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#177 松下幸之助は「能力」ではなく「OS」を語る| リーダー論ではなく人間のアップデート論

みなさん、こんにちは。
たのしいこと研究所・所長の赤塚です。

世の中には「リーダー論」というジャンルの本が山ほどあります。

・カリスマ性を身につけよう
・決断力を磨こう
・人を動かす話し方を覚えよう

だいたいそんな話。
「もっと優秀になりましょう」という本。

ところが今回読んだ
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』
それらとは一線を画しました。

読み進めるほどに、私はある違和感を覚えます。

「この本、能力の話をほとんどしていない」

書かれているのは、

  • 運が大事

  • 愛嬌が大事

  • 掃除をしろ

  • 挨拶をしろ

  • 素直になれ

  • 苦労を楽しめ

という、一見すると会社経営とは関係なさそうな話ばかり。

最初は「昭和の精神論かな」と思いましたが、
読み終わった頃には考えが変わりました。

これは能力開発の本ではありません。

ズバリ、人間そのもののアップデート方法を書いた本です。


リーダーはアプリではなくOS

スマートフォンを想像しましょう。

新しいアプリを入れると便利になります。

画像編集もできる。
動画編集もできる。
生成AIも使える。

でも、OSそのものが壊れていたらどうでしょう。

アプリは落ちる。
動作は重い。
更新もうまくいかない。

何を追加しても快適には動きません。

人も同じ。

プレゼン能力。
営業力。
文章力。
AI活用力。

これらは全部「アプリ」。

一方で、

素直さ。
誠実さ。
感謝。
継続。
熱意。
人を信じる姿勢。

こちらは「OS」。

松下幸之助が繰り返し語っているのは、まさにこのOSの話でした。

能力を増やす前に、土台を整える。

だから掃除。
だから挨拶。
だから「運」と「愛嬌」なのです。

最初は遠回りに見えます。

でも、長く動き続ける人ほど、この見えない部分に時間をかけています。


たのしいこと研究所の反省

たのしいこと研究所では、
「面白いこと」を探しています。

新しいAIを試し、
変わったガジェットを買い、
ビールを分析し、
SNSを研究する。

これはこれで、とても楽しい。

しかし最近、気づいたことがあります。

私たちは、新しいアプリばかり増やして、
OSの更新を忘れがちではないか。

新しい生成AIは毎週試す。
でも机は散らかっている。

SNS分析はする。
でも返信は後回し。

効率化ツールは増える。
でも挨拶は雑になる。

……非常に興味深い現象です。

人類はAIを使いこなし始めたのに、自分自身はまだ使いこなせていない。

これは由々しき研究課題です。


今回の研究テーマ

そこで今回は、松下政経塾の「五誓」を研究所流に翻訳します。

ただし、ただ翻訳するだけではダメ。

「なるほど」で終わる教訓は、翌日には忘れます。

そこで、

  • 松下幸之助は何を言いたかったのか

  • 研究所ならどう解釈するのか

  • 明日から何を実験するのか

この三段階で整理してみます。

目標は一つ。

昭和最強のリーダー論は、令和の弱小研究所でも本当に動作するのか。

これから数日間、その社会実験を開始します。

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