HSPのわたしが元旦の浅草寺へ初詣に行ってみた(2026三が日シリーズ1)
ゆく年くる年の衝撃

大晦日の深夜、テレビで「ゆく年くる年」を見ていた。
浅草寺の様子が中継されていたが、その光景に思わず息を呑んだ。画面いっぱいに広がる人、人、人。その凄まじい混雑ぶりに、人混みが苦手なわたしは思わず息を呑んだ。まるで、テレビの映像で見たビートルズが日本にやってきたときのような騒ぎである。
「自分には、到底無理だ」
HSP気質のわたしは、そう思わずにはいられなかった。

初詣の名所を避けてきた人生

振り返ってみれば、これまでの人生で元旦に初詣の名所へ行ったことは一度もない。元旦に初詣に行くことはあっても、せいぜい近所の氏神様くらいだ。人混みが大の苦手なわたしにとって、それは当然の選択だった。
HSP気質のわたしは、日常生活においても無意識のうちに人のいない方、混雑していない方へと足が向く。人混みの中にいると、周囲の音や気配、視線など、あらゆる刺激が過剰に入り込んでくる。それがどれほど疲れることか。元旦の初詣の名所など、もってのほかである。
しかし今年は、ふと思った。
「一度くらい、経験してみてもいいかもしれない」
テレビで見た混雑の様子とは裏腹に、そんな気持ちが湧いてきたのだ。もちろん、大晦日から元日にかけての深夜に行くつもりはない。朝の時間帯なら、少しは落ち着いているのではないだろうか。そう考えて、元旦の朝、浅草寺へ向かうことにした。
元旦の朝、浅草へ
元日の朝、電車に揺られながら浅草へ向かう。車窓から見える街並みは、いつもと変わらない風景なのに、どこか特別な空気を纏っているように感じられた。
電車の中で働く車掌さん、駅で案内をする駅員さん。彼らの姿を見ながら、ふと思う。こういった方々に支えられて、世の中は正月も変わらず動いているのだと。わたしたちが初詣を楽しめるのも、こうして働いてくださる人々がいるからこそ。あらためて感謝の気持ちが湧いてくる。
午前8時45分、浅草駅に到着。
多くの人で賑わってはいるものの、思ったほどではない。通常の土日と、それほど変わらない程度の混雑具合だ。これなら、なんとか大丈夫かもしれない。少し安堵しながら、地上へと上がる階段を上った。
雷門から浅草寺へ

駅から地上に出ると、やはり人は多い。それでも、人を避けながら進むことは十分に可能だった。雷門へ向かって歩を進める。
雷門に到着すると、さすがに人が集まっている。記念撮影をする人々で賑わっているが、それでも身動きが取れないほどではない。雷門をくぐり、浅草寺へと続く仲見世通りへ入った。
仲見世通りは、ゆっくりとした人の流れができている。とはいえ、渋滞というほどではなく、立ち止まることなく本堂まで進むことができた。
普段この時間帯は、まだほとんどの店が営業を始めていない。近隣の宿泊施設に滞在する外国人観光客が散策する姿がまばらに見られる程度の、静かな時間だ。
しかし今日は違う。仲見世の店の大半がすでに営業を始めており、正月ならではの賑やかさに包まれていた。店先には新年を祝う飾りつけが施され、華やいだ雰囲気が漂っている。
午前9時ちょうど、本堂に到着。
本堂前の賽銭箱までは、確かに行列ができている。しかし、その様子をよく観察すると、参拝者は二つのパターンに分かれているようだった。一つは、行列の後方から賽銭を賽銭箱に向かって投げ、その場で手を合わせて引き返していく人々。もう一つは、最前列まで順番を待つ人々だ。
わたしは、せっかく来たのだからと、最前列まで進もうと順番を待つことにした。列に並んでから、わずか3分。午前9時3分には、最前列まで進むことができた。
本堂の前で手を合わせ、今年一年の無事と健康を祈る。人混みの中にいる緊張感はあったものの、不思議と心は落ち着いていた。
御祈祷を受ける人々の行列も見られたが、それほど長い待ち時間にはならなさそうだった。今回は御祈祷は遠慮したが、次の機会があれば参加してみたいと思った。
浅草神社と変わりゆく混雑
浅草寺での参拝を終えたわたしは、そのまますぐ隣にある浅草神社へと向かった。こちらも本殿への行列ができ始めていたが、まだ大したことはない。
午前9時10分に列に並び、9時17分には順番が回ってきた。わずか7分の待ち時間だ。浅草神社でも無事に新年の挨拶を済ませることができた。
浅草駅に到着してから、まだ30分ちょっとしか経過していない。思いのほか、短時間で浅草寺と浅草神社の両方を参拝できてしまった。
しかし、周囲を見渡すと、明らかに状況が変わり始めているのがわかった。雷門から浅草寺に向かう人の数は、わたしが到着した時と比べて格段に増えている。仲見世通りは人で埋まり始め、ゆっくりとした歩みを強いられる状況になっていた。
浅草寺の敷地内には、たくさんの屋台がすでに営業を始めていた。たこ焼き、焼きそば、りんご飴、綿あめ。正月ならではの賑わいが、ここかしこで展開されている。朝からこれだけの屋台が並ぶのも、元日ならではの光景だろう。
帰りは雷門を避けることにした。浅草神社の横にある二天門から浅草寺を後にする。このルートなら、まったく混雑に巻き込まれることなく、スムーズに移動できた。
隅田川散策、そして上野へ

予想外に短時間で参拝を済ませられたので、隅田川沿いを散策してから上野に移動し、年末の風物詩であるアメ横の元旦の様子を見学しに行くことにした。
吾妻橋まで歩き、橋の上から隅田川とスカイツリーを眺める。元日のスカイツリーは、いつもより輝いているように見えた。新年の陽射しを受けて、凛と空に聳え立つ姿が美しい。隅田川も、いつもより水が澄んでいるように思えた。
気持ちの良い朝の散歩を楽しみながら、次の目的地である上野へと向かう。アメ横の元日は、いったいどんな様子なのだろうか。期待を胸に、電車に乗り込んだ。
まとめ:元日朝の浅草寺は 朝がおすすめ
元日朝の浅草寺は、年明けの大熱狂の嵐が過ぎ去った直後で、つかの間の落ち着きを取り戻していた。大晦日から元日にかけての深夜の人出と比べれば、混雑度は大したことはない。
朝9時前の浅草寺界隈は、通常だと近隣の宿泊施設に滞在する外国人観光客が散策する姿がまばらに見られる程度で、仲見世の店もほとんどが営業開始前だ。
しかし元日は、たくさんの参拝客で大変な賑わいを見せる。それでも、長時間待つことなく参拝でき、普段だとまだ営業していない屋台なども早朝からたくさん店を開いており、飲食も楽しめる。
今回わたしが訪れた9時少し前くらいから、混雑が始まる兆候が見られた。理想を言えば、8時過ぎ頃に浅草に到着すれば、参拝も周辺の散策も比較的落ち着いてできるのではないだろうか。
HSP気質で人混みが苦手なわたしでも、元旦の浅草寺初詣を楽しむことができた。タイミングさえ間違えなければ、初詣の名所でも快適に参拝できる。そんな発見があった、元日の朝だった。
次回は、上野アメ横の元日の様子をレポートします。
2026三が日シリーズ
第1回:浅草寺編(本記事)
第2回:上野アメ横編(次回)
第3回:靖国神社編(予定)

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