一月になれば私は
昨年の十二月三十日から年明けの一月一日まで禁酒に成功した。
禁酒というか、何だか疲れて酒を飲みたいと思わなくなったのだった。ついでに食べるのも抑えてプチ断食も行った。こちらも胃が疲れて食欲がなくなったからだった。
年末にかけて暴飲暴食をしていたのかというとそうでもない。今年も忘年会や飲み会は一切なかったし普段からそんなに大食という訳でもない。何となく自然にそうなったのである。
もともと昔から年末年始、とくに大晦日と元日は静かにしていたいという衝動が強いので本能に従って大人しく過ごしていたとも考えられる。
単純に一年分のアルコールによる疲れが出たのかも知れないけれど。
年末年始に限らず年に何日か短い休肝日を設けることがある。
そんな時は「よっしゃ!酒飲んでない!」と喜ぶ。しかしすぐに飲酒の日々に戻る。感覚的には年間355日以上はアルコールを摂取している気がする。ちゃんと数えてないけど。
「お酒が悪いのではない。飲み方に問題があるのだ」
これは私の常套句だ。
本当にそうだと思う。お酒に罪はない。飲み方次第だ。
子供の頃は大人になっても絶対に酒を飲まないと思っていた。しかし一口飲んだ瞬間から酒に魅了され、すぐに溺れた。二十歳過ぎで早々に肝臓の検査に引っ掛かる。昭和アルコールあるあるだ。
「睡眠薬か?アルコールか?だったらアルコール」
これも私の常套句だ。
二十代前半頃までは人前で酔うことを恥じていた感があって「酒に強くあれ」と自分に言い聞かせていたけど、二十代半ばになる頃には基本的に飲めば泥酔するようになっていた。そんな時に「酒は睡眠薬替わり」と思うようにもなり、やがて部屋飲みの頻度が上がっていった。
実際に子供の頃から眠るのが苦手だった。睡眠薬かアルコールなら睡眠薬の方が体への負担が低いと知ったのは三十代になった頃で、それまでは「酒は食事で飲むものだから害はないはず」と思っていた。無知なのである。
とは言えその後も睡眠薬を利用したことはないけれど。
「思考を止めるために酒を飲む」
これもまた私の常套句だ。
脳みその強制終了、シャットダウンである。
眠れないのは思考が止らないから。
だからアルコールで頭をぼんやりとさせる。
すると知らないうちに眠りに落ちる。
やがて気付けば朝になっている。
飲んでも飲まなくても心身が辛いことには変わりないが、せめて形だけでも眠った感覚を味わいたいのだ。
しかしそんな私が、
今年は一月二日に身内の集まりでビールを飲んだだけで、その後もお酒を飲まない日々を過ごしている。
なんと2026年はまだ一回しか飲酒してないのである。
今年になって一週間しか経ってないけど。
飲酒しなくても眠れるし、何ならノンアルコールビールで酔えるようにもなった。それって大丈夫なのだろうかと思うけど。
何はともあれ今年は体を労りたい。
忙しくなる予感がするので。
根拠はないけど。
