#178 松下政経塾「五誓」を研究所に実装する|「今日からできる実験」を始めよう
みなさま、こんにちは。
たのしいこと研究所・所長の赤塚です。
前回、松下幸之助の
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』
を紹介しました。
松下政経塾には「五誓」という行動指針があります。
読むだけなら5分。
実践するとなると、おそらく一生。

今回は、その五誓の「たのしいこと研究所」へのインストールを試みます。

第一の誓 素志貫徹
松下幸之助の教え
「成功の要諦は、成功するまで続けるところにある」
とてもシンプル。
才能より、続けること。
途中で方向転換を繰り返すより、
ひとつのことを掘り続ける人が最後に勝つ。
そんな教えです。
研究所訳
95回スベる覚悟を持て。
研究所では、面白い企画を考えます。
ただし、全部が当たるわけではありません。
SNSで伸びない記事。
頑張って作ったアプリがダウンロードされない日々。
でも、それが普通。
100本打てば5本くらい当たれば十分です。
逆に言えば、
95回スベる覚悟がある人しか、5本のヒットにはたどり着けません。
継続とは、「成功するまで続ける」ことではありません。
「失敗しても普通」と思える精神状態を維持する技術なのです。
今日からできる研究所実験
毎日、noteを書く。
アクセス数ではなく「何日連続で続けたか」を記録する。
スベった記事も「研究データ」として残す。

第二の誓 自主自立
松下幸之助の教え
他人をあてにせず、自ら考え、自ら歩く。
その姿勢が結果として人を集める。
研究所訳
AIは編集者。人生の代筆者ではない。
便利な時代になりました。
記事も書いてくれる。
画像も作ってくれる。
企画も考えてくれる。
しかし、「何を書くか」だけは、自分で見つけなければなりません。
ChatGPTは、スーパーのレジ係にはなれても、
スーパーで「あ、この新商品なんだ?」と手を伸ばすことはできません。
その一歩だけは、人間の仕事です。
研究所のネタは、画面の中ではなく、現実世界に落ちています。
今日からできる研究所実験
月に一度、知らない場所へ行く。
気になった商品は、とりあえず買ってみる。
面白そうな人がいたら、とりあえず話しかけてみる。
ネタ探しは、散歩に似ています。

第三の誓 万事研修
松下幸之助の教え
見るもの、聞くこと、すべてが学び。
万物ことごとく我が師。
研究所訳
ネタ切れという現象は存在しない。
研究所では、
スーパーも研究施設。
コンビニも実験場。
100円ショップも未来博物館です。
美容室で交わした雑談。
Amazonレビュー。
レジ待ちの行列。
全部、記事になります。
「今日は何もなかった・・・」
それは、おそらく何も観察していなかっただけ。
今日からできる研究所実験
今日買った物を一つ分析する。
「なんで?」を5回繰り返す。
一日の終わりに「今日の研究成果」を一つメモする。
研究所では、失敗も成果。
「これは買わない方がいい」
それだけでも立派な研究報告になります。

第四の誓 先駆開拓
松下幸之助の教え
既成概念にとらわれず、新しい道を切り開く。
研究所訳
誰も真面目にやっていないことをやる。
世界初は難しい。
でも、「そこまで本気でやる?」という領域なら、まだ空いています。
ビール分析。
脱毛器を毎日あてる。
AIが恋人、というくらい会話する。
普通の人なら3日で飽きることを、半年続ける。
すると、それは研究になります。
面白さは、奇抜さではありません。
継続が変態レベルになると、人はそれを専門性と呼び始めます。
今日からできる研究所実験
気になるサービスを24時間以内に触る。
「くだらないかも」と思った企画を一つ試す。
半年間続けられるテーマを一つ決める。
研究所は、失敗より「試さないこと」を恐れます。

第五の誓 感謝協力
松下幸之助の教え
和がなければ成果は生まれない。
感謝し、協力し、衆知を集める。
研究所訳
一人で面白くなるには限界がある。
記事を書くのは私です。
しかし、
コメントをくれる読者。
新商品を教えてくれる友人。
失敗談を笑ってくれる家族。
研究成果をシェアしてくれるフォロワー。
その全員が共同研究者。
「たのしいこと研究所」はひとりで運営していません。
読者のみなさまのリアクションやコメントによって
味付けされていきます。
松下幸之助が言う「衆知を集める」は、
令和の現在、
「コメント欄を大切にする」と言っても過言ではありません。
今日からできる研究所実験
コメントには必ず返信する。
今日お世話になった人へ、一言お礼を伝える。
人の良いアイデアを見つけたら、素直に真似する。
真似は敗北ではありません。
研究の世界では、それを「先行研究を参考にした」と言います。

五誓をインストールしてわかったこと
五誓を読んでいて、不思議なことに気づきました。
ひとつひとつは、とても地味。
掃除。
挨拶。
感謝。
継続。
観察。
どれもSNSではバズりません。

でも、全部続けた人だけが、最後に大きな仕事をしています。
松下幸之助は、「リーダーになれ」とは言っていません。
その前に、「ちゃんとした人になりなさい。」

そう言っていたのかもしれません。

