8月5日は「発酵の日」。タニカが食品事業を始めた理由
発酵機器メーカーから生まれた、初の自社製造食品「タニカのあまざけ」。

8月5日は「発酵の日」です。
「はっ(8)こう(5)」の語呂合わせから、2012年にマルコメ株式会社の申請によって制定されました。
子どもたちが夏休みを過ごすこの時期に、家族で発酵食の魅力や、日本の食文化に触れてほしい。そんな思いも込められています。
味噌、醤油、納豆、ヨーグルト、甘酒。
私たちの食卓には、微生物や酵素の働きを生かした食品が数多くあります。
その中から、今年の「発酵の日」にタニカがご紹介したいのが、**「タニカのあまざけ」**です。
これは、ヨーグルティアSで作る甘酒のレシピではありません。
発酵機器を作ってきたタニカが、初めて自社で製造した食品です。
今回は作り方ではなく、なぜタニカが食品づくりを始め、最初の商品として甘酒を選んだのか。
「タニカのあまざけ」に込めた考えをご紹介します。
発酵を作る機器から、発酵のある暮らしへ

タニカは、およそ50年前から、家庭でヨーグルトや発酵食品を作るための機器を製造してきました。
現在のヨーグルティアSでは、ヨーグルトだけでなく、米麹甘酒、塩麹、醤油麹、味噌、納豆など、さまざまな発酵食を作ることができます。
材料を選ぶ。
温度と時間を設定する。
できあがるまで待つ。
味わいながら、自分の好みに近づけていく。
家庭で発酵食を作る楽しさを支えることが、これまでのタニカの大きな役割でした。
一方で、発酵食を毎日の暮らしに取り入れたいと思っていても、いつも自分で仕込めるとは限りません。
忙しい日もあります。
材料を用意できない日もあります。
冷蔵庫から取り出して、すぐに味わいたい日もあります。
発酵食品を作るための機器だけでなく、作る時間がない日にも楽しめる食品を届ける。
「タニカのあまざけ」は、タニカが発酵のある暮らしを、これまでとは違う形で支えるために始めた新しい挑戦です。
最初の食品に選んだのは、甘酒でした
甘酒は、米、酵素、温度、時間によって仕上がりが変わる飲み物です。
お米のでんぷんを酵素が分解することで、砂糖を加えなくても甘みが生まれます。
どの酵素を使うのか。
どの温度で、どのくらいの時間をかけるのか。
どの条件によって、甘さだけでなく、口当たりや香り、飲んだあとの余韻も変わります。
温度を管理する技術と、種菌や酵素を扱ってきた経験。
発酵食品や低温調理のレシピを、長年にわたって開発してきた知識。
甘酒は、タニカが培ってきたものを食品づくりに生かせる商品でした。
タニカでは、0.1℃単位で温度を制御する低温調理技術や、種菌・酵素づくりで培った発酵管理の経験を生かし、原料の選定から製造、充填、発送までを自社で行っています。
機器を作るだけではなく、その技術を使って、自分たちでもおいしい食品を作る。
その第一歩として選んだのが、甘酒でした。
米麹でも酒粕でもなく、8種類の酵素でつくる

一般的な甘酒には、米麹を使って作るものと、酒粕を使って作るものがあります。
しかし、「タニカのあまざけ」は、そのどちらでもありません。
酒粕や米麹そのものを使わず、米麹から抽出した8種類の酵素で、お米を直接分解して作ります。
米麹の粒が残らず、酒粕特有の香りもないため、すっきりとなめらかな口当たりに仕上がります。
アルコール分は0.0%です。
使うのは、米、水、酵素だけ。
砂糖は使用していません。
感じられる甘さは、酵素がお米のでんぷんを分解することで生まれた、お米由来の甘さです。
1,000回以上の試食から選んだ組み合わせ
酵素は、すべてが同じ働きをするわけではありません。
でんぷんに働くもの。
たんぱく質に働くもの。
それぞれの酵素に異なる役割があります。
組み合わせを変えると、甘みの出方や、なめらかさ、後味も変わります。「タニカのあまざけ」では、1,000回以上の試食を重ねながら、8種類の酵素を選びました。
目指したのは、ただ甘いだけの甘酒ではありません。
口に含んだときには、お米の甘みを感じる。
粒がなく、なめらかに飲める。
甘さがいつまでも強く残らず、また飲みたくなる。
毎日の暮らしに取り入れやすい味を考え、酵素の種類と製造条件を組み合わせました。
甘酒の味を支える「姫栗田沢米」

甘酒の味を決める、もう一つの大切なものがお米です。
「タニカのあまざけ」には、岐阜県恵那市笠置町で育てられたコシヒカリ、姫栗田沢米を100%使用しています。
姫栗田沢米が育つのは、笠置山の麓にある標高約370mの田沢地区。
契約農家の伊藤農園が、笠置山麓を流れる田沢川の水を使って育てています。
伊藤農園は、タニカの元社員・伊藤好寛さんのご実家です。
タニカで働いていた人と、その家族が育てるお米。
そのお米を、タニカの技術で甘酒にする。
姫栗田沢米は、単なる原材料の一つではなく、人と地域、タニカをつなぐお米でもあります。
よい酵素があっても、もとになるお米がおいしくなければ、目指す甘酒にはなりません。
反対に、よいお米を使っても、その特徴を引き出す温度や時間、酵素の組み合わせが合わなければ、味は整いません。
姫栗田沢米。
8種類の酵素。
温度と時間。
それぞれを組み合わせながら、「タニカのあまざけ」の味を作っています。
姫栗田沢米が育つ環境や、伊藤農園の米作りについては、今後あらためて詳しくご紹介します。
仕込みから発送まで、自社で行う

