【創作】深夜二時 #シロクマ文芸部
深夜二時を過ぎると決まってガサガサ動き出す。最初のうちは「今、何時よー」と思いながら時計を見たりしたけど、今はそんなことにもエネルギーを使いたくない。
シロちゃんの住まいであるケージの蓋を開き手を入れてヨシヨシしてあげる。嬉しそうに目を細めると満足したのか隅っこにある巣箱に戻ってくれた。
蛇口から現れた白蛇🟰シロちゃんと暮らすようになってニヶ月が過ぎた。蛇を飼うのは初めてだからネットで色々調べたけれど、いろんな情報があり過ぎて、何が正しいのかよくわからないけれど、ちゃんとご飯を食べて落ち着いて暮らしていてくれる。
夜中に起こされるのはちょっと辛いけど、最初はガサガサと動いている時、何をして欲しいのかわからなくて焦ったり泣きそうになったりしたけど、蓋を開けた時に、シロちゃんがスリスリしてから満足そうに戻っていくのを何度か見て
(構って欲しかったの)
と気づいてからは、ちょっとだけ触れ合いをしてから眠るようになった。
眠る前に構っても構わなくても、午前ニ時過ぎには必ず動き出すのがちょっと不思議。蛇に体内時計があるのかは調べてもわからなかった。
ただ、夜中に起こされても良いように深酒を止めて、少し早寝をするようになった。シロちゃんと遊んでから寝ると熟睡できているような気がする。
何処から来たのか、何でうちに来たのか、何という蛇なのか、わからないことばかり。
狭いアパートの狭いケージに閉じ込めて申し訳無い。
夜中に起こされるのはちょっと辛い。
けど、けれども、いや、だからこそ、仲良くして幸せに暮らしていきたい気持ちが日々大きくなる気がする。
一緒に田舎に帰省した時に
(逃げられちゃうかな、けど、それでシロちゃんが幸せになるなら)
と考えながら外に出したけど、シロちゃんは逃げることなく傍に居てくれて、一緒にここに帰ってきた。
「おやすみなさい」
ケージに居るシロちゃんに挨拶をして電気を消した。
(おしまい)
シロクマ文芸部に参加です。
#シロクマ文芸部
第1話はこちらです。時系列がちょっと変なのはお赦しください。このシリーズ続くのかしら?
続くとしたら、何処に向かうのかしら。
#何を書いても最後は宣伝
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