
体験後には、
何が分かったのか。
次に何を知りたいのか。
もう一度相談したいことはあるか。
を記録します。
問いを受け取り、返事を届け、新しい問いが生まれるところまでを支えます。
この仕組みを動かすために、200人の参加をつくります。
記事を読み、田村市で起きていることを知る人。
必要だと思う一人へ、記事や動画を届ける人。
自分の仕事や経験から、短い返事を届ける人。
活動や場所、資料、見学の機会をひらく人。
ポータルサイトの構築と運営へ、資金を託す人。
それぞれの参加が重なり、問いを受け取る仕組みになります。
5.200という数字の先に見たいもの
私が見たいのは、支援者数の数字だけではありません。
ポータルサイトが動き始め、一人の中学生が問いを書き込む。
その言葉を、事務局が受け取る。
内容に合う資料や人を探す。
地域の誰かから、短い返事が届く。
中学生が、
書いてよかった。
と思う。
そして、
次は、これを試してみたい。
と新しい問いを書く。
その瞬間です。
200人の参加は、その場面をつくるための土台です。
地域交通について知る人。
動画をつくる人。
農業を続けてきた人。
建物やまちを考える人。
本や資料を探せる人。
学校と地域の間を調整する人。
活動報告を読み、改善点を返す人。
遠くから、この実証を見守る人。
その中の誰かが、
その問いなら、ここから始められます。
と返事を届ける。
200人の参加で、一人の「やってみたい」を、一人きりにしない。
私は、その景色を田村市からつくりたいと思っています。
6.ここから7月31日まで、一人から一人へ
7月31日までの目標は、200人の参加です。
田村市の中高生へ、
あなたの問いを受け取る人がいる。
と伝えるための目標です。
ここから私は、記事、40秒動画、活動報告、直接のメッセージを通して、この挑戦を一人ずつ手渡します。
受け取った人が、次の一人へ届ける。
その一人が、自分にできる方法で参加する。
記事を読む。
動画を見る。
活動報告を受け取る。
自分の経験から問いを残す。
必要な人へ届ける。
資金を託す。
実証が始まった後も、その経過を読み、声を返す。
一人から一人へ関わりが続くことで、中高生の問いを受け取る仕組みが育ちます。
7.今日、お願いしたい行動は一つです
この記事とクラウドファンディングのページを、今日思い浮かんだ一人へ送ってください。
https://for-good.net/project/1003647
その一人が、記事を読む人になるかもしれません。
短い返事を届ける人になるかもしれません。
経験や場所をひらく人になるかもしれません。
資金を託す人になるかもしれません。
「やってみたい」が、「やってみたかった」に変わる前に。
あなたから、もう一人へ届けてください。
8.耳から知る、14歳のいま。|中高生と地域をつなぐ音声4本
人口が減る地域で、学びの接点をどのように守るのか。
先生の仕事を増やさず、中高生が知りたいことを深め、試し、続けられる機会をどのようにつくるのか。
「その問い、まちへ届く。」が向き合う課題と仕組みを、4本の音声にまとめました。
https://note.com/tamura8/n/na6242f938cbc
9.参考文献
葉健人・大塚優作・周純甄・土井健司・北村友人(2025)
「地域交通に関する高校生への協創的教育による自己効力感および行動意欲の向上効果の分析」
『IATSS Review(国際交通安全学会誌)』50巻2号、167–176頁
https://www.jstage.jst.go.jp/article/iatssreview/50/2/50_167/_article/-char/ja/
https://doi.org/10.24572/iatssreview.50.2_167
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