6.プロデューサー。
いま私がいるのは実家で、母の部屋を借りてこれを書いている。
廊下を挟んだ向かいの部屋には父が。
母は現在、施設に入っているので、実質この家には私と父の二人きりだ。
長年住んでいた家を退去せねばならなくなったとき、周囲からは「実家に帰れば?」と言われたが、それだけは絶対にイヤだった。
なので別の場所で仮住まいをしていたのだけれど、少し前にここに戻ることを決め、父との暮らしが始まった。
「帰ってきたい」と父に申し出たとき、「自分の家なんやから好きにしたらええ」と快諾してくれた。
この先、この生活がどれだけ続くのかわからないけれど、今のところ居心地は悪くない。
こんな日が来るなんて。。。
『Know-Wing』を知るまでは、Mr.DXのセッションを受けるまでは想像もつかなかった。
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幼い頃からケンカが絶えない両親の元で育った私は、父が大キライだった。
高圧的な物言いをする父とそれに耐える母。
父は母をいじめる憎むべき存在で、私はかわいそうな母を守るために、常に場の空氣をよみ、父と母の間を取り持つ健氣な長女を演じていた。
小学生になり友人の家に遊びに行ったとき。
彼女のお父さんがお母さんにやさしく話しかける姿を見たときは
「お父さんとお母さんがこんなに穏やかに話す家があるんや!!」と衝撃を受けたのを覚えている。
大人になるにつれ父への嫌悪感は増していき、父に心を開いて会話をすることも、二人きりで同じ空間で過ごすこともなくなっていた。。。
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はいっ!
これが自我が捏造したストーリーです。
お父さんは『お母さんをいじめる憎むべき人』。
お母さんは『お父さんにガミガミ言われる可哀そうな人』。
こうやって自我は架空の物語を作るために「父はこういう人」「母はこういう人」と勝手に解釈し、あたかもそれが真実かのように認識させていく。
これを『他者定義』という。
そして他者を定義することではじめて
「わたしはこういう人」と『自己定義』することができるのだ。
ここで言う自己定義は「両親の間をとりもつ健氣な私」である。
自我は、「自分とは異なる存在(=他者)がいる」と認識することで、他者とは独立した「自分」が存在すると思い込ませたい。
これが自我の狙い。
そのための『他者定義』であり『自己定義』なのだ。
よってこれは事実ではない。
あくまでもこれらは、自我のフィルターを通して見えている『偽りの両親像』であり、『自分像』。
なぜなら私たちの本質は「思考、感情、感覚」を持たない、『意識の一部の状態』だから。
他者と自己が分離した存在ではなく、『つながったひとつの意識の状態』なのだから。
この定義づけによりドラマの配役と設定が決まり、それをベースに歪曲されたストーリーが展開していく。
これが自我が捏造する『人間ドラマ』だ。
「自我はドラマのプロデューサーのようなもの。しかも敏腕の(笑)」
by Mr.DX
これらの定義づけが完了したところで、次に “ 敏腕プロデューサー ” が
とりかかるのが『不足』を強化していくことだ。
【不足とは】
幼少の頃、両親に対して「もっとこうしてほしかった」と期待したけれど叶えられなかった思い。
「もっとお父さんがお母さんにやさしくしてほしかった」
「もっと家族みんなでわきあいあいと過ごしたかった」
「もっとお父さんに受け入れてほしかった」
「もっとお母さんに共感してほしかった」
「もっともっと。。。」
こういった親に対して願ったけれど満たされなかった思いを『Know-Wing』では『不足』と呼ぶ。
私たちは、誰しも(自我に支配されている間は)両親への不足を抱えて、それを埋められる人、モノ、コトを見つけては夢中になり、人生の大半を過ごしていく。
それが前回の記事にある「ドキドキわくわく」といった感情だ。
(🍎前回の記事⇩)
仕事を頑張って沢山お金を稼ぐことが幸せへの道だと信じている人も
共感しあえるパートナーをみつけて安心できる居場所を作ることを夢見ている人も
絆で結ばれている仲間を作ることが何よりも大切だと思っている人も
みんなみんな両親に対する満たされなかった思いを埋めるための行動なのだ。
そして残念なのはここからで(ここまでも十分そうだけど)、
不足からの行動は、その願いが一瞬叶ったとて、遅かれ早かれ理想とは対極の現実が立ち上がってしまう。
これが自我の構造だ( ホンマにもう。。。自我ってやつは。。。。。)。
でもでもでも。
この構造さえ知れば。
自我を自分事ではなく他人事として捉えられるようになりさえすれば。
この人間ドラマから抜けられる。
いま私があれだけ拒絶していた父と過ごせるようになったのも『Know-Wing』を知り、Mr.DXのセッションを受ける中で『私の物語り』が解体されていってるからかもしれないなぁ、と。
そんな私を見てMr.DXは「不思議ですね~」と笑う。
私も彼同様「不思議だなぁ~」と感じている。。。🍎