「タニカのあまざけ」は、タニカの自社工場で製造しています。
原料を選ぶ。
お米を仕込む。
温度と時間を管理する。
パウチへ充填する。
品質を確認する。
梱包し、冷蔵便で発送する。
原料の選定から、お客様のもとへ届けるまで、自社で責任を持って行っています。甘酒は、完成したときにおいしければよいわけではありません。
仕込みごとに味が大きく変わっていないか。
なめらかな口当たりになっているか。
衛生的に製造されているか。
お客様が飲むときまで品質を保てるか。
機器づくりで大切にしてきた自社製造と品質管理を、食品づくりにもつなげています。
「タニカのあまざけ」は要冷蔵の商品です。
砂糖や保存料を使用していないため、品質を保つ目的で、タニカの自社工場から冷蔵便で直接お届けしています。
作る甘酒と、すぐに飲める甘酒
「ヨーグルティアSがあるなら、甘酒は自分で作ればよいのでは」と思う方もいるかもしれません。
手作りの米麹甘酒と、「タニカのあまざけ」は、どちらか一方を選ぶものではありません。それぞれに違った楽しさがあります。
ヨーグルティアSで作る米麹甘酒は、米麹、ご飯、水を合わせ、60℃で6時間保温して作ります。
材料の割合を変えたり、好みの甘さや濃さに調整したり、できあがるまでの変化を観察したりできることが、手作りの魅力です。
詳しい作り方は、以前の記事で紹介しています。
一方、「タニカのあまざけ」は、水で薄める必要のないストレートタイプです。冷蔵庫から取り出し、グラスへ注げば、そのまま飲めます。
粒がなく、なめらかなため、米麹甘酒の粒感や、酒粕の香りが苦手な方にも試していただきやすい甘酒です。
時間のある日は、ヨーグルティアSで甘酒を作る。
忙しい日は、「タニカのあまざけ」を冷蔵庫から取り出す。
作る楽しさと、すぐに飲める手軽さ。
暮らしに合わせて選べることが、甘酒を無理なく続ける方法だと考えています。
甘酒は、夏の飲み物でした

甘酒というと、初詣や寒い日に飲む、温かい飲み物を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、江戸時代には、甘酒は暑気払いの飲み物として夏に親しまれていました。現在でも、俳句では夏の季語として扱われています。
「タニカのあまざけ」も、暑い季節には冷蔵庫でしっかり冷やして、そのまま飲むのがおすすめです。
朝の一杯に。
午後の休憩に。
少し甘いものが欲しいときに。
水で薄める必要がないため、飲みたい量をグラスへ注ぐだけで楽しめます。温めてもおいしく飲めますが、8月5日の発酵の日には、夏の甘酒らしく、まずは冷たい一杯を味わってみてください。
発酵の日に考える、タニカのこれから
タニカはこれまで、発酵食品を作るための機器を届けてきました。
ヨーグルトを作る。
甘酒を作る。
塩麹や醤油麹を作る。
味噌や納豆を作る。
家庭で発酵食品を手作りする楽しさは、これからもタニカが大切にしていくものです。
しかし、発酵のある暮らしは、手作りだけで成り立つものではありません。
自分で作る日もあれば、すぐに食べたい日もあります。
じっくり仕込む楽しさもあれば、冷蔵庫から取り出して味わう手軽さもあります。
機器を作る。
食品を作る。
作り方や食べ方を伝える。
購入したあとも、発酵のある暮らしを支える。
初の自社製造食品「タニカのあまざけ」は、タニカが発酵機器メーカーから、発酵食と暮らしを幅広く支える会社へ進んでいくための第一歩です。
まとめ
8月5日は「発酵の日」です。
今年の発酵の日には、タニカ初の自社製造食品、**「タニカのあまざけ」**をご紹介しました。
使用するお米は、岐阜県恵那市笠置町で育てられた姫栗田沢米。
米麹から抽出した、8種類の酵素。
砂糖を加えず、酵素がお米を分解することで生まれる自然な甘み。
アルコール分0.0%。
米麹の粒や酒粕特有の香りがなく、すっきりとなめらかな口当たり。
原料の選定から製造、充填、品質管理、発送まで、自社で行っています。
時間のある日は、ヨーグルティアSで甘酒を手作りする。
忙しい日は、「タニカのあまざけ」を冷やしてそのまま飲む。
作る日も、すぐに飲みたい日も。
8月5日の発酵の日をきっかけに、それぞれの暮らしに合った甘酒の楽しみ方を見つけてみてください。
関連リンク
「タニカのあまざけ」の特徴や商品情報はこちらです。
ヨーグルティアSで作る米麹甘酒については、こちらの記事で紹介しています。
甘酒酵素についてはこちらです
ヨーグルティアSについてはこちらです。
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